ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

『パンと共に去りぬ』

2017-03-30 06:21:22 | 日記
しばらく会っていなかったSさんに、街でバッタリ会いました。
ロゴマーク入りの黄色のジャンバーを着こんでいます。
「あーら しばらく」
と、二人同時に ご挨拶。

私より10歳くらい若いSさんです。
と言っても、もう70歳ちょっと。
おしゃべりパワーでは人後に落ちない私も、Kさんとの勝負では、私の負け。
よくて引き分け、というところのSさんです。

    これから、猪苗代湖方面へ行くの
    バスで 50人位かな
    うんうん、復興行事のアレ、アレよ
    歌手の○○さんも来るんだ

と、一方的な おしゃべり。
分かったような、分からないような。
でも、分かりました。
Sさんは、多分ボランティア活動で これから出かけるところだ、と。

若い頃から、何事にも喜んで手伝って下さる性格のSさんなのです。
どうやら、震災復興事業としてのイベントに、スタッフとして出場する模様です。
    「駅まで早くいかないと」
と、気が急いているみたい。
集合場所は、どうやら駅前広場らしいのです。

ご挨拶というか、おしゃべりというか、解説というか が、一方的に進行、そして終了。
    「じゃぁ またね」
    「これ食べて」
と言って、別れしなに 何と、大きなブドウパン1個を私の手に渡したのです。

私はパンを手にしたまま、
「気をつけて いってらっしゃい!」
と後姿に声をかけました。

Sさんは、振り向かずに片手を挙げ 小走りに駅方面へ去って行きました。
「風と共に去りぬ」ではなく、幾つものパンが入った大きな袋と共に去って行ったのです。
私は、手にブドウパンをもったまま、ウフフ、と笑ってしまいました。
「元気印」と呼ばれていたSさんです。
「元気印」は健在でした。

一昨日、びっくりするほど降った雪は、ビルや塀の陰に、まだ こじんまりと残っていますが、
あったかな一日でした。
夕方、お日様が西に傾いても寒さは感じられません。
今度こそ、春がやって来るのでしょう。

この時間、Sさんは、多分まだ戻らないでしょう。
イベントの後片付けを終えて、
「ごくろうさん」
などと言いながら、缶ビールを配っているのかもしれません。

Sさんとの久々の出会いは、私も缶ビールを一個貰ったような、
ほんわかした気分を残してくれたのです。

ブドウパンは、カバンの中で つぶれて、おもしろい形に。
                           〈ゴマメのばーば〉
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