ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

新しい「知恵の木の実」を。

2017-08-19 06:23:56 | 日記
防衛省は、新システム「イージス・アショア」の導入を決めました。
1基700億~800億円。
また、
《レーダーで探知しにくいステルス戦闘機などに対応する新しいレーダー試作のための
予算約196億円も計上する。》
とのこと。

性能については、私にはよく分かりません。
でも、分かることがあります。
北朝鮮も、さほどに裕福な国とは思われません。
日本も、北朝鮮も、信頼関係の持てる国同士になれば、軍事に使う予算を、
国民の福祉に使うことが出来る筈。
それができない、と言うのは悲しいことです。
そうした「知恵」が、欠如していることだけは、はっきり分かります。

戦争の根底にあるのは「経済」です。
突き詰めれば、生きていくためのテリトリーの確保。
そのために武器を増やし続け、挙句が国民の生活を逼迫させるというのは、
何とも愚かな話です。
そうしたことは、誰もが知っていて、誰も(どこの国も)実行に至らないのは、
私たちの持つ知恵が、どこか間違ってしまっているのかもしれません。

2013年9月26日にアップした記事から一部再掲です。

  『リンゴをもつ少年』へ。
  宮城県美術館の庭に、『リンゴをもつ少年』という像が展示されています。
  船越保武さんの作品で、高さ75㎝の優美な少年像です。
  近くには、同じ船越保武さんの『原の城』という作品も展示されており、
  私は、この少年に会いに、美術館を時々訪れます。

  少年のもっている「リンゴ」は何なのか、船越さんが、何故、少年にリンゴを
  持たせたのか。
  いつも、いつも、私は考えます。
  そして、それは、新しい『知恵の木の実』『いのちの木の実』のような
  気がするのです。

  旧約聖書の創世記には、こんなことが記されています。
  《主なる神は土(アダマ)の塵で人(アダム)を形づくり、その鼻に命の息を
  吹き入れられた。人はこうして生きる者となった。
  主なる神は、東の方のエデンに園を設け、自ら形づくった人をそこに置かれた。
  主なる神は、見るからに好ましく、食べるに良いものをもたらす、あらゆる木を
  地に生えいでさせ、また園の中央には、命の木と、善悪の知識の木を
  生えいでさせた。………………………………………主なる神は人を連れて来て、
  エデンの園に住まわせ、人がそこを耕し、守るようにされた。
  主なる神は人に命じて言われた。
  「園のすべての木から取って食べなさい。ただし、善悪の知識の木からは、
  決して食べてはならない。食べると必ず死んでしまう。」……………………》

  でも、人(アダムとイブ)は、「知識の木の実」を食べ、エデンの園を追われた。
  と、旧約聖書には記されています。

  私は時々考えます。人間の知識は、「両刃の剣」で、人々を救うことだけではなく、
  とてつもない悪を及ぼすことも。
  知識には、疒(やまいだれ)が付くことも多いのではないかと。

  人間の作りだした「核」の脅威に自らがさらされてしまったり、また、戦争の恐怖に
  逃げ惑ったり、何万年も管理しなければならない「放射性廃棄物」をつくりだして
  しまったり…………。

  私は、願いを込めて考えます。
  『リンゴをもつ少年』像の持っているリンゴは、
  新しい「知恵の木の実」なのではないかと。
  新しい「いのちの木の実」なのではないかと。
  そうあって欲しいと。

  「ねぇ君。その手に持つリンゴで、私に、『知識』とは何か、
  と考え続けさせてください」
                             〈ゴマメのばーば〉
コメント (6)
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