縦に落とす

2014-07-13 08:56:33 | ゴルフウイークリー

横か?縦か?

今回のW杯で守備か?攻撃か?で

2元論が1部噴出しましたが、

現代サッカーはどうやら

「攻撃も守備も」の時代のようです。

おっと話が脇道に逸れて

しまいました。

「横か? 縦か?」は

ゴルフの話です。

上級者の方は今更そんな話と

思われるでしょうが、

アベレージクラスには大事です。

スウィングで横と言ったら、

体の回転。主に

腰ですね。肩は前傾している分、

前傾ラインに対して直角に

回すことになります。

腰は、おおむね地面に水平に、

つまり”横”に回すのですが、

厳密には、バックスウィングでは、

前傾している上体に引っ張られ、

右腰は切り上がります。ダウンスウィング

以降では、左腰が切り上がることに

なります。

股関節が2つあるために、人間は、

2つの腰を分けて動作できるのです。

器用ですね。

さあ、ここまでは”横”の話。

問題は、腕の振り、手の使い方です。

ここからがゴルフの難しいところに

なると思います。

クラブヘッドを直接振るのは腕。

その腕をどう使えば、エネルギーを

効率よく使ってボールを

飛ばすことができるのでしょうか?

その答えが”縦”なんです。

えっ、腕を縦に使うって

どういうこと? 腕は右から左へ

横に振ればいいんじゃないの?

と疑問をお持ちの方もいらっしゃる

でしょう。確かに、プロのスウィング写真を

見れば、腕も体の正面を左右に

横切るように使っているように

映っています。

では、何が縦なの?ということですが、

それは、力のかけ方なのです。

ヘッドが円を描くようにマル~く

降りてきて、最大スピードに

加速するには、上から下へ

重力の力を借りながらヘッドを

落としていくのが、一番効率が

いいはずですし、それ以外に

方法があるでしょうか?

両手をダウンスウィングで肩口から

下ろし、ヘッドを丸く軌道させます。

この時に、手を横に振ったらどうなりますか?

遠心力で手が体から離れ、

シャフトは寝ます(横向きに倒れます)。

こうなると、フェースは開き

振り遅れ。球は右にしか出ません。

ところが、手を縦、と言っても、

体の中心、自分サイドの視野からは、

右肩口からボールの内側(体側)に

向かって斜め上から直線的に

両手を下ろすことになるわけです。

そうすれば、手元は体に引き付けられ、

脇は締まり、両腕と体が連動します。

重力+体+腕の3つの力の

相乗効果で、パワー全開、スピード

全開となるわけです。

これが”縦”の正体なのです。

試しにゴルフボールを実際に打つボール

めがけて右斜め上から投げつけて

みて下さい。練習場ではなく、

広いお庭で!!

その時に自然にスナップ(手首)も

使いますよね。これなんです。

基本のアームワーク、リストワークは。

スナップが効いたら、インパクト直後に

ヘッドは最加速しますから、ヘッドに

つられて腕はひっぱられ、インパクト

直後に両腕が伸び切ります。

これで、球を飛ばす基本がOK!

アイアンの場合は、ヘッドが上から

下へぐっと落とされる時に最下点の

手前でインパクトを迎え、さらにヘッドが

地面を少しくぐるため、、自然とターフが

とれるのです。

ゴルフスウィングは、腕の縦振りが

命なんです。

厳密にいえば、ドライバーはティアップ

していてボールを相対的に左へ

置く分、最下点の先にボールが

あるため、両腕が伸び切るタイミングは、

インパクト直後ではなく、

ジャストインパクトかもしれませんね。

ただ、それもボールの位置、ティの高さに

よって微妙に変わりますので、

あまり神経質になる必要は

ないと思います。

♪腕を縦に振ってヘッドを加速させて

飛ばそう! ワンツー、ワンツー♪

以前プロゴルファーに「ゴルフスウィングは

横はなく、縦なんだ」と言われ、

練習場でつきっきりで1時間、この縦振り

練習を繰り返したことがあります。

最初は、ものすごく気持ちが悪かったのを

覚えています。なんせ、腕もヘッドも

縦に落とすんですから。

ヘッドがパき~んと地面を叩くんじゃ

ないかと不安にさいなまれました。

でも、何度やっても、地面を

叩くことはありませんでした。

それどころか、パシッとインパクトが

厚くなり、球が重い感じで

飛んでいきました。これには

びっくり!逆に、横に振ると

球は弱いし、曲がるしダフる。

だから、

今でも、そのプロゴルファーには

感謝しております。

ちなみにその方はこんなことも

呟いていました。

「今日の風? こんなの

そよ風、そよ風」と。

普通の人なら強風に感じる

くらいの台風のイントロ

みたいな風だったのに・・・。

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿