レシピ
国民的大スターの香気の持ち主も外国では全く人気がなく、それどころか、欧米では「履き古したソックスのにおい」とも言われそっぽを向かれてしまう。娘が中学生の頃、「このにおい好きじゃない!」と言っていたが、今ではマツタケ大好き人間になった。日本人だけが生まれつきマツタケの香りが好きなわけではなく、どうも、周囲に感化されてしまうのだろう。栃木県では雑木林に生えるチチタケを異常なほど好む。味は良いのだがぼそぼそとした食感が気になり、他県ではさほどでもない。土地柄というのか、高知でイタドリ大好き人間が多いのにも似ている。
代表的な食べ方は色々あるが、レシピは好みによって微妙に違う。その、いく例か取り上げてみよう。
焼きマツタケ・・・炭火焼の二杯酢が一般的だが、簡単なのはアルミホイルに包んでオーブントースターで塩焼きにするとマツタケ本来の味がよく分かる。
炊き込みご飯・・・醤油味の昆布だしでご飯を炊き、あらかじめ適当に裂いて塩をしておいたマツタケを炊き上がる5分前くらいに入れる。
リュウキュウ(ハスイモ)の酢物・・・旧十和村ではリュウキュウの酢物に焼いて裂いたマツタケを入れる。エッ?と言う向きも多いと思われるが、これが何とも絶妙の組み合わせになる。高価なだけに勇気がいるが、一際酒が美味くなる。
お茶漬け・・・裂いて塩をしておいたマツタケをご飯にのせ、熱々の塩味昆布だしをかけて蓋をして3分間。お酒の仕上げには最高!
マツタケ酒・・・一升瓶から2合を取り出し70度の熱燗にして焼いて裂いたマツタケを入れ、冷めたらもとの一升瓶に戻す。小ぶりでも良く、良等酒が高級酒に昇格、正月用にどうぞ。
天然物では実現が難しいので輸入物でも十分です。12月でも手に入ります。
森ときのこを愛する会 島崎俊弘
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