ゴールデンエース普及の歩み

【月刊 養豚界】昭和61年2月号~平成22年12月号掲載記事

「糸状菌と酵母菌の併存に成功!成長を促進する夢の発酵食品」

2017-05-10 09:26:59 | 日記
 2000年問題などという名称で、気ががりな日時が刻々と近づいているこの頃です。コンビュ-タの誤作動を招く恐れがあるため、政府が年末年始へ向け、国民に呼びかける留意事項の原案が10月14日、明らかとなりました。 各家庭に対しては、2日、3日分の食料や飲料水の備蓄のほか、常備薬などは事前に入手して保管するようにと勧めています。また不安につけ込んだ悪徳商法や詐欺には注意するよう呼びかけています。 中小企業には、コンピュ-タ-のデ-タ-を保存したり原材料の在庫などを確認しておくことなどを指摘し、まさに天変地異による非常事態への備えとは異なり、確実にくる事実に対し、今までにない備えを警告しています。 アメリカでも、10月15日に大統領委員会のコスキネン委員長が政府による国民向け留意リストを発表し、先進各国の対応は大詰を迎えているとのことです。 憂うことなく、安心して新しい年を迎えたいものです。 さて、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの普及も20年の節目を迎え、その成果は畜産農家の認識の高い人ほど顕著であり、着実に経営充実の実績を継続しています。 一般にあるいわゆる酵素商品との違いを再び復習の意味で書きたいと思います。 そのル-ツは、東京農業大学住之江研究室にさかのぼります。特許公報昭和49-27790 公告昭和49年7月20日日本国特許庁「糸状菌と酵素菌を併存させた濃厚飼料」発明がそれです。以下に詳細な説明をしていきます。 この発明は、大豆を原料としてこれに糸状菌を繁殖させた酵素菌と酵母とを併存させて動物体内の自己消化による飼料の栄養効率を高めたものです。この発明の実施によって製出した飼料を、特に自己自身では酵素造成力の少ない幼稚動物に投与して、その成長を促進する濃厚飼料を提供する目的でなされています。 従来、同一の原料を培養基として、糸状菌と酵母菌とを同時に繁殖させることは困難であり不可能に近いとされていましたが、飼料中に酵素と酵母が併存することは、その飼料価値を高めます。 その相乗的作用により、動物特に幼稚動物の成長に優れた効果をもたらすものであることが実験の結果、明らかにされていました。そしてそれが望ましいものであるとされていながら、これまでは製出する方法がなっかたのです。 しかし、この発明により培養基となる原料と酵母菌に特殊な加工を施すことによって糸状菌と酵母菌を生存させることを実現したのです。 すなわち、大豆に有機酸を添加して酸性となし、これを蒸煮したのちに放冷し、これに酸性の側において強いアスペルギルス属菌種と、同時に酸性の側において強いサツカロミセス属あるいはトルラ属の菌種にスタ-タとして少量のブドウ糖など糖類をよく混合して塗り付けたものを接種して製麹室に入れます。 そして、常法により製麹したものにリン酸ナトリウム、プロピオン酸などの乾燥剤および防かび剤を添加し、粉末にして長期保存に耐えうる濃厚飼料をつくり上げました。人間向けの製品は錠剤で、名称は「ベルフィ-ユ」。「麗しき乙女達」という意味のフランス語です。

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