ゴールデンエース普及の歩み

【月刊 養豚界】昭和61年2月号~平成22年12月号掲載記事

「ミネラル酵素豚は、いかが」

2017-06-26 08:37:19 | 日記
 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スとは? 昭和49年、東京農業大学で研究された技術をもとに開発。それは、大豆、ふすまなどの穀物を原料に、それまで困難とされていた同じ培養原料のなかで糸状菌を繁殖させた酵素類と酵母類を同時に繁殖させるもの。 これにより、動物体内にある酵素の活性化を促し、体内で消化吸収されるため飼料の栄養効率が高められる。とくに酵素を作り出す力のまだ弱い若齢動物の成長に効果をもたらすことが動物実験でわかった。使い方は一般の配合飼料に添加する方法。開始してから10日間は、2%、その後は0.5%を与える。しかし、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スが動物体内でどのような働きをして好結果を生み出すかは、まだ解明されていない。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スでゆとりを生み出す 久保さんなりに工夫を重ねながら、ふたたび活性酵素食品にチャレンジしたのは、商品として思い切った差別化を図りたいと考えたからだ。EM菌を使った飼料を試してみたが、思うような効果があがらなかったことも要因だという。 繁殖率がアップしたことと、ゆとりある畜産経営に転換したいという思いから、久保さんは、母豚55頭を含む約600頭まで頭数減らした。今後もできるかぎり減らしていこうと考えている。「結婚してからも去年くらいまでは1日12時間労働でした。子供が2才になったので父親らしく相手もしてやりたくて、今は労時間を減らし気味にしているんです」畜舎の改善、果樹や米の複合経営への模索など、将来的に考えなければならない課題が山ほどあるが、当面は肉質にこだわって、一頭当たりの成績を上げていくつもりだ。数年前から、JA武雄市管内の肉豚生産農家八軒と「若楠ポ-ク生産組合」を結成、地元のAコ-プで販売もしている。「畜殺場に行って味のチェックをすることもありますよ。おいしいという自信はあります。」昨年の夏からは、さらに肉質向上をめざし、「今日の豚はわたしが育てたものです。」と生産者名を表示する試みも行った。久保さんから、そのとき使ったちらしを見せてもらった。豚の名前は「酵素ファ-ム」銘打たれている。「結局、こういうことですよ。」そこに書かれたメッセ-ジの最後を久保さんは指さした。(女性と子供の健康を願って育てました。ぜひご賞味下さい。 消費者に対しては女性と子供が、生産者としては母親と子豚が健康に育ってほしい。仕事だけではなく、これからは家族との時間も大切にしたいと考えるニュ-ファ-マ-、久保さんらしいメッセ-ジだ。


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