ゴールデンエース普及の歩み

【月刊 養豚界】昭和61年2月号~平成22年12月号掲載記事

「科学的、技術的な見地で、養豚経営再構築のとき」

2017-02-27 09:05:03 | 日記
 今年の夏は平年並との予想だ。悪臭が発生しやすい時期となる。養豚場がくさいというところは、経営も悪く、豚の病気発生と死亡豚が多いには確かなようだ。 悪臭もなく、ハエのいない環境こそが現代養豚経営の姿と言える。そして豚舎周辺の土のなかにミミズのいないことが、疫学的に良い環境といえるのである。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-ス添加は、悪臭がなくなることで、効果の現れをすぐに証明してくれる。これは、豚の腸内細菌を変えて飼料成分の消化吸収の機能を高め、とくに飼料に含まれているタンパク質を完全に分解、栄養として吸収したことを示していると考えられる。 だいたいふんの悪臭の元はタンパク質の分解が悪くアンモニア態窒素としてあるからで、飼料が利用されていない無駄を意味している。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、速効性でまず悪臭を消し、栄養吸収の機能を高め、それが豚の生理的機能を正常にし、発情再帰を確実に知らせてくれる。また、免疫賦活作用が活発となり、ワクチン接種後の抗体価が上がり、その効果を着実に数字で示してくれる。とくに注目されるのは、オ-エスキ-病などに抵抗力を強めることだ。 抗生物質や抗菌剤を全く使用しなくなった報告は全国から寄せられる。養豚農業経営で経済面での無駄は、不必要な薬品代である。病気発生だけを追っていると、経営はいつも後手後手となり、やがて廃業となる。 先に疫学的な環境の目安を述べたが、次にやるべきことは、定期的計画に基づくワクチン接種の励行である。これも、案外手抜きされているようだ。病気発生がないとわすれがちである。最近の病気は症状も今までと違い、診断の難しいものもある。ワクチン接種の励行し、抗体価を上げておけば病気にかかりにくく、抗病力が働いてくれることを認識すべきである。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、豚の生理機能を正常に、しかもその作用を高め、繁殖、育成、抗病性など経営の基礎を確立する。 発育も、出荷適齢体重の到達が通常より10日以上早く、飼料の無駄も年間㌧単位の数字が示すことを見逃せない。 さらに、枝肉歩留まり、肉質の上物率と、今話題の「銘柄豚」など不思議な現象と思えるほどだ。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、豚の体内を通過し、糞尿の悪臭の原因を断ち、さらに沈殿槽に渡しておくと、汚水浄化にも効果が現れる。BOD、COD、SS、大腸菌などの数値が3分の1以下となり、汚泥やスカムがなくなる。 今、養豚農業経営の一つの宿題は、円高による肉の輸入である。肉の生産費を限りなく抑えなくてはならない。経営にプラスにならない悪臭除去やハエなどの駆除等を問題にしないコモンセンスが必要である。 以前にも述べたが、昭和42年には日本全国で養豚農業経営する人が35万戸あった。それが、平成7年の今年、26年目で残った経営は1万8800戸なった。 養豚農業経営の危機は、目先の問題だけを追いかけるにではなく、経営者を確立してこそ、乗り切れるのではないだろうか。化学でなく科学も併用する、技術的ものの見方、考え方をもう一度、反省してみよう。

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