経理・経理・経理マンの巣窟

大・中・小あらゆる企業で経理実務経験約40年の蔵研人が、本音で語る新感覚の読み物風の経理ノウハウブログです

告げ口野郎にご注意

2017-04-06 11:33:25 | サラリーマンは魔術師

  ある上場企業で、まだ若いのにいきなり部長に抜擢され、その1年後には取締役にまで昇りつめてしまったAという男がいる。このAはどう見ても実務能力は全くないし、先輩に対しては慇懃無礼で同僚や部下の評判も余り良くない。
 なぜこんな男が出世してしまうのか、不思議でたまらなかった。だがこのAと何度か飲食を共にする機会があり、その謎が少しずつ解明してきたものである。

  サラリーマンなら、酔った時くらいは会社やトップに対する愚痴をポロリと吐露してしまうものだ。それが人情というものであり、サラリーマンたちの手っ取り早いストレス発散法なのである。
 だから愚痴をこぼしたからと言って、決して会社やトップに対して激しい怨念を抱いている訳でも、謀反を企てている訳でもないのだ。ところがそんな他愛もないサラリーマンの愚痴を、なんといちいち社長に告げ口している野郎がいるらしい。
 と言うのも、絶対に社長には知り得ない下々の噂話などを、俺は何でも知っているかのように、社長が時々自慢げに喋っていることがあるからだ。

  そして奇妙なことに、実力・人望の双方を備え、数年前までは社長に重用され将来を嘱望されていた有能な部長4名が、次々に閑職に追いやられたり、小さな子会社に出向させられてしまったのである。だからと言って彼等が重大なミスを犯した訳でもなく、全く理解不能の人事であった。
 彼等は部下と飲みに行った折り、部下の愚痴に相槌を打つ程度の臨機応変さを持っていた。だからこそ人望もあったのであろう。その程度のことをまるで『悪意』があったように再編集し社長に告げ口した人非人がいたとしか考えられないではないか。

  ここまで読んだ聡明な人なら、タレコミ犯はたぶん「冒頭に述べたA」だとすぐ想像できるだろう。もちろん確かな証拠はないので、あくまでも推測の域を出ないのだが、Aはどんなときでも決して会社やトップの悪口は言わない。もちろん他人の愚痴に相槌も打たないし、その愚痴を否定もしないが全く無反応で興味のなさそうな雰囲気だけを漂わせているのだ。
 またAは広報部という立場から、社長と直接話をする機会が多い。さらには冒頭に述べた出世の早さを考え併せると、Aがタレコミをしたのだろうと考えてもおかしくはないのだ。

  このAを陰で非難する者は多い。だがなにせ証拠が無いうえに、『告げ口』という余りにも子供じみた行動なので、誰も対処出来ないままなのである。まあ余り調子に乗っていると、やがてAもいずれは失脚するのが世の習いというものであろう。
 だが一番の問題は告げ口の実態を良く調べもせず、単純に『告げ口』を信じて有能な社員を切り捨ててしまい、告げ口した者を忠義者として出世させてしまう「この三代目社長」が一番の「癌」なのかもしれない。これではまるで、どこかの国の独裁者と全く変わらないではないか。

 

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