経理・経理・経理マンの巣窟

大・中・小あらゆる企業で経理実務経験約40年の蔵研人が、本音で語る新感覚の読み物風の経理ノウハウブログです

偉い人は会議に出るな

2016-10-11 13:49:15 | サラリーマンは魔術師

 小池新知事がパンドラの箱を開けてくれたお蔭で、五輪や豊洲新市場移転にかかる膨大な費用や問題点が白日の下に晒されている。それにしても日本一優秀だと信じていた都庁の役人や、有識者会議に集まっていた有識者たちは一体何をしていたのだろうか。問題点そのものよりもそちらのほうが気になって堪らない。
 そもそも会議とは意見の異なる人たちが議論を尽くし、最良の結論を導き出すための集会であるはずである。ところが有能な人を沢山集めて膨大な時間をかけて得た結論が、余りにも幼稚で情けないものであったのはなぜであろうか。

 結論から言えば、ある偉い人(厳密には過去に偉かった人)が会議に参加していたからだと言いたい。ここまで言えば誰にでもその正体は分かるので、あえて名前は挙げないが、その偉い人自身が悪いとか責任があるのだと罵りたい訳ではない。そうした旧態依然とした会議システムがよくないのである。
 例えば偉い人が、その議題の当事者であったりスペシャリストであるのなら、会議に参加して大いに参考になる意見を述べてもらいたい。だがほとんどの偉い人は議題については素人であり、その場で報告を聞き、良く判らなければ文句を言うし、分かり易ければ思いついたように了承するだけなのだ。
 
 そんな偉い人の一挙手一投足ばかりに気を配っているのが日本人の悪い癖である。それで偉い人が文句を言えば誰も反論しないし、逆に賛成すれば皆同じように賛成してしまうのだ。そして偉い人に右え習いしておけば、全員が責任転嫁できるという無責任な理論に行き着いてしまうのである。
 だから「重要な案件を徹底討議する会議」には、絶対に偉い人を呼んではいけないのだ。では偉い人は常に外してしまえばよいのか。もちろんそんなことは出来ないし、そんなことも意図していない。・・・ではどうするのだ!と詰め寄る人には次のように答えている。

 まず重要な案件については、有名人やお抱え学者ではなく、その案件に携わる実務経験豊富な者、関係する法律知識やデーターベースの蓄積がある専門家、他社や諸外国の観点からものを見ることが出来る人々を集める。そしてそれらの人々で案件を徹底討議し、彼等を上手くまとめることのできる人を議長として会議を進める。(理解出来ない人は、映画『シン・ゴジラ』を参照して欲しい)
 さらにまとめとして、メリット・デメリットを網羅した解決案を2~3通り作成するのである。そしてその後に偉い人を呼んで報告会(あえて報告会と呼ぶ)を開催し、まず案件の説明を分かり易く行ったのち、準備した解決案を示してその中から一つを選択してもらうのである。もちろんその解決案は、どれを選んでもほぼ完璧で将来大きな問題の出ないものだけに絞っておくのだ。従って偉い人がどれを選んでもほとんど変わらないということになる。つまり偉い人の責任対価を配慮した一種のセレモリーと言えるかもしれない。

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