極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

全固体二次電池工学の此岸

2016年09月01日 | デジタル革命渦論

 

           文学ではコミュニケーションにならない言葉がたまってくるほど、いい作品ができる。
         
           自分の考えることをやるのが第一。だが、現在は(目立つことが社会の尺度となるた
           め)好きなこと書くという作業が難しくなってきている。 

                   加速する「人間消費社会」/東京新聞 2006.12.23
 

                                   
                             Takaaki Yoshimoto 25 Nov, 1924 - 16 Mar,
2012 

 

  Apr 4, 2016

【全固体二次電池工学の此岸:固体リチウム電池

わたしたちはとんでもない時代、第5次産業革命=デジタル革命渦論に生きている。1ヶ月前に誕
したポケモンGO!もその1つの新星だ。このように、全産業の基礎がありとあらゆるところで
デジタルツールを駆使し、二値化(正規化)、数値化、数式化、機械語化され、被い尽くされて、
進化し続けているいる。マクルーハンの『グーテンベルグの銀河系』のベースとなる活版・印刷・
製本の産業革命は、すっかりデジタルメディアに置き換えられ、情報通信は奇跡的な飛躍を遂げ膨
張しつづけていることを、この先に待っ結末に一抹の不安を抱きつつもそれを実感する。たとえば、
上の写真のソ
フトバンクの気球無線中継システムを使えば、災害などで通信障害が発生した際、携
帯電話の中継
局を気球に取り付けて高度100メートル付近に係留し、半径数キロ〜10キロ程度
の範囲で通話
やデータ通信ができる。そこの広角カメラを取り付けば周辺の画像を高精細で撮影し、
10平方キロメートル事に配置し画像処理すれば原理的には無限展開できるので災害地の情報をリ
アルタイムで伝えることもできる。また、搭載する機器装置類の電源用のエネルギーは無線伝送で
きる。あるいは、振動式発電デバイスを気球に装備しエネルギー変換してもよい。



そして、そこで活躍するのが「軽・薄・安」な高品質で充電可能な金属空気電池などの全固体型電
池。例えば、日立造船は、下図のような耐久性と安全性を向上させた全固体リチウムイオン二次電
池――電解液の代わりに固体の電解質を使用。液体を使わないことで、安全性の向上と小型化を両
立でき、電解質が液体でないため、液漏れの可能性がなく、発熱などによって可燃性ガスが発生し
ない――「第7回国際二次電池展」(2016.3.2/京ビックサイト)に出品。20年に車載用を主な
ターゲットとして製品化することを目指し-40~百℃の範囲で正常に充放電を確認し
既に試作品
を完成させている。

 

また、同社は、次世代二次電池として期待される「亜鉛空気電池」の円筒型二次電池も開発。仕様
や量産化技術の確立、耐久性の検証を進め、今年年末までに製品化する。詳しくは「そして、次世
代―亜鉛空気二次電池時代もやってきた!」(『デジタル革命!大爆破』2014.12.25
)に掲載。あ
るいは下図をダブクリして特許技術を参照されたし。さすが、日立造船と感心する。

    Dec 24, 2016

固体型だけではない。東京大学 大学院工学系研究科の山田裕貴助教と山田淳夫教授らの研究グル
ープは、水をベースとする新しいリチウムイオン伝導性液体「常温溶融水和物(ハイドレートメル
ト)」を発見したことを公表(下図)。水に置き換え、従来のリチウムイオン電池の電解液有機溶
媒を使わず火災や爆発を防ぐことができるのが特徴。特定のリチウム塩2種と水を一定の割合で混
合すると、一般的には固体となるリチウム塩二水和物が常温で安定な液体として存在することを確
認。一般的な水溶液は1.2V程度の電圧で酸素と水素に電気分解されるのに対し、発見したハイドレ
ートメルトは、3V以上の高い電圧をかけても分解しない。また、エネルギー密度においても市販
の2.4V級リチウムイオン電池と同等以上の性能を発揮し、充電時間も6分以下と高速な充放電が
可能であることも確認。さらに、既存のリチウムイオン電池では必須となっている電池生産の厳密
な禁水環境(ドライルーム)を撤廃でき?生産設備の簡素化、電池のコスト削減がはかれるとする。
尚、理化学研究所のスーパーコンピュータ「京」を用いた解析結果、この耐電圧性能は一般的な水
溶液ではありえない特殊な溶液構造に起因していることを突き止める。

 Aug 30, 2016

 

● ベランダdeソーラー開発プロジェクト

8月29日、ベランダの手すりを活用した太陽光発電システムを手がける、ベランダdeソーラー開
発プロジェクト運営事務局は、電動アシスト自転車に、太陽光発電システムを乗せた荷台(キャン
ピングトレーラー)を取り付け、東京都町田市から大阪駅まで走破すると発表。
同プロジェクトは、
集合住宅のベランダ、物干しの手すりに取り付ける太陽光発電システム「ベランダdeソーラー」の事
業化を目指す。
出力百ワット/枚の単結晶シリコン型パネルや、蓄電池(12V、105Ah)、充電コン
トローラー付き蓄電池ボックス構成。物干しの手すりに容易に取り付けられ、手すり上をパネルが
スライドし、集合住宅における外観の問題を解消でき、強風時には手すりの裏に取り込み、飛散や
破損といった事故を防ぐ。「
オート設定」では、太陽光の電力は接続している電気器具に優先的に
供給されるが、天候不順や蓄電池の充電量が低下すると、自動的に家庭のコンセント電源に切り替
わる仕様となっている。

  サバイバル発明家 野下剛志さん

 

   

【帝國のロングマーチ 36】    

           

 

● 折々の読書 『China 2049』53       

                      秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」  

ニクソン政権からオバマ政権にいたるまで、米国の対中政策の中心的な立場にいた著者マイケル・

ピルズベリーが自分も今まで中国の巧みな情報戦略に騙されつづけてきたと認めたうえで、中国の
知られざる秘密戦略「1000年マラソン( The Hundred-Year Marathon )」の全貌を描いたもの。
日本に関する言及も随所にあり、これからの数十年先の世界情勢、日中関係そして、ビジネスや日
常生活を見通すうえで、職種や年齢を問わず興味をそそる内容となっている。  

【目次】        

  序 章 希望的観測
 第1章 中国の夢
 第2章 争う国々
 第3章 アプローチしたのは中国
 第4章 ミスター・ホワイトとミズ・グリーン
 第5章 アメリカという巨大な悪魔
 第6章 中国のメッセージポリス
 第7章 殺手鍋(シャショウジィエン)
 第8章 資本主義者の欺瞞
 第9章 2049年の中国の世界秩序
 第10章 威嚇射撃
 第11章 戦国としてのアメリカ
 謝 辞
 解 説 ピルズベリー博士の警告を日本はどう受け止めるべきか 森本敏(拓殖大学特任教授・
     元防衛大臣)    

          

   第11章 戦国としてのアメリ力   

                          釜底抽薪――釜底の菱底の薪を抽く

                            『兵法三十六計』第十九計   

 把柴火从锅底抽掉,才能使水止沸。比喻从根本上解决问题(お湯が沸いている釜の底から薪を抜け
ば、釜の湯はいずれ冷める。そうなれば簡単に処理できるという理)。    

   extracting the firewood from under the cauldron    

 【第12段階】中国のタカ派と改革派(修正主義者)の議論を監視し支配する

  中国を観察する人々が陥りがちな二つ目の落とし穴は、アメリカに取って代わるための中国
 の戦略を誤認することである,戦略は極秘のはずだが、そうではないという
ことがわかる十分
 な証拠がある。まじめな中国の学者はだれも、ヒトラーやスターリ
ン、東条契機が近隣諸国を
 征服した方法を推奨したりはしない。タカ派の著述家は、
領上を拡大する戦略や、イデオロギ
 ーで世界を支配することを提案したりはしない。



  それよりも、中国のタカ派は、ウォーレン・ジマーマン大使が書いた First Great Triumph: 
     How Five Americns Made Their Country a World a World Power
最初の大勝:5人のアメリカ人は
  どのようにして自国を大国に作り上げたのか)など、アメリ
カが大国にのし上がったことに関
  する本に夢中のようだ(注65)。これまで見てきたよ
うに、中国共産党中央党校では、アメリ
 カが貿易と産業政策によって英独両国に打ち
勝ったことを教え、伝統的なタカ派の教科書『大
 戦略諭』は、第二次世田″大戦を利用
してヨーロッパを押しのけ、1945年に現行の国際秩
 序を確立したアメリカの校折
さを賞賛している(注66)。



  戦国時代の教訓は、中国のタカ派がアメリカの隆盛から学んだ教訓とみごとに一致する。第
 8章で挙げたアメリカの隆盛に間する多くの本に加えて、北京の中国共産党
中央党校では、少
 なくとも3冊の本を用いて、勢いのある挑戦者が、古い覇権国を巧
妙かつ平和的に屈服させる
 方法を教えている。その3冊とは、アン・オルド著 The Eclipse of Great Britain
英国の失墜)、
 アーロン・フリードバーグ著 The Weary Titan
(老大国)、香藍心著 Recasting the Imperial For
     East
(極東帝国の配役変え
注67)である,中国のある著名な学者にいたっては、1880年
 から1914年ま
でのアメリカの外交史における決定的瞬間を調べて、アメリカがいかにして
 英国を安
心させながら、覇権国としての地位を奪取したかを説明している。この学者は、アメ
 リカが巧妙かつ慎重な戦略を駆使して、戦争で疲弊し油断している英国を、世界的な役割から
 徐々に離れさせたことを賞賛する(注68)。



  中国がアメリカの戦略を讃える記述には、アメリカは勢をうまく利用するとか、無為をなす
 とか、他国の力を借りる、と言うように、中国古来の戦略の概念が用いられ
ることが多い。ア
 メリカはこれらの戦略を用いて、自らのマラソン戦略を続行中だ
と、中国は考えている。

  中国の戦略は、西洋の歴史的な成功と古代中国の皇帝の盛衰を学ぶことに基づいている。中
 国の戦略に、精密なロードマップや、タイムテーブル、詳細な青写真といったものはない。態
 勢を整えておいて、好機が訪れたらそれを逃さない、というのがその本質だ。

  三つ目の落とし穴は、アメリカの政府当局者だけに関係がある。アメリカの国民は過去40
 年にわたってアメリカ政府と中国政府が、秘密裏にどれほど深く協力してきたかを知らない。
 中国がアメジカの秘密の活動を支えてきた長い歴史があり、その結果、多くのアメリカ当局者
 は中国を永続的なパートナーと見なすようになった。秘密協力の歴史ゆえに、アメリカの政策
 立案者は、そうした秘密工作の遂行の役割を担ってきた中国のタカ派を好意的に見るようにな
 ったといえる

  マラソンが始まっていたことを認めるのは、おそらく最も難しいことだが、最も重要なこと
 でもある。アメリカはそれを認めることができず、中国が2049年までにアメリカを凌駕す
 るだけでなく、経済規模が2倍から3倍になるという期的シナリオから目をそむけるかもし
 れない。そうなれば、中国は戦わずして勝利を収めることになるだろう。


あっけなく読み終えることになる。そして、わたしにとっての大戦略は?と自問し、いかなる場
合でも、個人の自由な意思を抑圧する勢力と非暴力的手段でもって、戦う同士が連帯し、運動し
ていくであろうと応えるだろう。「我が心 石に匪ず 轉がす可からざる也 我が心 席に匪ず
卷く可からざる也 威儀 棣棣として 選ぶ可からざる也(我心匪石 不可轉也 我心匪席 不
可卷也 威儀棣棣 不可選也)柏舟/「我が心石にあらず」である。

 
 
                                                                          この項了

 

 

  ● 今夜の一曲

 

 

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