極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

四番バッター中谷?!

2017年05月12日 | 環境工学システム論

          
          隠公三・四年、衛の州吁(しゅうく)の乱 / 鄭の荘公小覇の時代

 

                              


         ※ 鄭と衛とが、鄭の共叔段(きょうしゅくだん)の乱をきっかけに
           不和になる。鄭が内乱に悩まされたように、当時衛でも、荘公の
           跡目相続をめぐって、腹ちがいの公子同士が反目し合っていた。
           この反目は、ついに州吁(しゅうく)のクーデターとなって火を
           吹き、さらに国際問題がからんで、衛没落の一因ともなる。

         ※ 佳人薄命:衛の荘公は斉国から太子得臣(とくしん)の妹を夫人
           に迎えた。その夫人が荘姜(そうきょう)である。彼女は評判の
           美人であったが、不幸にして子供ができなかった。かの『碩人』
           (せきじん)の詩は、衛の詩人が彼女の薄幸を哀しんで賦(ふ)
           したものである。荘公は陣国からも夫人を迎えた。その夫人が
           (れいき)である。孝伯(こうはく)は彼女の生んだ子である
           が、不幸にして夭逝した。そこで荘公は厲嬀の侍女戴嬀(たいき)
           に子を生せた。これが桓公である。荘姜はこの桓公をわが子とし
           て育てた。ところで荘公には、もう一人愛妾に生ませた子がいた。
           公子州吁(しゅうく)である。荘公に可愛がられたが、乱豪者で
           あった。荘公が別段叱ろうとはしないので、夫人の荘姜は州吁
           憎んだ。大夫の石碏(せきさく)が心配して荘公を諌めた。「真
           に子を愛する親は、わが子を教えさとし、悪に走らぬようにする
           と申します。驕慢、奢侈、淫乱、放逸は身を誤るもとですが、
           吁
さまの身にはこの四つの悪徳がしみついています。もとはと申
           
せば、あなたが州吁さまを溺愛なされ、過分な禄位をあたえたか
           らで
す。ゆくゆくは州吁さまを太子に立てる腹づもりであります
           ならば、今からその旨お決めください。今の状態では、州庁さま
           はあなたのご
寵愛につけこんでますます勝手に振るまい、やがて
           はわが国に禍いをひき起こすことでしょう。寵愛
を受ければ、つ
           い増長して人にへりくだることができなくなりますし、そうなれ
           ば人を人とも思わな
くなり、自分を抑制できなくなるものです。

           君子が犯してはならない悸逆(はいぎゃく)行為は六つ(六逆)
           あります。❶卑しい身分でありながら、身分の貴い
ものを排除す
           ること、❷若輩でありながら、年長者を押しのけること、❸疎遠
           な関係でありながら、近親
者を押し隔てること、❹新参者であり
           ながら、古参考を排斥すること、❺小禄者でありながら、高禄者
           を
押えつけること、❻邪しまでありながら、正しいものを迫害す
           ること、以上の六つであります。
これに対して、君子が守るべき
           順道は、同じく六つ(六順)あります。❶君主は義を守ること、
           ❷臣下
は忠誠を尽くすこと、❸父は子を慈しむこと、❹子は親を
           大事にすること、❺兄は弟を愛すること、❻弟は兄
を敬うこと、
           以上の六つであります。
この順道を棄てて悸逆に走るのは、禍い
           を招くもと。為政者は、禍いのタネをとり除くことが義務
である
           のに、かえってそれを育てるとは、みずから墓穴を掘るようなも
           のではありませんか」
  
           
だが、荘公ほとりあわなかった。それよりも石碏にとって頭の痛
           いことは、わが子の石厚(せきこう)までが州吁にとりいるよう
           になり、かれがいくらとめてもきかないことであった。やがて、
           桓公が太子に立つと、碏石は隠居を申し出た。

 

 No. 16

【RE100倶楽部:波力発電 日本初のシステムが実証稼働】

今月12日、東京都・伊豆七島の1つである神津島の沖合で、日本初の波力発電システムの実証試
が始まった。三井造船が開発を進めているシステムで、海面に浮かんだフロートが波で上下運動
する
エネルギーを機械的に回転運動に変換して発電する。☈開発した波力発電装置は、海面に浮か
んだフロ
ートが波で上下運動するエネルギーを、機械的に回転運動に変換。この力で発電機を回転
させて発電
する仕組み。ポイントアブソーバー式とも呼ばれる方式で、海底にアンカーを設置して
係留索を使って固定している。装置の定格出力は3.0kW(キロワット)、全長約13m、フロート直径
2.7m、空中重量は約10tだ。実証期間中の平均発電量は600W(ワット)を想定する。

 May 10, 2017

● 発電コストの解析

✪豊富かつ24時間利用できる自然エネルギーとして期待される波力発電。普及のカギはコストだ。
発電システムそのものの費用に加えて、生み出した電力を地上に送電するためのコストも掛かる。
沿岸から遠くなるほど強いエネルギーを得やすくなるが、それに比例して送電コストも大きくなる。

☈そこで最近では港の防波堤付近など、沿岸に近いエリアに設置するタイプの波力発電システムの
実証が進んでいる。2016年11月には岩手県の久慈市にある「久慈港」で、日本で初めて電力会社の
系統に接続する波力発電所が実証稼働。

 Oct. 16, 2016

東京大学・生産技術研究所が中心となって開発した波力発電所で、海底に設置する基礎部分の上
に建屋
を建設し、その中に建屋に発電機を収めている。その下にぶら下がるように設置している板
(ラダー)が、
波を受けて振り子のように運動し、発電機を回転させて発電する。発電能力は43kW
で、平均して10kW程度
の発電を見込む。
  Apr. 17, 2015

異なる方式の波力発電システムでは、NEDOが15年に秋田県酒田市の酒田港で実証試験を行っ
ている。これは港の護岸に直接取り付ける方式のシステムで、海面の上下の動きにより気流を生み
出し、タービンを回転させて発電する仕組み。既設の護岸に後付けできるようにすることで、設置
コストの低減を狙っている。

※ 革命的な波力発電システムについての考察は後日掲載してみる。

 

【ネオコン倶楽部:有機ELデバイスの高効率化】

 

5月11日、九州大学らの研究グループは次世代有機EL素子の発光材料として注目される熱活性化
遅延蛍光(
TADF)を出す分子(TADF分子)の発光メカニズムを解明したと発表。その概要は、❶
次世代有機EL材料(熱活性化遅延蛍光分子)の発光メカニズムを先端分光技術で解明、❷分子の励
起状態や種類、エネルギーに着目し、高い発光効率の分子構造を発見、❸次世代有機EL材料の新し
い設計指針として貢献、低コスト・高効率な有機ELデバイスの実現に期待できるというもの。

✪有機ELは、有機分子が電流によりエネルギーが高い励起状態になり、それがエネルギーの低い基
底状態に戻る際に発光する現象を利用するが、TADF(熱活性化遅延蛍光は、室温の熱エネルギー
の助けを受けて有機EL分子が放出する蛍光のことで、現在の有機ELに不可欠な希少金属が不要なこ
とから低コスト化、高効率化の切り札とされている。TADF発光には分子の二つの励起状態が関わり、
それらの状態間のエネルギー差ΔESTが室温の熱エネルギー近くまで小さいほど、発光効率が高いと
考えられている。しかし、室温の熱エネルギーではTADFの発光が困難なはずの分子でも、100%に
近い高い発光効率を示す事例が報告されるようになり、発光メカニズムの詳細な解明が求められて
いた。

✪九大はこれまでに、熱により三重項状態を一重項状態へと逆変換して蛍光を放出するTADF分子を
設計・開発し、12年にありふれた元素である炭素、窒素、水素だけからなる有機化合物で、ほぼ
百%の発光効率を示すTADF分子を初めて開発、当時、高い発光効率を実現できたのは緑色蛍光の
TADF分子、その発光メカニズムの詳細も不明であった。


DOI: 10.1126/sciadv.1603282Evidence and mechanism of efficient thermally activated delayed fluorescence
promoted by delocalized excited states

一方、産総研では、これまでに太陽電池や光触媒などに使われる電子材料の光機能のメカニズム
の解明を目指し、材料の励起状態での光吸収を100フェムト(10兆分の1)秒からミリ(1000分の1)秒まで
の幅広い時間領域において、紫外光から可視光、赤外光までの広い波長領域で測定できるポンプ・
プローブ過渡吸収分光法の開発に取り組んできた。

今回、両者は九大が設計・開発した有機分子について、ポンプ・プローブ過渡吸収分光法を用いて
それらの発光メカニズムを解明。これまでの研究では見過ごされてきた各分子の一重項状態と三重
項状態の種類(励起種)とエネルギーに着目して検討を行った。

着実に1つ1つ問題点を解決していることが見て取れます。なにごとも基礎研究が大事。

 

    

 読書録:村上春樹著  『騎士団長殺し 第Ⅰ部』    
   
 

   24.純粋な第一情報を収集しているだけ 

  私はそれについて考えてみた。免色の言うことはまだうまく理解できなかった。私は騎士団長
 の方にさりげなく目をやった。騎士団長はまだその飾り棚の上に腰掛けていた。彼の顔にはどの
 ような表情も浮かんでいなかった

    免色は続けた。「暗くて狭いところにI人きりで閉じこめられていて、いちばん怖いのは、死
 ぬことではありません。何より怖いのは、永遠にここで生きていなくてはならないのではないか
 と考え始めることです。そんな風に考えだすと、恐怖のために息が詰まってしまいそうになりま
 す。まわりの壁が迫ってきて、そのまま押しつよされてしまいそうな錯覚に襲われます。そこで
 生き延びていくためには、人はなんとしてもその恐怖を乗り越えなくてはならない。自己を克服
 するということです。そしてそのためには死に限りなく近接することが必要なのです」

 「しかしそれは危険を伴う」
 「太陽に近づくイカロスと同じことです。近接の限界がどこにあるのか、そのぎりぎりのライン
 を見分けるのは簡単ではない。命をかけた危険な作業になります」
 「しかしその近接を避けていては、恐怖を乗り越え自己を克服することはできない」
 「そのとおりです。それができなければ、人はひとつ上の段階に進むことができません」と免色
 は言った。そしてしばらくのあいだ何かを考えているようだった。それから唐突に  私から見
  ればそれは突然の動作に思えた――席から立ち上がり、窓のところに行って、外に目をやった。

   Icarus


 「まだ少しばかり雨が降っているようですが、たいした雨じゃない。少しテラスに出ませんか?
 お見せしたいものがあるんです」

  私たちは食堂から階上の居間に移り、そこからテラスに出た。南欧風のタイル張りの広々とし
 たテラスだった。我々は木製の手すりに寄りかかるようにして、谷間の風景を眺めた。まるで観
 光地の見晴台のように、そこから谷間を一望することができた。細かい雨はまだ降っていたが、
 今ではほとんど霧に近い状態になっていた。谷を挟んだ向かいの山の家々の明かりは、まだ明る
 くともっていた。同じひとつの谷を挟んでいても、反対側から眺めると風景の印象がずいうもの
 

  
テラスの一部には屋根が張り出していて、その下に日光浴用、あるいは読需用の寝椅子が置か
 れていた。飲み物や本を載せるための、グラス・トップの低いテーブルがその隣にある。縁の葉
 をつけた観葉椅物の大きな鉢があり、ビニールのカバーをかぶせられた丈の高い器具のようなも
 のが置いてあった。壁にはスポットライトもついていたが、そのスイッチは入れられていなかっ
 た。居間の照明もほの暗く落とされていた。

 「うちはどのあたりになるのでしょう?」と私は免色に尋ねた。

  免色は右手の方向を指さした。「あのあたりです」

  私はそちらの方に目をこらしてみたが、家の明かりがまったくついていないことと、霧のよう
 な雨が降っていることのために、うまく見定められなかった。よくわからないと私は言った。



 「ちょっと待ってください」と免色は言って、寝椅子のある方に歩いて行った。そして何かの器
 具の上にかぷせられたビニールのカバーを取り、こちらにそれを抱えて持ってきた。三脚付きの
 双眼鏡らしきものだった。それほど大きなものではないが、普通の双眼鏡とは違う不思議な格好
 をしていた。色はくすんだオリーブ・グリーンで、形状の無骨さのせいで測量用の光学機器のよ
 うに見えなくもない。彼はそれを手すりの前に置き、方向を調整し慎重に焦点を合わせた。

 「ご覧になってください。これがあなたの往んでおられるところです」と彼は言った。


  私はその双眼鏡をのぞいてみた。鮮明な視野を持つ倍率の高い双眼鏡だった。量販店で売って

 いるようなありきたりのものではない。霧雨の談いヴェールを通して、遠方の光景が手に取るよ
 うに見えた。そしてたしかにそれは拡が暮らしている家たった。テラスが見える。私かいつも座
 っているデッキチェアかおる。その奥には居間があり、隣には拡が絵を描いているスタジオがあ
 る。明かりが消えているので家の中まではうかがえない。しかし昼間なら少しは見えるかもしれ
 ない。自分の住んでいる家をそんな風に眺めるのは(あるいは覗くのは)、不思議な気持ちのす
 ることだった。

 「安心してください」と免色は拡の心を読んだように背後から声をかけた。「ご心配には及びま
 せん。あなたのプライバシーを侵害するようなことはしていません。というか、実際にあなたの
 お宅にこの双眼鏡を向けたことはほとんどありません。信用してください。拡の見たいものは他
 にあるからです」
 「見たいもの?」と拡は言った。そして双眼鏡から目を難し、振り返って免色の顔を見た。免色
 の顔はあくまで涼しげで、相変わらず何も語っていなかった。ただ夜のテラスの上で、彼の白髪
 はいつもよりずっと白く見えた。
 「お見せします」と免色は言った。そしていかにも馴れた手つきで双眼鏡の向きを少しだけ北の
 方に回し、素早く焦点を合わせた。そして▽歩後ろに下がって拡に言った。「ご覧になってくだ
 さい」

Military Binoculars

  私は双眼鏡をのぞいてみた。その丸い視野の中に、山の中腹に立っている膳洒な板張りの住宅
 が見えた。やはり山の斜面を利用して建てられた二階建てで、こちらに向けてテラスがついてい
 る。地図の上ではうちのお隣ということになるのだろうが、地形の関係で互いに行き来する道は
 ないから、下から別々の道路を上ってアクセスしなくてはならない。家の窓には明かりがついて
 
いた。しかし窓にはカーテンが引かれており、中の様子まではうかがえなかった。しかしもしカ
 -テンが開けられていたら、そして部屋の明かりがついていたら、中にいる人の姿をかなりはっ
 きり目にできるはずだ。これだけ高い性能を有する双眼鏡ならそれくらいはじゆうぶん可能だろ
 う。

 「これはNATOが採用している軍用の双眼鏡です。市販はしていないので、手に入れるのに少
 しばかり苦労しました。明度がきわめて高く、暗い中でもかなり明瞭に像を見定めることができ
 ます」

  私は双眼鏡から目を難し免色を見た。「この家が免色さんが見たいものなのですか?」
 
 「そうです。でも誤解してもらいたくないのですが、私は覗きをやっているわけではありませ

 ん」

  彼は最後に双眼鏡をもう一度ちらりとのぞき、それから三脚ごと元あった場所に戻し、上から
 ビニールのカバーを掛けた。

 「中に入りましょう。冷えるといけませんから」と免色は言った。そして我々は居間に戻った。
 我々はソファと安楽椅子に腰をかけた。ポニーテイルの青年が顔を見せ、何か飲み物はほしいか
 と尋ねたが、我々はそれを断った。免色は青年に向かって、今夜はどうもありがとう、ご苦労様、
 二人とももう引き上げてもらってけっこうだ、と言った。青年は一礼し引き下がった。

  騎士団長は今ではピアノの上に腰掛けていた。真っ黒なスタインウェイのフル・グランドに。
 彼はその場所が前の場所より気に入っているように見えた。長剣の柄についた宝玉が明かりを受
 けて誇らしげにきらりと光った。

 Steinway Grand Piano Model A

「今ご覧になったあの家には」と免色は切り出した。「私の娘かもしれない少女が住んでいます。
 私はその姿を遠くから、小さくてもいいからただ見ていたいのです」

 私は長いあいだ言葉を失っていた。

 「覚えておられますか? 私のかつての恋人が他の男と結婚して生んだ娘が、あるいは私の血を
 分けた子供であるかもしれないという話を?」
 「もちろん覚えています。その女性はスズメバチに剌されて亡くなってしまって、娘さんは十三
 歳になっている。そうですね?」

  免色は短く簡潔に肯いた。「彼女は父親と一緒に、あの家に住んでいます。谷の向かい側に建
 ったあの家に」
  頭の中にわき起こったいくつかの疑問を整ったかたちにするのに時間が必要だった。免色はそ
 のあいだじっと黙して、私か感想らしきものを口にするのを辛抱強く待っていた。
  私は言った。「つまりあなたは、ご自分の娘かもしれないその少女の要を日々双眼鏡を通して
 見るために、谷間の真向かいにあるこの屋敷を手に入れた。ただそれだけのために多額の金を払
 ってこの家を購入し、多額の金を使って大改装をした。そういうことなのですか?」

  免色は肯いた。フ兄え、そういうことです。ここは彼女の家を観察するには理想的な場所です。
 私は何かあってもこの家を手に入れなくてはなりませんでした。他にこの近辺に建築許可の下り
 そうな土地はひとつもなかったものですから。そして以来、毎日のようにこの双眼鏡を通して、
 谷間の向かいに彼女の姿を探し求めています。とはいってもその姿を目にできる日よりは、目に
 できない日の方が遠かに多いのですが」
 「だから邪魔が入らないように、できるだけ人を入れないで、一人でここに暮らしておられる」

  免色はもう一度肯いた。「そうです。誰にも邪魔をしてもらいたくない。場を乱してほしくな
 い。それが私の求めていることです。私はここで無制限の孤独を必要としているのです。そして
 私の他にこの秘密を知っているのは、この世界にあなた一人しかいません。こんな微妙なことは
 迂闊に人に打ち明けられませんからね」

  そのとおりだろう、と私は思った。そして当然ながらこうも思った。じやあどうして今、彼は
 私にそのことを打ち明けているのだろう?

 「じやあ、どうして今ここでぼくにそれを打ち明けるんですか?」と私は免色に尋ねてみた。
 「何か理由があってのことなのでしょうか?」

  免色は脚を組み直し、私の願をまっすぐ見た。そしてひどく静かな声で言った。「ええ、もち
 ろんそうするには理由があります。あなたに折り入ってひとつお願いしたいことがあるのです」                                

                                                          この項つづく



金本阪神の二年目、好調な5月である。好調に比例してTVへの露出度が上がりこれがまた好循環
する。その先には日本シリーズ優勝、その先はバブル疲労がまっている(これは老婆心ですが)。
ふと、目を惹く選手が中谷将大(まさひろ)選手――93年1月5日生まれ、阪神タイガースに所
属する福岡県小郡市出身のプロ野球選手、外野手、内野手、捕手。10年のドラフト会議で、阪神
タイガースから3巡目で指名で、捕手として入団、背番号は60。身長187cm、体重89kgという体格
で、捕手としては遠投120メートルの強肩が持ち味。しかし、高校通算で20本塁打を記録するほど
の長打力を生かすために、阪神への入団後に捕手から外野手へ転向した。掛布雅之からは、「手足
が長く、実際にスローイングが正確なことから新庄剛志のような素質を感じる」との理由で「小新
庄(こしんじょう)」と呼ばれる。前書きは置いておき、4番バッターの風格が備わっているとい
うのが印象である。福留、糸井、中谷を中軸に高山などの若手、鳥谷などのベテラン・中堅を揃え、
投手陣が頑張れば、あの85年のゴールデンドリームが再現する。ただし、人気に引きずられずに
風通しをよくしておけば、金本タイガースは5年、いや10年の黄金期に突入すること間違いない。

    

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