極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

シリコン系で世界最高変換効率26.33% 

2016年09月15日 | デジタル革命渦論

 

                      正しい数字を見ていれば正しい判断ができる。


                                                           孫 正義 

                                                                  
                                                                    Aug. 11, 1957 -
                                                   

   

【再エネ百パーセント時代:変換効率現世代タイプで世界一】

● 結晶シリコン実用太陽電池で世界最高変換効率26.33% 

昨夜のつづき。「孫氏が苦言 自然エネルギーの国際連携」(2016.09.14)のゴールドリング構想に
に対し「(1)地球規模のエネルギー需要拡大を前提とすれば「この構想の実効性や付随する政治・
経済効果は膨大だろうと考える。(2)日本一国レベルで考えれば、前
者の「エネルギーの需要拡大
」を「省エネ対策を同時に進行させたエネルギー需要拡大抑制」を前提として、「水力・風力・太陽
光・バイオマス」の再エネ技術革新を同時進行させれば一国だけでも実現可能であるということ(
ちらの方が、関係国の政治権力の思惑に依存せず、研究開発の速度に依存し実現が早い
)を前途とし
、(3)その上で、エネルギー需要の多寡の国際的調整(プール)機構としての「Asia Super Grid」と
考える」と批判めいたことを記載しているが、根本は「福島第一原発禍」を巡る考え方の違いで、端
的な表現で例えると、孫正義、吉本隆明そしてわたし(たち)の差異にある。吉本は「原発を技術論
」としてとらえ、安全費用を建設費を超えても実施し乗り越えろと主張展開するも事故後の翌年亡く
なっている。孫もわたし(たち)も原発の危険性は吉本のレベルを遙かに超えるもので再生エネルギ
ーに積極的に切り替えると主張するもので、わたし(たち)は技術論的にも日本一国でも需要に応じ
ることができるとする立場であり(このブログでもその思考根拠、方法を掲載)、その一例として、
下図のように高変換効率太陽電池の開発として例示している。

14日、カネカはNEDOプロジェクトにより、最も普及している結晶シリコン太陽電池のセル変換効
率で、世界最高となる26.33%を実用サイズとなる180平方センチメートルで達成。これまで
の世界最高記録25.6%を約0.7ポイント更新するもので、セル変換効率26%を世界ではじめて
突破する(「結晶シリコン太陽電池で世界最高変換効率26.33% 世界初、実用サイズで達成」2016.
09.14 NEDO)。



今回、カネカらの開発した世界最高効率の結晶シリコン太陽電池の特徴は、①ヘテロ接合バックコン
タクト型を採用。②カネカが開発した高品質アモルファスシリコンを用いたヘテロ接合技術や、③電
極の直列抵抗を低減させる技術、④太陽光をより効率的に利用できるバックコンタクト技術を組み合
わせることにより実現(※関連特許参照)。特に
 ヘテロ接合技術は物性の異なる半導体材料を接合
する技術で、結晶シリコンとアモルファスシリコンの組合せによる欠陥低減や、電気に変換できる光
の波長が異なる材料を組合せることで変換効率を向上させることができる。バックコンタクト技術は
太陽電池の裏側にのみ電極をつくり電気を取り出す技術で、電極を裏面に集約することで、受光面を
広くできるため、変換効率を高めることができるもの。

カネカとNEDOは今後、発電コストの目標20年14円/キロワット時と30年7円/キロワット時
の実現に向け、高効率と高信頼性を兼ね備えた太陽電池の低コスト化技術開発に取り組むとしている
が日本の潜在的技術力をもってすれば目標達成できるだろう。

Aug. 18, 2016

※ 特開2016-134448  太陽電池モジュール 株式会社カネカ 2016年07月25日

 Sep. 7, 2016

● 集光型太陽光パネルで変換効率36.4%

7日、スイスのインソライト(Insolight)社は、集光型太陽光パネルで36.4%の変換効率を達成し
たと発表。集光型太陽光パネルでは、透明で薄く平らのプラスチック製光学レンズを太陽電池の上に
積層する。これによって太陽光の異なる波長を捕捉して集光し、太陽電池セルに照射することにより、
高い変換効率を達成する。理論効率は最高で42
%に達す。集光型の太陽電池は既に存在するが、製
造コストが高価なためこれまでは宇宙船など限定的な用途でしか使用されていないのが現状だ。

同社は安価なレンズを使用して太陽電池に集光することで、低コスト化を目指す(下図)。一般的な
家庭にも手が届く価格帯の太陽光パネルとして製品化することを目標にしている。同社が開発中の光
学系技術では、特許も取得済みという。インソライト社
は、スイス連邦工科大学ローレンヌ校(EPFL
)発のベンチャー企業。3人の創業者は、同校の卒業生。それぞれ一度企業などで勤務した経験を持
ち、低コストで高効率な太陽光パネルを実用化するために起業した。EPFLによるベンチャー企業向け
資金援助「EPFL Innogrants」も受ける。
同社が市場投入する太陽光パネルの単価は、従来品と比べて
少し高くなるが、変換効率が約2倍のため差額の回収は早いと最高執行責任者(COO)Florian Gerlich
は述べる。
高い変換効率で設置が簡単な太陽光パネルを一般向けに製品化することにより、化石燃料
を代替できる太陽光発電システムの提供を目指している。このニュースも大変インパクのある情報で
ある。目が離せない。

 

  

※ 関連特許情報は後日掲載。


 

【折々の読書 齢は歳々にたかく、栖は折々にせばし】   

   

 ● 又吉直樹 著 『火花』16

  それから、真樹さんとは何年も会うことはなかった。その後、一度だけ井の頭公園で真田さん
 が少年と手を繋ぎ歩いているのを見た,僕は思わず隠れてしまった,真田
さんは少しふっくらし
 ていたが、当時の面影を充分に残していて本当に美しかった。

  圧倒的な笑顔を、皆を幸せにする笑顔を浮かべていて、本当に美しかった。七井橋を男の子の
 歩幅に合わせて、ゆっくりと、ゆっくりと歩いていた。その子供が、あの作
業服の男の子供かど
 うかはわからない。ただ、真樹さんが笑っている姿を一目見るこ
とが出来て、僕はとても幸福な
 気持ちになった。誰が何と言おうと、僕は真樹さんの
人生を肯定する。僕のような男に、何かを
 決定する権限などないのだけど、これだけ
は、認めて欲しい。真樹さんの人生は美しい。あの頃、
 満身創痍で泥だらけだった僕
達に対して、やっぱり満身創痍で、全力で微笑んでくれた。そんな
 真樹さんから美し
さを剥がせる者は絶対にいない。真樹さんに手を引かれる、あの少年は世界で
 最も幸せになる。真樹さんの笑顔を一番近くで見続けられるのだから。いいな。本当に羨ましい。
 七井池に初夏の太陽が反射して、無数の光の粒子が飛び交っていた。神谷さんは、「なんで、池
 に飛び込んで真樹を笑かさんかったんや」と言うかもしれない。だが、あの風景を台なしにする
 方法を僕は知らない。誰が何と言おうと、真樹さんの人生は笑しい。あの少年は世界で一番幸せ
 になる。その光景を見たのは、神谷さんと僕が、最後に上石神井のアパートヘ行ってから、十年
 以上後になる。

    *

  神谷さんは、真樹さんのアパートを出た後、知り合いの家を転々とし、最終的に池尻人橋と三
 軒茶屋の問にある三宿のアパートに住み始めた。都心から離れた場所なども含めて、僕も一緒に
 色々と探し回ったのだが中々いい物件は見つからなかった。半年近く経って諦めかけた時、よう
 やく渋谷に程近い場所で安い部屋を見つけたのである。この時期の僕達はどうかしていた。真樹
 さんを喪失した傷を僕も深く負っていた。二人でg球のユニホームを買い揃え、渋谷の卓球場で
 夜通し打ち合った。呑み屋に行き、会話もしていない男性の会計を勝手に済ませ、微妙な表情で
 出て行く人を観察したりした,カラオケに行き、長渕剛と吉田拓郎を交互で熱唱したりもした。
 弁当を作って立川の昭和記念公園にピクニックにも行った。その頃、神谷さんが嵌まっていたの
 が、パンツを脱ぎ、「若手の、若手の、若手の登竜門!」と言いながら、でんぐり返しで、僕に
 肛門を見せつけることだった。神谷さんの借金はどんどん膨らんでいった。僕は高円寺のコンビ
 ニで深夜バイトを続けていたので、そんな神谷さんを見て、我ながら小粒だなと自分が嫌になる
 こともあった。東京での生活に必要な最低限の収入を得るために働くことは当然だったが、それ
 に僅かな芸人としての収入を足しても同世代の弘丿均的な年収には遠く及ばなかった。働いても
 惨めな気分が解消されないのであれば、いっそのこと神谷さんのように四六時中芸人であること
 の方が尊いと思うこともあった。だが、それには相当な勇気と覚悟が必要だった。

  池尻大橋の丸正で安い総菜をいくつか買い、そこから、二時間近くかけて神谷さんとニ子玉川
 の河川敷まで歩いた。僕が缶珈琲を右手にずっと持っているのを見て、「えらいもんで、毎日の
 ように缶珈琲持ってたら、右手が缶珈琲フォルダーの形に進化するんやな」と神谷さんが言った。
 「便利と言えば便利ですけど、缶珈琲サイズのペンしか持たれへんから、字は書きにくいですけ
 どね」と僕は答えた。惣菜は僕のリュックに詰めていた。唐揚げの匂いがリュックにつかないか
 心配なので近くで食べましょうという僕の提案を、「本来、食欲をそそるほどの唐揚げのいい匂
 いが、リュックからした途端に臭いと思うのは人間の錯覚や」と言って神谷さんは退けた。納得
 出来ない表情の僕に向かって、神谷さんは「大丈文庫、大丈文庫」としつこく言い続けた。「大
 丈文庫」という謎の言葉は、相手に反論しても無駄であるという徒労感を与えるには打ってつけ
 の言葉だった。これもまた、神谷さんの発明なのかもしれない。

  神谷さんと一緒にいると、日常で使うことのない、どこかの限られた神経は激しく疲弊したが、
 世の中の煩わしさを束の間忘れさせてくれることも多かった。神谷さんの前では、僕は普段より
 格段にお喋りになった。聞きたいことが沢山あった。この人が全ての答えを持っていると思い込
 んでいる節が僕にはあったのだろう。
  駒沢大学駅を越えた辺りだったと思う。
 「神谷さんって、人の意見とか気にならないんですか?」という質問をした。
  似たようなことを何度か聞いたこともあったように思ったが、自分の劇場出番が増えるに従っ
 て、僕の耳には以前よりも周りから自分の評価が聞こえてくるようになっていた。
 「文句jわれたら腹立つけど、あんまり気にならんな」
 「そうなんですね。じゃあ、ネットとかで自分の悪口書かれてても気にしないですか?」

  最近、自分の身にそういうことが起こったのだ。他の芸人達は、「こういう仕事をしているの
 だから仕方がない」と言う。

 「ああ、そういうやつな。俺、そういうの無頓着のように見えるやろ?」
 「はい」
 「結構、暇な時に見たりすんねん。あれ、嘘も多いよな」と神谷さんは顔を耀めて言った。
 「そうですよね」

  僕は自分で質問しておきながら、この話をするのが怖くなった。神谷さんに、この馬鹿げたこ
 とを完全に否定して貰いたかったのだ。だが、神谷さんの語調からは少し余裕が感じられたので、
 今の僕がその話を受け入れることが出来るか不安になった。
 「人の悪日ばっかりの書き込みに対して、反論するのは、そいつ等と同じレヴェルになるから、
 やらん方がいいって言う奴おるやん。あれ、どうなん?」

  多分、僕はそういう奴だった。

 「レヴェルってなに? 土台、俺達は同じ人間やろ? 間違ってる人問がおったら、それ面白く
 ないでって教えたらな。人が嫌がることは、やったらあかんって保育所で習ったやん。俺な自慢
 じやないけど、保育所で習ったことだけは、しっかり出来てると思うねん。全部じやないかもし
 れへんけどな。ありがとう。ごめんなさい。いただきます。ごちそうさまでした。言えるもん。
 俺な、小学校で習ったこと、ほとんど出来てないけど、そういう俺を馬鹿にするのは大概が保育
 所で習ったことも出来てないダサい奴等やねん」

  そうかもしれない。

 「ネットでな、他人のこと人間の屑みたいに書く奴いっぱいおるやん。作品とか発言に対する正
 当な批評やったら、しゃあないやん。それでも食らったらしんどいけどな。その矛先が自分に向
 けられたら痛いよな。まだ殴られた方がましやん。でも、おかしなことに、その痛みには耐えな
 あかんねんて,ちゃんと痛いのにな。自殺する人もいてるのにな」

 「はい、僕も狂ってると思います」

 「だけどな、それがそいつの、その夜、生き延びるための唯一の方法なんやったら、やったらい
 いと思うねん。俺の人格も人間性も否定して侵害したらいいと思うねん。きついけど、耐えるわ。
 俺が一番傷つくことを考え抜いて書き込んだらええねん。めっちゃ腹立つけどな,でも、ちゃん
 と腹立ったらなあかんと思うねん,受け流すんじゃなくて、気持ちわかるとか子供編しの嘘吐い
 て、せこい共感促して、仲間の仮面被って許されようとするんじゃなくて、誹膀中傷は誹膀中傷
 として正面から受けたらなあかんと思うねん。めっちゃ疲れるけどな。反論慣れしてる奴も多い
 し、疲れるけどな。人を傷つける行為ってな、一瞬は溜飲が下がるねん。でも、一瞬だけやねん。
 そこに安住している問は、自分の状況はいいように変化することはないやん。他を落とすことに
 よって、今の自分で安心するという、やり方やからな。その間、ずっと自分が成長する機会を失
 い続けてると思うねん。可哀想やと思わへん? あいつ等、被害者やで。俺な、あれ、ゆっくり
 な自殺に見えるねん。薬物中毒と一緒やな。薬物は絶対にやったらあかんけど、中毒になった奴
 がいたら、誰かが手伝ってやめさせたらな。だから、ちゃんと言うたらなあかんねん。一番簡単
 で楽な方法選んでもうてるでって。でも、時間の無駄やでって。ちょっと寄り道することはあっ
 ても、すぐに抜け出さないと、その先はないって。面白くないからやめろって]

  そんな人達と向き合っても自分には何の得もない。

 「お前は、あんな意見気になるか?」
 「僕はアンケートに府かれてる意見とか割と気にします」
 「劇場に来てるお客さんの意見はな。ネットとかは?」
 「なります」

  面白いことをやりたくて、この世界に入ったのだから、面白くないと言われることは自分の存
 在意義に関わることだった。
 「周りの評価気にしてても疲れるだけやん。極論、そこに書かれてることで、お前の作るもんっ
 て変わるの?」
 「一切、変わりません」
 「せやんな。俺等、そんな器用ちゃうもんな。好きなことやって、面白かったら飯食えて、面白
 くなかったら淘汰される。それだけのことやろ?」

  それだけの筈だった。神谷さんは今でもそれだけなのだろう。僕はどうなんだろう。自分でも
 わからなくなる時があった。
  二子玉川の河川敷に到着した頃には、西の空の茜色が、僕達の頭上の雲までも同じ色に染め上
 げていた。神谷さんと並んで座り、冷えて固くなった唐揚げと、ポテトサラダを食べた。リュッ
 クのチャックを
 少しだけ開けて、神谷さんの鼻先に持って行くと、神谷さんはリュックの中身
 を鼻で覗くようにして、「おおおうぇ」と勢いよくえず
いた。

  神谷さんは、露悪的な部分も多少あったが、一部の人間に対しては非常に人懐こい一面があっ
 た。特に一度親しくなった者に対しては異常な程の愛情を見せた。それで
も、僕は仲谷さんに対
 する恐怖感が絶えずあった。いくら仲谷さんが僕に優しく接し
てくれても、神谷さんの考え方や
 面白いことに対する姿勢に取り残されることが多々
あった。
  その日は、世田谷公園を一緒に歩いていた。辺り一面の木々はいかにも秋らしく色づいていた
 のに、なぜか一本の楓だけが葉を緑色にしたままだった。

 「師匠、この楓だけ葉が緑ですよ」と僕が言うと、「新人のおっちやんが塗り忘れたんやろな」
 神谷さんが即答した

 「神様にそういう部署あるんですか?」と僕が言うと、
 「違う,作業着のおっちやん。片方の靴下に穴開いたままの、前歯が欠けてるおっちやんや」と
 神谷さんが言った,

  その語調には僅かな怒気が含まれているように感じられた。

 「徳永、俺が診うたことが現実的じゃなかったら、いつも、お前は自分の想像力で補って成立さ
 せようとするやろ。それは、お前の才能でもあるんやけど、それやとファ
ンタジーになってもう
 て、綺麗になり過ぎてまうねん。俺が変なこと言うても、おれ
は、それを変なことやと思うな。
 全て現実やねん。楓に色を塗るのは、片方の靴下に
穴が開いたままの、前歯が一本欠けたおっち
 ゃんや。娘が吹奏楽の強い私立に行きた
い言うから、汗水垂らして働いてるけど、娘からは臭い
 と毛嫌いされてるおっちゃん
やねん」
 「そうですね」

  そう、答えるしかなかった,

 「新人の神様が塗り忘れた楓と、汚ないおっちゃんが塗り忘れた楓、どっちがより塗り忘れてる
 ? どっちがよりここにある?」

 「確かに、おっちゃんです」
 「せやろがい!」
 「なんで、急にキレるんですか」
  最後に怒ったふりをして、最初から怒ってなかったかのように見せていたが、自分の想像を途
 中で捻じ曲げられたことに対して神谷さんは本気で怒っていたのだと思
こういう時に僕は打ちの
 めされた。発想の善し悪しが、日常から遠くへ飛ばした飛距離でもなく、受け手側が理解出来る
 場所に落とす技術でもなく、理屈抜きで純粋に面白い方を択べとする感覚的なものによるならば、
 僕は神谷さんに、永遠に追いつけない。
  楓の根の辺りから青っぽい匂いがしていた。静かに揺らぐ木々が街燈に照らされ、地面に影を
 作っていた。僕は公園の風景を眺めながら引き撃りそうな顔面を両手で撫でていた,

                                      この項つづく

 

 

  Aug. 15, 2016

● 『量子的』思考っていったいなんだ ?

表記のワイヤードのヘッドラインが目に飛び込んできた。「グローバル化やデジタル化が急速に進行
し、さまざまなものが高度に複雑化した現代においては、大量の情報を使いこなせるようになった「
消費者個人」が、大きな力をもち始めた。それに加え、IoTの進展によって自動車・電機などの製
造業と通信・IT産業の融合が進み、あらゆる情報がデータ化されるなかで、産業間の新たな競争が
激化し始めている。そうした状況に対し、多くの既存企業が、すでに確立されて古くなった大規模な
資産や組織や社内のルールに縛られて、市場や顧客の変化に柔軟に対応する難しさに直面し、悩んで
いる。いまや「デジタル」が関わらない経営戦略課題はない。Deloitte Digitalは、かかる時代の要請を
受けて、企業のデジタル化のための改革を支援するプロフェッショナル集団として組織された」とい
う。つまり加速するビジネスサイクル(営利企業や公共機関の経路依存)が劇的に変化しているから、
それに対応できなくなってきたから新しいビジネスモデル、ツールが必要となり、そのコンサルティ
ングも変化せざるをえなくなったという。



これからのコンサルタントは、対症療法ではなく、予防医療的な役割を担わなければならないと。そ
うしないと、コンサルティング業界どころか、日本の産業が傾いてしまうのではないかという危機感
があるという。これまでのように局所的に起きた問題や課題に対処するだけではなく、もっと全体を
捉えていく発想法を身につけることが、わたしたちの急務だと考える。局所的ではなく、非局所的に
考える必要がある。そんな時浮かびあがってきたのが量子力学、やがてたどり着いたのが、「スキャ
ナマインド
」。スキャナマインドとは、クリエイティブ・ブレインズの鈴木一彦が生み出した、量子
数理を活用したマーケティングエンジンである。


人間の脳のプロセスには「意識」と「無意識」の2種類があり、無意識の世界は自分にも意識できな
いので過小評価されがちだが、実は脳内プロセス全体の95%を占めている。この無意識の世界に潜
む概念構造を可視化したのがスキャナマインドだというから、このあいだブログ掲載した禅宗(『
庭に隠されたメッセージ』2016.09.03
)につながるではないか。曰く、「こと」の本質を暴くにあた
り、量子力学がもつ「非局所性」が適していることを発見し、「仮説を立てない」「答えを知るため
には答えが必要」という、量子数理ならではの特性(?)を、マーケティングに当てはめたと言い、
次のような問答が進行する。

 Q. なぜ、マーケティングに量子力学を使うのですか?
A. 従来のマーケティングでは、「本質」を捉えられないからです 

Q. そもそも、量子力学とは何ですか?
A. 「もの」ではなく「こと」、「部品」ではなく「状態」を表せる数理です

Q. 量子マーケティングは、どのようなプロセスで進むのでしょうか?
A. 仮説をもたない、考えない。まずはそれがルールです

Q. 量子力学は、人類に何をもたらすのでしょう?
A. 因果律を崩壊させ、近代物理の先へと導くでしょう

そのためには、無意識レベルまで降下し、直感力を磨き、「超合理」という視座――― 急速に進化
を遂げているデジタルテクノロジーは、人々の生産や消費活動をめまぐるしく変え続け、そしていず
れ、シンギュラリティ(技術的特異点)に達し、世界のありようをガラリと変えてしまう。シンギュ
ラリティの文脈につなげるためには、生産と消費活動双方の変革が必要だと考える。未来に向けての
コンサルティングに不可欠なのは、「合理」を追求しながら「非合理」を取り込む「超合理」という
視座――を必要とする。それが今回、「量子的に思考する」という一連のプロセスからDeloitte Digital
が導き出したヴィジョンで、そのヴィジョンを基底に思考された未来の様相を見る限り、ヒューマニ
ティとデジタルが溶けていく社会は、思いのほか早く訪れるのかもしれないと説き結ぶ。 これって
わかる?因果律が存在しない世界って科学も超越しなければならないのだが、複雑系の「状態解析」
を素早く行い「その解答」から「直感を働かせ」、すばやく「行動指針をくみ取り役立てる」程度に
しか理解できなかったが、今夜も、頭をフル回転させ、ウィスキーをショットグラスで数杯飲み寝る
こととなる。

                                         再見!
                                       

 

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