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どうなってしまうんだ!バイプレイヤーズ

2018-02-21 21:03:55 | MUSIC/TV/MOVIE
なんだって?大杉漣さんが亡くなられただと!?
急性心不全。いきなり飛び込んできたニュースに仰天。

どうなるんだ、バイプレイヤーズ。
まだ始まったばかりだぞ。
前回の『バイプレイヤーズ 〜もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら〜』に引き続き、つい3週間前に第二弾というか続編で『バイプレイヤーズ 〜もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら〜』が始まったばかりだ。

バイプレイヤーズ。
主役じゃないけど、ドラマや映画には欠かせない脇役(バイプレイヤーズ)が主演のテレビ東京のドラマ。
これがめっちゃ面白いドラマなのだ。
主演は遠藤憲一、大杉漣、田口トモロヲ、寺島進、松重豊、光石研の6人が全て本人名義で本人役で出てる。
毎回豪華ゲスト(もちろん実名)が入り乱れて繰り広げられるドラマの中に、実際の小ネタが満載。テレビ局の枠を超えて繰り広げられる展開は、どれが真実でどこまでがドラマなのかわからない世界。



主役は一応バイプレーヤ−6人になってるけど、真の主演はどう見ても大杉漣さんだ。
第1シリーズの6人がシェアハウスする家も、大杉漣さんの別荘だ。
中国資本で役所広司さんを主演にむかえ「7人の侍」をリメイクするという企画も大杉漣がみんなを騙して5人を集める。昔みんなで撮影した「バイプレイヤーズ」のフィルムを盗んだ犯人探しをする目的で集める。そして毎回そこから展開して、名脇役のおっさん達がワチャワチャと騒ぎ時にしんみりさせたりするドラマ。

毎回ゲスト俳優がこれまた実名で出てくるこのドラマ。これまた豪華。
脚本をパクったと勘違いから疑われる竹中直人、不倫をスクープされ干される滝藤憲一、6人を鼓舞する池松壮亮、相棒のパクリみたいなドラマで松重と遠藤の仲を気遣う荒川良々、自分のファンの子供達のために悪役を辞めようとする寺島進を説得する椎名桔平、紛失してたフィルムを持っていた夏川結衣、撮影中止を大金で持ちかける大森南朋、そして役所広司まで実名で登場。

さらに自虐ネタとかも満載で、しょっぱなから大杉漣さんは「この前総理大臣役をやったんだけどさ、あっさり殺されちゃうのよ」と映画「シン・ゴジラ」のことは言うし、「たまには主役やらせてもらおうよ」と言ってみんなから『主役やってるよ』と返されそれでも「テレビ東京だろ」って返す。
見つかったフィルムのせいでみんなが役をどんどん干される中、「マッチャン(松重豊)は大丈夫だよね」と放映が決まってる孤独のグルメシーズン6の番宣兼ねたネタを入れるのも大杉漣さんだ。

ちょっと話が横道に逸れてしまうが、第4話で寺島進と田口トモロウが戦隊怪人ものの撮影の際、階段落ちをするかしないかでもめてる時に、通りすがる平田満と共に蒲田行進曲のテーマが流れる。(ちなみにこの第4話のゲストは清水富美加だが、見逃し配信とかでもこの回はカットされてる)
第1シリーズ最終回、黒幕が天海祐希ってのに驚く遠藤憲一に、「そんなわけないでしょ、ちょっと前まで(Chef〜三ツ星の給食〜)で一緒にやってたのに」と言わせる。
今回の第二シリーズでも、どう見てもNHKの朝ドラをイメージする架空のドラマ『しまっこさん』。局の垣根までも飛び越えたぶっ飛んだドラマ。

話を元に戻すが、第2シリーズも本田望結、吉田羊、岡田将生が登場する架空のドラマ『しまっこさん』撮影のために島に向かうクルーザーは大杉漣さんのものだし、トラブルを引き起こすのも漣さんだ。
島に着いたはいいが無人島(実は撮影場所の反対側に上陸してただけ)で、の最初の撮影に間に合わず役所広司(岡田将生ともに第一シリーズでも登場)に代役を立て流ことを進言されてしまう。

大城杉太郎という大杉漣さんが演じるはずだった村長役は小日向文世に変わられ、他のみんなも代役をたたられ撮影が始まってしまって母ようやく発見され合流。
役がなくなったけどエキストラみたいな扱いでドラマに参加しようと言い出すのも大杉漣さんだし、宿も手配してくれないから見つけた廃屋にこのままみんなでシェアして暮らそうというのも大杉漣さんだ。

始まったばかりのバイプレイヤーズ 〜もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら〜。
今夜の放送はどうなったんだ?そして今後はどうなるんだ?もう撮り終わってるのか?小日向文世さんがそのまま代役するのか。もうカオスだ。遺作になってしまった。

大杉漣さん、ご冥福をお祈りします。安らかに。









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