GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

減塩の日 危機感煽って商売

2017-08-18 23:14:19 | FOOD&DRINK
毎月17日は減塩の日なんだと。
プレミアムフライデーと同じく全く浸透していないこの日は、日本高血圧学会減塩委員会って胡散臭いところが提唱した日だ。

今の日本って、何でもかんでも危機感煽るのが好きよね。
タバコの受動喫煙もそうだけど、あちこちに危機を煽る文句が溢れてる。そしてそれを商売に結びつけてるのが丸わかり。いや、商売に結びつけたいから危機感煽るのか。

その一番厄介なのがこの「塩分摂りすぎ」商法。もはや詐欺と言ってもいいくらい。
まぁ、並んでる商品の醜いこと。塩分何%カット、塩分控えめ、塩分不使用・・・。
梅干しでも塩分何%カットってのだらけ。
本来梅干しは18-20%くらいの塩と一緒に漬け込むから美味しく、長持ちするのだが、その塩を減らしたらどうなる。おかげでアミノ酸抽出液だのソルビン酸だのわけのわからないものがいっぱい入ったものだらけ。そんな梅干し(いや梅酢漬けだな)はしょっぱくもなんともないし、賞味期限もめっちゃ短い。保存食なのに変なの。



味噌も塩分何%カット、醤油も塩分何%カット。

たらこも干物もチリメンジャコも佃煮も塩分何%カット。
ハムもベーコンもソーセージも、あげくにゃ塩鮭も塩昆布も塩辛まで塩分何%カット。

塩を減して、一体何の力で粘りを出したり、旨みを引き出したり、保存効果を出すつもりなんだ?
塩が効いてるからうまいもの、塩が効いてるから保存できる。消費者ももっと冷静になれよ。

だいたい1日の塩分摂取量が6gとかいうのを信じてる人が多いのにびっくりする。
あれは、この減塩の日を提唱した、日本高血圧学会減塩委員会ってところが出した高血圧予防の平均目安数字だ。
この数字は正しいのか?だいたいこの学会及び委員会ってどんな人で構成されてるんだ?

スポーツする人や汗をよくかく人は大量の塩分を失う。スポーツ選手の塩分摂取量は約15-20gと言われてる。夏なら一般人でも座ってても寝てても汗を書く。真夏に1kmウォーキングしたら500mlの水分補給が必要なんだ。汗と一緒に大事なミネラル/塩分も出て行く。だから夏は一転して、塩分補給ドリンクとか塩入りの飴とか売ってる。
どっちやねん。

さらに危機感を煽るコピーがあちこちに。

「熱中症対策」
日射病ならわかるよ。だけどこの熱中症ってここ数年で一気に浸透したなぁ。昔、朝礼で倒れてた貧血の子なら話あるのだが、最近の若者はエアコンのせいで暑さに弱いのか?それならなぜ、じじばばまで倒れる。最近の老人はそんなに弱いのか?

「節電・エコ」
電気代をケチるのははいいが、コンセントを抜くと電化製品はすぐ壊れるぞ。騙されるなよ。節電にはならん。
それに節電を家庭で気を使っても大したCo2削減にはならん。日本の75%のCo2排出は工場が出してるのだから。

「紫外線対策」
これも海外のパクリをそのまま取り入れた最悪の危機感詐欺。
メラニンの少ない欧米人(白人)じゃあるまいし、メラニンをメラニアンに変えれる黄色人種の肌が、そんなに紫外線に弱いわけがない。そりゃ、直射日光を浴びすぎたら肌の弱い人(色白の人)はサンバーン(やけど状態)を起こしてしまうが、それは紫外線のせいだけではない。
逆に聞きたいが、日本人で日光(紫外線)に当たりすぎて皮膚癌になるというのなら、農家や漁業やってる人で皮膚癌で死んだ人ってどれくらいいるんだ?

他にも、糖質の吸収を抑えるだの、脂質の蓄積を防ぐとか、欧米からパクってきた肥満対策を米・魚・野菜食の日本人にまで植え付ける。

ダイエット本なんて石を投げたら当たるくらい本屋に並んでる。
そろそろ気づけよ。こんだけ毎月新しいダイエット本が出るってことは、誰もどの本でもダイエットに成功してないんじゃないのか?もし何かの本のやり方でダイエットが成功してたら、その本は売れ、バイブルのようにロングセラーになるだろう。そして日本には均整のとれたスタイルの人が溢れてるだろうよ。
病気にでもならん限り、欧米人のデブのようにはならんのに。

他にもコレステロールがどうたらこうたら。
鶏卵のコレステロールは体に悪くありません。鶏卵は完全食品。ほとんどの栄養素が取れると言われる食品だ。
サラダ油にコレステロール0?サラダ油にはもともとコレステロールなんか含まれてません。オリーブオイルとかゴマ油とかは「健康にいいですよ」「ヘルシー」と売り文句で売られてるのに変なの。


卵と油、それに酢を加えたものがマヨネーズ。ここにもコレステロール何%カットとか、カロリー何分の1とか書かれてたりする。でもよ、その商品よく裏を見てごらん。マヨネーズって書かれてないから。JASもさすがにそこまでは認めんみたいだ。

プリン体対策?
ビールがこれのせいでプリン体カットとか、糖質0とか謳った発泡酒に席巻されてる。焼酎はプリン体0だとさ。何を今更って感じだが、表記すると売れるのかな?
よくイクラとか魚卵がプリン体の槍玉に上がるけど、イクラ/筋子のプリン体は100gでわずかに3.7mg。
100g中のプリン体は、タラコ120mg、ウニ140mg、カニミソ150mgだから、圧倒的にイクラのプリン体は少ない。


しかも、健康にいいと言われてる納豆のプリン体は100g中115mg、貧血に効く鶏肉のレバーは同310mg、プリン体は体にいいのか悪いのか?

そのプリン体が原因とされる痛風。
一般的に贅沢病と言われてるが、原因となるのは干物、乾物など。海苔も昆布も乾燥わかめもダメだ。アジの干物もシラスも干瓢も椎茸もダメだ。
これのどこが贅沢病なんだろう。
ちなみに糖尿病の時に食べたらいいとされるのが、干物と乾物。ってことは糖尿病で痛風になったらもう食べるもんがないってことだな。

そろそろ恐怖心や不安・危機感を煽って、物を売るのやめてくれないかなぁ。
そのうちろくな食べ物がなくなるぞ。
最近トマトジュースとか野菜ジュースも「食塩不添加」ばかり。美味しくない。
添加剤ばかりの食物ばっかり食ってるのに、塩を悪者にする。変なの。
上杉謙信を見習え。



post a comment