日々是チナヲチ。
素人による中国観察。web上で集めたニュースに出鱈目な解釈を加えます。「中国は、ちょっとオシャレな北朝鮮 」(・∀・)





 「仔仔」さん、「香港居民」さん、「在香港」さん……何だか大変なことになっているようですけど大丈夫ですか?

 生活者にとっては地元の新聞が書き立てるほどの深刻な騒ぎにはなっていないのでしょうが、香港の街市(市場)から淡水魚が消えてしまうというのはやはり尋常ではないですよね。それから有毒タマゴの一件。

 まあ中国絡みで「食」に関する「尋常でないこと」が起きるのは毎年のようでもあります。試しに当ブログ左サイドの「CATEGORY」に並ぶジャンルから「有毒食物etc」というのをクリックしてみて下さい。

「貴州省、総人口の半分にフッ素中毒症状」

 といった物凄い内容のエントリー(必読!)の他は重金属野菜、有毒淡水魚、病死豚肉……といった中国の「特産品」が香港に流入して大騒ぎ、といった内容のものばかりです。それ以前にも1997年に中国本土から鳥インフルエンザが伝染したため香港中の鶏を焼却処分したことがあります。

 ちなみにその際に事態への対処がことごとく後手に回ったという醜態を晒しつつも、

「鶏肉は安全。私は毎日食べています」

 と涼しい顔で言い放って香港市民を激怒させた当時の衛生部門担当者が、このほどWHO(世界保健機関)のトップになったマーガレット・チャン(陳馮富珍)女史です。

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 で、またまた香港が中国本土の斜め上っぷりに迷惑をこうむっているという話題です。

 中国国内のニュースとして日本でも報道されましたが、今回まず問題になったのは発ガン性物質で食物への使用が禁じられている合成着色料「スーダンレッド」をたっぷり使った有毒タマゴ。「鶏蛋」(鶏卵)と「鴨蛋」(アヒルの卵)ともどもお縄になりました。

 有毒な合成着色料がたっぷり使われるのは赤い色をより鮮やかにして「何だか新鮮そう」と消費者に思わせるためです。生産者は、

「どうせ自分が食べる訳じゃなし」
「1コ2コ食って死ぬ訳でもなし」

 と多寡をくくってごく普通にやっていたのでしょう。これについては中国政府が本腰を入れて調査に乗り出したところ出るわ出るわの大騒ぎ。確か広州市や上海市でも流通されているのが摘発されて、調査めいたことを行った地元当局が安全宣言を出すなど対応に大わらわ。

 どれだけ本気で調べたのかは知りませんけど、中共当局の出す安全宣言ほど危険なものはないと私個人は思っています。……香港のメディアも同じ見解だったようで、有毒タマゴが香港に流入しているのではないかと疑問が呈されて香港当局が調査に走る一幕もありました。

 鶏卵については取扱業者がタイなど海外からの輸入に切り替えるなどの措置を講じているようですが、急場をしのげるほどの供給量を得られないため天を仰ぐしかないといった状況のようです(『蘋果日報』2006/11/29)。

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 それから有毒淡水魚、これは去年も騒がれました。香港人の食卓に並ぶメニューとしてはレギュラー格の養殖淡水魚から、これまた使っちゃいけない合成抗菌剤マラカイトグリーンが検出されたという問題です。中国本土(主に広東省)の養殖業者は魚が水カビ病などで死なないように、また出荷途中で死ぬことのないよう一種の「精力剤」として使用している模様。

 このマラカイトグリーン、観賞用の魚に薬として使うのならともかく、発ガン性物質を含んでいるため食用魚に対する使用は禁じられています。日本のポジティブリスト制度でもしっかり規定されていて、中国産の養殖ウナギがこの基準に抵触して検査強化対象にされたのを御記憶の方も多いかと思います。

 ……いや中国の安全基準に照らしてもアウトなのですが、それでも輸出されてしまうのは制度が機能していないのか地元当局が黙認しているかのどちらかでしょう。バレて慌てて調査に乗り出すのは中央政府の関係部門。これも闇炭坑の取り締まりと同じで、「中央vs地方」の縮図のひとつといっていいのかも知れません。

 ともあれ安全基準を上回るマラカイトグリーンがたっぷり使われていたことが判明して昨年同様、騒ぎになっています。野菜の残留農薬のようなものですね。こちらは現在進行形。

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 この有毒淡水魚の騒ぎ、実は尾びれともいうべきもので、騒動の発端であり当初の主役は養殖物の「多宝魚」(イシビラメ)でした。

 上海市が11月17日、市内の市場で売られているイシビラメを検査したところ、基準値を大きく上回る残留薬物を検出。そこでさらに調査を進めたところ何とサンプルの全てがクロ認定。問題になったのは魚の成長を速めたりする薬物で、これを受けて上海市の市場やレストランから一時イシビラメが姿を消しました。

 このニュースを受けて北京市も同様の抽出検査を行ったところ、こちらもクロ認定が続々。そこで中央政府(農業部)が特命調査チームをイシビラメ養殖業の本場である山東省に派遣して禁令破りの養殖業者を摘発、地元の山東省当局もこれに従って厳格な検査を実施している……というのが現時点です。

 これも「中央vs地方」の一例でしょうか。山東省当局が
「バレちゃあしょうがねえ」と渋面で中央の指示にならっているだとすれば興味深い話です。

 ●「新華網」(2006/11/27/18:42)
 http://news.xinhuanet.com/fortune/2006-11/27/content_5397870.htm

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 そして有毒淡水魚、となる訳ですが、その前に残留薬物の四番打者である野菜についてふれておきましょう。香港の最大手紙『蘋果日報』(2006/11/28)が安徽省の地元紙『新安晩報』の報道を引用しています。

 それによると、青菜やトマトなどの値段が高くなる冬季というのは中国では有毒野菜のシーズンなのだそうです。ポイントは鮮度と害虫。寒くなるまで虫食いのないまま鮮度を保たせるために冷蔵室のようなものが使われるのですが、これは正道とはいえコストがかかるので一議に及ばす却下。

 ではどうするかというと、青菜だとまず殺虫剤を噴きかけて、その上から鮮度を保つための薬物を振りまくそうです。トマトの場合はまだ青いものを収穫・貯蔵しておいて、出荷する直前に熟すのを促進させる薬物をぶわっとひと噴き。邪道です。

 こうすることで店頭には新鮮そうな青菜や赤々としたトマトが並ぶことになるのですが、それゆえ冬場に出回るこの種の野菜には要注意。お値段も有毒度も高めだそうです。有毒薬物は野菜の表面だけでなく内部にもしみ込んでいるため、かなり長い時間水に浸しておく必要があるとのこと。


「下」に続く)




コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
支那畜って、 (いとのこ)
2006-11-29 19:49:10
実際、食い物どうしてるんですかねえ。あんなみんなして毒餌ばっかこさえて。

自分の作った分については自分用のだけ食えるように作って確保するとして、後は毒漬けにして見栄えを整え出荷なのでしょうが。
で、その金で買った他の食材はこれまたどっかの誰かが送り出した毒餌、と。
市場にはそんなのしか出回ってないってことでしょうか。
互いに毒を押しつけ合って仲の良いことです。
お願いですから外には漏らさないでください。

何か蠱毒の壷を思い出してしまいました。
ナムー・・・
 
 
 
病死豚肉 (Blue)
2006-11-30 18:59:46
最近、食肉大手の畜協が脱税で捕まりましたね。
輸入豚肉も扱っていたようですが、まさか中国産が国内に出回っているということはないですかね?

中国の上流階級(似非共産主義なので、この表現も有りですかね)は東南アジアからの輸入品を食べているんじゃないかな?FTAをところどころと結んでいるし。
 
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