日々是チナヲチ。
素人による中国観察。web上で集めたニュースに出鱈目な解釈を加えます。「中国は、ちょっとオシャレな北朝鮮 」(・∀・)





「上」の続き)


 軌道修正します。

「よーく考えよー 情宣は大事だよー」

 という国家の対外的なブランドイメージ構築(好感度アップ)に関してです。中共政権も色々と頑張っているのですが、アジアについていえば、それよりもごく自然にさり気ない風でありながら、実はその作業にかなり成功している国があります。われらがニッポンです。

 ただし、政府の活動としては中国に比べれば無策かも知れません。その代わり、国に頼まれてもいないのに市場原理に則って民間が活躍しているのです。……ええ、他でもないACG(アニメ・コミック・ゲーム)ですね。さらに加えるならJ-POPでしょうか。

 このサブカルチャーの大津波が各国を席巻する様は海賊版の多さをみれば一目瞭然。中共政権などは反日風味満点の愛国主義教育&中共史観で丹念に染め上げた若い世代が「洗脳」されてしまうことを恐れて、ゴールデンの時間帯に海外アニメ(実質的には日本アニメ)の放映を禁じる挙に踏み切ったほどです(笑)。

 水は高いところから低いところへと流れるもの、という言い方は不適切かも知れませんが、民度と民度に裏打ちされた日本ACG業界の生み出す作品が孔子学院なんてものより普遍性を持っている(日本人以外にも受け入れられる)証左だと私は思います。それが「日本」のブランドイメージ構築に大きく貢献していることは確かでしょう。

 ただし、……と繰り返しになりますが、ブランドイメージ確立に向けた国家としての取り組みは頂けません。日本は無策か、何かやっていてもお役所仕事で、面白くもなければ中共政権のようなアクの強さに欠けます。……もっとも中共はアフリカ諸国への働きかけがあまりに露骨だったので欧州(旧宗主国)から「新植民地主義だ」との声が挙がり、その否定に躍起になっていますけど。

 ――――

 ACGやJ-POPのアジアにおける威力を熟知し、あるいは国策としてそれを積極的に後援すべく動くかも知れないのは、第一線の有力政治家としては麻生太郎・外相くらいではないでしょうか。私の知る限りで他を探せば……認識度の点では麻生外相に遥かに劣りますが(単にマニアじゃないだけかも)、石原慎太郎・都知事に「東京」としてそれを志向しているニオイが辛うじて漂っているように思います。

 いや、別に国家的プロジェクトとしてACGやJ-POPを後援しろと言っている訳ではありません。国としてもっと「日本」を海外でアピールしろ、ということです。経済援助などですでにそれなりの好感度があることはわかりますが、様々な形でもっと仕掛けるべきでしょう。

 アクションのひとつとして、反日的国家のブランドイメージを崩すことに努めるのも重要だと思います。例えば中共がアメリカ人に南京何たら事件の映画を撮らせようと画策しているようですが、そういう芽は手を回して早めに摘んでしまうこと。……だけでなく、逆に日本が海外の民間レベルによる対中ネガティブ・キャンペーンの黒幕になるくらいのことはしてもいいでしょう。

 「平成の明石元二郎」の登場を待つ、といったところです。ちなみに、かの明石元二郎といえども日本政府の莫大な資金援助があったからこそ歴史に残る活躍ができたということを忘れてはなりません。

 ついでにいうと、個人の働きも無視できません。私たちは一歩海外に出れば即「日本代表」であり、一挙手一投足に「日本代表」としての配慮と矜持があって然るべきです。

 ところが現実には、逆に現地で好感度ダウンに貢献している不逞な輩がたくさんいます。例えば駐在員とか駐在員とか駐在員とか。……もちろん全てがそうだとは言いませんけど、恥を知らない馬鹿が多すぎます。海外出張者と観光客にも似た傾向がみられますね。特に前者。

 ――――

 ところで実をいうと今回のエントリーは、以前「続・森元首相訪台:探索射撃。」でコメントを頂いた「鬼子孫」さんに対する私からのレスでもあります。そのとき私は当ブログについて、

 ――

 あえて偉そうにテーマづけするとすれば、

 ●日本人の対中認識がより正確なものとなっていく過程を眺めること
 ●日中関係が上下関係のない対等な二国間関係となっていくプロセスを眺めていくこと
 ●中共というひとつの政権がどういう道を歩んでいくのか、その「歴史劇」のプロセスを眺めていくこと
 ●台湾が「国家」として成立していくプロセスを眺めていくこと
 ●香港が中共の植民地として墜ちていくことを生暖かく見守ること
 ●日本人が日本人であることに立ち返るプロセスを眺めること

 ……と、いま思いつくままに並べてみると、ざっとこんなところでしょうか。もちろんそのいずれにも野次馬であり書き手である私のある種の傾きが反映されることになります。

 ――

 と書いたところ、

 ――

 ●台湾が「国家」として成立していくプロセスを眺めていくこと

 台湾がどうなるかは、我々や大陸ではなく台湾人自ら決めればよいと考えます。現段階で大陸と一緒になることは考えにくいけれど、大陸が変化すれば、「国家」以外の選択もありえると思います。

 ――

 とのコメントを「鬼子孫」さんから頂きました。そこで私はうーんと考えてしまいました。

 ――――

「台湾がどうなるかは、我々や大陸ではなく台湾人自ら決めればよいと考えます。」

 という点には私も大賛成なのです。ただ私は日本が様々な働きかけを行って、

 ●中共のような基地外国家と一緒になるなんて真っ平。
 ●「台湾同胞」とは片腹痛い。おれたちは台湾人だ。中国人ではない。
 ●台湾は台湾人のもの。台湾を「国家」として成立させるのが当然だ。
 ●そのためにも日本との紐帯をもっと強めるべきだ。

 と台湾人が考え行動するように仕向けてもいいのではないか、いや国益を考えればむしろそう画策して然るべきではないか、と考えるのです。

「大陸が変化すれば、『国家』以外の選択もありえると思います。」

 という点には残念ながら私は賛同できません。「大陸の変化」という可能性にリアリティを全く感じられないからです。

 それから、中国本土との統一であれ、あるいは中国本土を構成するピースの中のひとつとの共同体であれ、民度も歴史観も社会環境も全く異なる中国大陸側と台湾がひとつの枠の中に収まることは、台湾にとって不幸だと考えるからでもあります。不幸である以前に無理でしょう。

 より正直にいえば、私自身は台湾と台湾人には無条件で親しみと好もしさを感じてしまうのですが、それよりも日本人であることを優先します。愚考するに、「現状維持」の状況に変化が生じたとき、台湾が「『国家』以外の選択」をすることが日本の国益に合致するとは思えません。

 ――――

 という訳で、

「よーく考えよー 情宣は大事だよー」

 なのです。……今回の主題はあくまでも日本の「ブランドイメージ」構築(及び反日的国家に対するネガティブイメージ形成への密かな取り組み)の上にあり、その一例として台湾を取り上げただけに過ぎません。

 ただ、今回の標題を御記憶の方もいらっしゃるかと思います。昨年春に中共政権が「反国家分裂法」を制定して台湾を牽制したのに対し、怒れる台湾人たちが「反・反国家分裂法」の大規模デモを台北で実施してそれに報いました。そのとき大学生のデモ隊のひとつに日本人留学生のグループが参加していて、

「護台湾!護日本!護亜洲!」
(台湾を守れ!日本を守れ!アジアを守れ!)

 という粋なシュプレヒコールを台湾人と一緒に叫んでいた、というエピソードに基づいたものです。

 この話を思い出すと今でも身の内がある種の感動で震える思いです。簡素で単純明快なシュプレヒコールながら、日本人参加者が決して「お客さん」ではないこと、また日本人と台湾人の一体感が生まれていることをこれほど見事に表現したフレーズや文章に、私は現在に至るまで接したことがありません。




コメント ( 11 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
Unknown (Unknown)
2006-12-01 13:50:41
偶然でしょうが、哲学者の内田樹氏も文化戦略の必要性を主張していますね。しかし、御家人さんに比べれば言うことがまだまだ甘いですね。象牙の塔の住人はこんなもんか。
http://blog.tatsuru.com/2006/11/29_1116.php

しかし、ACGにJ-POP、ついでに言えばアダルトな方面まで日本文化が中国を席巻しているのに、反日感情は大してなくなりませんね。中共がそれ以上の洗脳工作をしているんでしょうか?
 
 
 
日本と台湾の関係 (Scara)
2006-12-01 21:44:08
を考えるとき、1386年にウィンザー条約によって永久攻守同盟を結んで以来、現在まで基本的関係を維持しているといわれる英国とポルトガルとを思い浮かべることがあります。アジアで類似の関係を求めるとすれば、日台関係こそそうなり得るのではないかと思われるからです。
英国とポルトガルは、それぞれの栄枯盛衰や国際情勢の変化がありながら、双方とも海洋国家として国の形と地政学的な利益の共有を前提に、世界最古かつ最長の同盟関係を維持しているといわれていますね。
価値観の共有も極めて大切なことですが、日本もこうした面での台湾の重要性をもう少し意識すれば、積極的にアプローチする必要性を自覚できるかもしれませんね。

これに対して、半島は....まぁ、他人事ですねw
 
 
 
レスありがとうございます。 (鬼子孫)
2006-12-01 22:50:14
レスいただき恐縮しております。

中国が「基地外国家」か否かは別として、「情宣」において大きな問題があることは、下記2チャンネル板にも書いておきました。
http://academy4.2ch.net/test/read.cgi/china/1164465880/l50
わが国の立場は「中華人民共和国政府は、台湾が中華人民共和国の領土の不可分の一部であることを重ねて表明する。日本国政府は、この中華人民共和国政府の立場を十分理解し、尊重し、ポツダム宣言第八項に基づく立場を堅持する。」とした共同声明に制約されていることは事実です。
しかし、「台湾がどうなるかは、我々や大陸ではなく台湾人自ら決めればよい」ことを前提としつつ、「国益を考えればむしろそう画策して然るべきではないか」とする御家人さんのご意見は、私の立場とは異なりますが、一つのご意見として理解できます。

いつも豊富な資料に基づく鋭く有用な分析には感服いたしており、あらためてお礼申し上げます。
 
 
 
Unknown (御家人)
2006-12-02 00:43:24
>>「2006-12-01 13:50:41」のUnknownさん
 なるほどアダルトもありましたね。いやこれは失念していました。20代の中共員党員A氏をも惑溺させその志操を動揺させた強力な攻撃アイテム。ただ好感度アップにつながるとは考えにくいのが難点(笑)。
 A氏は「立命館大学孔子学院」のオープンセレモニーに出席すると言っていました。彼奴ひょっとすると国家安全部か中央宣伝部あたりの背景があるかも。ちなみに前例にならえば中国大使の王毅も多分出席するかと思います。

>>Scaraさん
 御指摘の通りです。価値観の共有とともに地政学の面からも日本は台湾との絆を強める必要があると思います。同じ理由から、日本の国益に照らせば台湾は単独で「国家」として成立する必要があると愚考します。
 南北朝鮮や中共政権は日本を仇役にすることで政権の拠り所を確保しているような面がありますから、これらの国に対して日本は文化攻勢で好感度アップへの地道な努力を続ける一方、国際社会において相手国のイメージダウンにつながるような工作活動を密やかに展開しなければならないと思います。国連安保理の常任理事国入りを狙うのなら、そのくらいの「人の悪さ」と手練手管を身に付けなければいけないでしょう。

>>鬼子孫さん
 こちらこそコメントを頂き非常に感謝しております。鬼子孫さんのコメントをとっかかりにして、私は色々なことに思いをめぐらすことができました。とはいえ私の頭で考えることですから「休むに似たり」ではありますけど。
 2ちゃんねるの該当スレッドは中国語が頻繁に使われているので驚きました。ただ文体から察するに、スレ立て人及び大多数のレスは日本人によるもののようですね。
 ちなみに今回引用なされている「日中共同声明」の条文について、私はこれを「制約」ではなく、当時の国際社会の状況と熾烈な外交交渉の中で台湾問題に対する日本側の「フリーハンド」の余地を確保した見事な仕事だと考えています。
 
 
 
アダルトは情宣では逆効果 (dongze)
2006-12-02 10:19:28
御家人さん、「2006-12-01 13:50:41」のUnknownさん、
J-POPと違い、アダルトは世の中の半分をいずれにせよ「敵」にしてしまうので逆効果です。ネットの糞青限定なら少しは効果あるかもしれませんが。。。その効果も「日本の女子はこんなに。。!!」と少々間違った方向に行くだけかと。。出張者、駐在員を情宣でのマイナス要因としているなら判るでしょ!?
 
 
 
Unknown ()
2006-12-02 14:45:13
サブカルチャーはまだいいのだけれど、社会科学系の学術論文になるとチャンチョン史観やら彼等のプロパガンダをそのまま翻訳・引用したようなものが蔓延していて、殆ど絶望的な状況です。日本発の外国語での発信というのがどうしても少ない。
一方でチャンチョンはそういう活動を精力的にやっているわけで、この差が国際世論の形成に影響していないわけがないと思われる今日この頃です。
 
 
 
Unknown (御家人)
2006-12-02 16:11:18
>>dongzeさん
 いやいやすみません悪ノリしてしまいました(笑)。m(__)m
 そうなんです。アダルトと駐在員・出張者は同じ文脈というか、アダルトでイメージされる日本を駐在員・出張者が実証しているというか……。先日深センで行われた抜き打ちの売春窟摘発で大手企業系の日本人が引っかかっていれば少しは薬になったかも知れないのに、惜しいことです。

>>@さん
 そう悲観することはないと思います。サブカルチャーだけでなく、60年間平和を維持していること、奇跡のような復興を成し遂げたこと、自由と民主、人権といった価値観に裏打ちされた国家であることは国際社会で十分に認知されていると思います。
 中共政権は台頭著しいというイメージがあるものの、例えばEUの対中武器禁輸措置は何度か解禁に向けた動きが出ながらも、1989年の天安門事件以降ずっと維持されています。派手に動いているようにみえても一党独裁ですから信用度はまだまだです。それゆえ目下のところ、歴史改竄によるプロパガンダといった搦め手から攻めたり、アフリカ諸国を露骨に囲い込もうとして顰蹙を買ったりしているのです。韓国に至っては取るに足らない小国というイメージでしょう。
 日本はあとひと押しが足りないのと、上に書いたような「人の悪さ」や「手練手管」に長じていないのが惜しいところです。ただ10年前、20年前と比べればそれをこなす態勢が整いつつあるように思います。あとは政府の気合いひとつですね。ともあれ悪い芽は早めに密かにスマートに摘み取るべきです。
 一方でネットの普及や巨大掲示板の誕生、そしてブログなどによって一般的日本人の情報収集力が飛躍的に高まっています。これが日本のマスコミを巻き込んだ従来型の対日謀略宣伝を困難にしつつありますし、多様な情報に接するようになったことで日本人の意識にも変化をもたらし、政府の尻を叩く形になってきているように思います。
 
 
 
孔子学院が天声人語に… (道灌山)
2006-12-04 01:27:33
載っていましたね。12月3日の朝日ですが。趣旨は、いいことだから日本もマネして作れってことでした。孔子学院は、着々とアチコチに作られていますね。
 
 
 
日本人は善良 (改め職人)
2006-12-04 11:27:20
御家人様
>逆に日本が海外の民間レベルによる対中ネガティブ・キャンペーンの黒幕になるくらいのことはしてもいいでしょう。

御家人さん甘すぎです。
日本人は、すでに到底韓国・朝鮮・一部の反日中国人のパワーの前に屈していますよ。
http://academy4.2ch.net/china/
http://academy4.2ch.net/test/read.cgi/china/1104121170/
396 名前:名無的発言者 :2006/12/04(月) 08:31:54
>>395
チャンコロゴキブリ、一匹捕獲
チャンコロは、さっさと肥溜め支那へ帰れよ


397 名前:名無的発言者 :2006/12/04(月) 08:33:15
>>396の保護者のかたへ
息子さんに、典型的な人格障害の境界例の症状が見られます。
一度、専門医のカウンセリングを受けられては?
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新華社や人民日報や欧州のメディアで取り上げられた事があったからでしょう。
①日中離間系(韓・朝・糞・厨・台・民・法・沖)
②対日ネガティブキャンペーン系(韓・朝・糞)
③ストレス発散系(厨・糞)
等が書いていると思いますが、最悪なのは②ですね。
③の厨や糞青などは、非常に可愛い。

これがかつて海外メディアに垂れ流されたんですよ
 
 
 
中共は人権を踏みつける BLOG (tech)
2006-12-04 16:46:57
中国人民は共産党が被害を与えることを受けて、人権がなくて、信仰の自由がなくて、どうぞ正義の音を発してください!
 
 
 
彼の国の正体見たり枯れ尾花 (katze)
2006-12-08 01:47:42
先日飛行機に乗ったときのこと。
日本から中国の某空港に到着したJAL便の乗客の半分くらいは、飛行機が完全停止する前に立ち上がり、上部ロッカーから荷物を取り出し始めた。フライトアテンダントは、「立たないでください。請坐請坐!」と絶叫していたが、彼らは完全に無視して座らず。
そう。立っていたのは全員が中国人。そして、頭の上から荷物を降らされそうになりながらも我慢して座っていたのは日本人でした。
これが、現在、中国の方が一見日本より勢いがあるように思える理由の一つ。彼らはルールを無視して先に席を立つことで、急速に発展しているかのように見かけ上見えているのです。
でも、こんなもの世界は認めませんし、私は激しい嫌悪感を覚えました。
 
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