日々是チナヲチ。
素人による中国観察。web上で集めたニュースに出鱈目な解釈を加えます。「中国は、ちょっとオシャレな北朝鮮 」(・∀・)





 まあ即逮捕かどうかはともかく、近いうちに非合法な行為になるそうです。

 ……いやなに故人供養の話です。死んだ人への供養として中国人は紙で造られた専用のお金を燃やします。そうすることであの世でもお金に困らないようにしてやる、という理由からだそうですが、いかにも即物的で現実的思考に長けた中国人らしい習俗です。

 即物的・現実的といえば香港にいたころよく目にした光景を思い出します。映画などにも登場するシーンですが、燃やすのはお金だけじゃないんです。やはり紙で造られたベンツとか豪邸とか家具とか家電品とか、そんなものまで市場(街市)で売られていて、それを買ってきて一緒に燃やすのです。

 ところが最近はそれが昂じて、別荘や愛人まで登場して燃やすというから驚きました。それも香港ではなく、中共政権下の話です。

  http://news.xinhuanet.com/legal/2006-04/25/xin_3120403250836359198024.jpg

 風水鑑定すら表向きは御法度の国ですから、こういう習俗は「封建的迷信」で片付けられるに違いない、と思っていたら本当にそうなりそうで、政府は新法を制定して行き過ぎを戒めるとのこと。

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 紙製コンドームまで出現しているそうですが、あの世でも一人っ子政策ということなんでしょうか。

 http://zqb.cyol.com/content/2006-04/27/content_1370751.htm
 http://news.xinhuanet.com/legal/2006-04/25/content_4469980.htm
 http://hk.news.yahoo.com/060424/12/1n8oq.html

 コンドームまであるとなると、「愛人」は後継ぎを生むための保険ではなく、純粋な二号さんということなのでしょう。まあ、社会主義を標榜しつつもベンツに豪邸に別荘で妾まで抱えるとは、みんなブルジョア志向なんですね。資本家でも共産党員になれる時代ですから仕方ありませんか。

 中学生や高校生、また大学生の間では占いが流行しているそうです。星占いもあれば中国伝統の「八字」(四柱推命のようなもの)も行われていて、異性と付き合うときに自分との相性を占ったりするそうです。それとは逆に呪いの人形が売れていて、文字通り誰かを呪う目的で使われているというニュースもありました。コックリさんのようなものもあるようです。

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 で、こうしたこと一切合切を持ち込んだのが誰かといえば、それはトウ小平でしょう。改革開放政策で社会主義制度に市場原理が導入された。市場調節に委ねる部分が増えるほど、競争原理が働くことになる。要するに改革が深化するにつれて「勝ち組」と「負け組」が明確になってくる訳です。

 どっちがいいかと言われれば、そりゃ「勝ち組」になりたいでしょう。そのためには何でも味方につけようとする。占いはその象徴的な例といっていいかと思います。

 ベンツに別荘に愛人。……というのは、たぶんあの世でも改革政策がかなり浸透してきていると考えられているのでしょう(笑)。言い忘れましたけど、燃やす方は結構大真面目にやっているのです。私たちがお墓参りで線香を焚くのと同じようなもので、不謹慎な行いではないのです。

 何だか社会に資本主義的要素(もちろんマルクス存命当時の資本主義)が色濃くなるにつれて、中国人は先祖返りしつつあるかのようです。政治的なお題目よりも、地金とも言うべき古くから中国人の理想とされていた「福碌寿」がここにきて頭をもたげつつあるように思えます。何はともあれ「勝ち組」で、という印象です。

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 一方で、これは末期的症状を暗示するものかも知れないな、とも考えます。

 かつて「三信危機」という言葉が叫ばれたのは20年以上昔のことです。その言葉が示すように、民衆の社会主義に対する信心などとっくになくなっています。しかも1989年の天安門事件で中国共産党の求心力は地に堕ちましたし。……それを嘘で塗り固めた「愛国主義教育」で何とかしようとしたりしましたが、幸い経済が成長軌道に乗ったことが多少の目くらましになったようです。

 しかし、その経済成長モデルというのが実に歪んだもので、極めて高い外資依存度と輸出入依存度に加え、農民や農村を「廉価労働力」「タダ同然の土地」という一種の消耗品として投入することで、ようやく実現した繁栄です。むろんこれは空中楼閣で、要するに8割の人間が2割の繁栄を演出するために犠牲になっている。

 自転車をこいでいるのと同じで、犠牲になり続ける8割がその行為を放棄するなり、2割の繁栄に組み込まれていくような政策になれば、2割の繁栄も成り立たなくなり、空中楼閣はすぐさま崩壊してしまいます。……あるいは、中国は広いですし一党独裁制が徹底していますから、バタバタと倒れることなく、ゆっくりと立ち腐れていくのかも知れません。

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 いま、経済政策をめぐって「擁胡同盟」(胡錦涛擁護同盟)と「反胡連合」(反胡錦涛諸派連合)が正面からぶつかっています。今回はその経過を示す様々な出来事をもう少し寝かせておきたいがためにベンツや愛人を燃やす話を選んだのですが、結局はこの話題に行き着いてしまいました(笑)。

 「反胡連合」は、いってみれば2割の繁栄を享受している従来型改革での既得権益層。格差があってこそ自分達が利権にありつけるという考え方で、エゴともいえますが、地元優先という観点に立っているともいえます。ただこのやり方を続ける限り、最後には8割が蜂起して2割の繁栄者たちをなぶり殺すことになるでしょう。

 対する「擁胡同盟」は2割と8割の格差を是正しようとしています。全国を見渡す視点に拠ったその考え方は間違っていないといっていいでしょう。ただし、中国独特の歪んだ発展モデルゆえに、8割の待遇をよくしてやる分だけ、ようやく実現した2割の繁栄が失われていくことになります。

 どちらもジレンマを抱えています。……そこまで考えている訳ではないでしょうが、お金に加えてベンツや別荘や愛人まで燃やして故人を供養する人々の気持ちというのは、すでに幾分か現世への望みを絶っているかのように思えてしまいます。

 あるいはあっけらかんと、「現世同様、あの世でも勝ち組狙いで」と単純に割り切っているのかも知れませんけど。



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コメント
 
 
 
社会主義の落第生 (唐西胡風)
2006-05-03 02:32:13
 90年代の終わりに法輪功が爆発的に流行したのには、『医者にかからないでも病気が治る』という教義が、満足な医療保険制度の無い中国の民衆の需要(?)にピッタリだった、という背景があったようです。



 つまり“科学教育の遅れ”と、“おざなりな社会保障制度”が相まって、為政者を攻撃する怪物を育ててしまう……、という図式が成り立つのですね。



 
 
 
まさに易姓革命 (農と都)
2006-05-03 08:52:22
この2割と8割で思い起こされるのが、

タイトルの易姓革命ではないでしょうか。

これに、法輪功が入れば、



シナ大陸の動乱の主役そろい踏み。



腐った王朝・食えない民衆・不満を吸収する宗教。

歴史の三要素。



共産中国というのが、

歴史的になかったことになる日も間近に。



日系企業も利益確保して、

引き上げ開始ですね。



間に合うのか、心配です。
 
 
 
Unknown (D)
2006-05-03 16:37:51
今まで散々拘っていた靖国問題ですが、

突然、中国が路線変更して歩み寄りの姿勢を見せてきました。

どうせ罠なんでしょうけど、中国国内で何かあったかな。
 
 
 
問題児化する中国 (ささらい)
2006-05-03 19:33:33
 経済成長の為には多少の格差も容認する小泉首相と格差縮小の為に成長至上主義に批判的な胡錦涛。靖国問題以前に、基本的な政治的姿勢の面でこの2人はそもそもウマが合わないのかもしれませんね。

 

 ところでこんなニュースが。

 NECを会社丸ごと「偽造」、中国で発覚

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060503-00000020-nna-int



 酷い事件ですね・・・。一層知財問題で先進国の圧力が高まりそう。ただ台湾や日本の一部企業が絡んでいるらしい、というのは気になります。まあ絡んでなきゃここまでは出来ないか。



 本日一番気になったニュースはこれです。

中国、農産物の輸入急増・大豆や綿花など

http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20060503AT2M1100U02052006.html



 エネルギーのみならず食料面まで需給の不安定要因になりつつある模様。このような中国をどのように制御していくのか・・・、日米欧先進各国の重い課題になりそうです。
 
 
 
China経済の実相に関する邪推 (後塵)
2006-05-03 23:53:03
何でもかんでも張りぼて作ってフェイクやダミーと本物の区別が自分自身分からなくなってしまう国民性に関してちょっと思いつきました。

 Chinaの鉄鋼生産量、石油消費量がどう考えても理解できないのです。上海や北京でいくら建築ブームだっていっても日本の3倍近い生産をしている筈がない。輸出ったてしれたもの・・・あれくらいの車の数であんなに石油がいるわけもない。

 いくらいい加減といったって、統計はそんなに捏造できなるものではない。そこで考えてみました。

1.鉄は、ダブル、トリプルカウントしてる のではないか?即ち、ショボイ施設で作っ た粗悪品を原材料に多少ましな電気炉の原 料とするとか。それを全部最終製品として 合計してるのではないか?

2.オイルは、隠匿在庫が大半でしょう。日 本で言えば、各県の土地開発公社みたいな 3セクも貿易しているという社会だから、 儲かるとみれば皆さんで投機して買いだめ したに違いない。

3.昔、日本の総合商社も売上高競争をして ライバルに見栄を張って、社内取引を計上 して1兆円超えたのどうのってやってい 

 た。まあ、消費税のできる前だけど。

以上、まるきり嘘でない範囲で彼の国の経済統計を「邪推」してみました。数字も燃えて天国へ行くのでしょう・・・・

 
 
 
如何する如何する (はげ親爺)
2006-05-05 03:54:53
道教的伝統の容認は、ガス抜きと観ていました。が、それも禁止ですか。凄いものですな。で、どうすりャいいのよ思案橋で、やってはみたけど反日は失敗。

米からは元安、人権抑圧、宗教弾圧も凡てイカン。次に叢生するのは紅巾、白蓮、義和拳そして戒闘のオンパレード。はてさて如何するのか?
 
 
 
東史郎の後継者 (鴨洛齋)
2006-05-06 00:37:04
御家人さん

5月4日付けのchina view 

(Japanese monk confesses war crimes)

http://news.xinhuanet.com/english/2006-05/04/content_4507979.htm  

ですが東史郎の後継者があらわれたようです。 このIwada Ryuzoなる僧形をした輩は70歳だそうですが、日本軍が犯した戦争犯罪を告白し、土下座をして謝っている写真が延々6枚貼られています。中国語メデイアでの報道は有りますでしょうか?70歳の人間が一体何を告白できるんでしょうね?(笑)
 
 
 
岩田隆造 (鴨洛齋)
2006-05-06 00:51:49
岩田隆造なる名前で夥しい数の中分リンクがありました。4月下旬から一斉に先方のメディアでキャンペーンされています。

何か国内の背景があるのかもしれません。
 
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