日々是チナヲチ。
素人による中国観察。web上で集めたニュースに出鱈目な解釈を加えます。「中国は、ちょっとオシャレな北朝鮮 」(・∀・)





 いやー、久しぶりで凄みのある丁々発止にゾクゾクしました。

 最近こういうのはなかなか目にする機会がないもので。

 ともあれ、政争感あふれる展開になってきたな、という印象です。

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 さて、政争といえば胡錦涛派と反胡錦涛諸派連合……といつも書いているのですが、中文の方で私が使っている
「擁胡同盟」(胡錦涛擁護同盟)と「反胡連合」(反胡錦涛諸派連合)の方がコンパクトにまとまっていますし、ニュアンスも実態に近いように思うので、今回はそちらを使わせて頂きます。

 で、今回の話。「擁胡同盟」にとって頭の痛い大将の不在……胡錦涛・国家主席の外遊も終わりに近付いたところへきて、「反胡連合」との正面衝突ともいえるぶつかり合いが発生しました。一昨日、昨日の「新華網」(国営通信社電子版)や「人民網」(『人民日報』電子版)など主要メディアのちょっとした報道を目にして戦慄された方は同好の士です(笑)。

 「反胡連合」は胡錦涛の外遊中を狙って「擁胡同盟」に攻勢をかけるのではないか、とは以前から当ブログが予測してきたことですが、それが現実のものとなったのです。

 ●蠢動。(2006/04/14)

 ……でそれについて詳しく書きましたが、胡錦涛外遊が近付くにつれ「反胡連合」に政治的攻勢発動の気配が濃厚となりました。反日活動家の代表格である童増の活発な動きや『水滸伝』『西遊記』を日本企業が商標登録しようとするのに組織的反発が生じつつあったことから、今年も「反日」を掲げるのかと私は思いました。昨年のように大衆を動員してしまうと、この悪化した社会状況下でどうなるかわからないので、中南海(日本でいえば永田町?)限定の「反日」を踏み絵とした綱引きです。

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 ところがそれが本格化する前に、上海閥が存在感を示し始めました。これも前掲エントリーで既報した通りです。

 ●江沢民の母校視察(上海交通大学創立120周年記念式典への参加)
 ●一度は敷かれた報道統制をぶち破って江沢民の母校視察が中国国内でも報じられる
 ●同日に上海閥とされ重病説の流れる黄菊・党中央政治局常務委員の健在を示す報道
 ●江沢民が母校に関する著作集を出版することに
 ●出版を記念して陳良宇(上海市党委書記)以下、上海市指導部の主要メンバーが出席しての座談会開催
 ●上海市政府が中国人民銀行(中央銀行)と共同で開催した一般市民向けの金融に関する展示会でトウ小平氏の15年前の発言が再び大きく紹介され、話題を呼ぶ
 ●呉邦国が「上海は中央の方針に従ってよくやっている」と上海市の現状をベタ褒め

 ……といった、僅々2週間ばかりの間に繰り出されたこれら連続技ともコンボともいうべき一連の流れは、ある意思、ある主題のもとに発動された政治的攻勢といっていいでしょう。

 「トウ小平氏の15年前の発言」が何を意味するかといえば、大袈裟にいえば様々な格差の是正を織り込んでの「調和社会」実現を目指す胡錦涛への挑戦です。

 「条件のあるものから先に豊かになっていい」とするトウ小平の「先富論」は、胡錦涛の掲げる「格差是正」とぶつかり合うことになります。江沢民時代まで「先富論」をタテに発展し利権をも手に入れた沿海部の大都市など従来型改革派(これまでの改革による既得権益層)は当然ながら今後も「先富論」で突っ走りたいでしょう。要するに改革深化を呼号する胡錦涛にとって、最大の抵抗勢力は改革派(ただし従来型)なのです。

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 その従来型改革派の代表格といえるのが上海市。その上海市政府がトウ小平を掲げて「まだまだ先富論で走るぜ」という過激な意思表示をする。するとそこへ党の最高意思決定機関(党中央政治局常務委院会)のメンバーであり上海閥とされる呉邦国(元上海市党委書記)が間髪を入れずに「上海はよくやっている」と合いの手を入れた。

 ……この時点で、今回の「反胡連合」による政治攻勢の焦点のひとつが明らかになりました。中央の統制力が弱いのをいいことに、各地方勢力が中央に対しては面従腹背で地元の経済発展に邁進する、ということです。一方の「反日」については目立った動きが出ていませんが、これは降って湧いたかのような「竹島問題」の帰趨を眺めつつ動きを決めていこう、というものかも知れません。

 「反胡連合」のこうした動きを受けて立つ「擁胡同盟」はといえば、胡錦涛が3月に提唱した
「社会主義道徳観」(八栄八辱=8つの誉と8の恥)をメディアを動員して大々的に宣伝し、その関連活動を各地で開催させることに専念しているという観がありました。専念することが「反胡連合」への対策なのです。

 ●社会主義栄辱観――ホントに効くのかこの薬?(2006/04/18)

 「反胡連合」の不穏な動きは圧倒的な「社会主義栄辱観」キャンペーンで押し流してしまおう、というところでしょうか。八栄八辱、並べて眺めてみると小学生相手の道徳教育めいていて馬鹿らしく思えるのですが、善悪の基準がかくも素朴で明快なだけに、拡大解釈などのアレンジも容易です。政治の世界ではそれをすることで政敵を陥れレッテルを貼って失脚させることもできるでしょう。

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 ともあれ、「擁胡同盟」はこの「社会主義栄辱観」だけを頼りに胡錦涛の不在期間中をしのいできました。ところが先日、第1四半期の経済統計が出て「擁胡同盟」は愕然とすることになります。前年同期比でみるとGDP成長率は10.2%増、固定資産投資は27.7%増。「適宜に減速しつつ経済をソフトランディングさせて持続的安定的成長を実現する」という胡錦涛のシナリオがもろくも崩され、あたかも「先富論」を振りかざした沿海部の地方勢力が勝手に突っ走り、内陸部も負けじと走った状況が歴然としているからです。

 どの地方もよそにあるものを自分のところでも造ろうとする。川上から川下までひとつの産業体系を地元で擁し、自己完結する形を実現しようとする。必要はないけど見栄えのいい建物や道路やスタジアムといったものを建設しようとする。……どこもかしこもそれをやる訳ですから、重複投資となって限られた資源の有効利用が不可能になります。無駄な訳です。

 ところが
「無駄なプロジェクトでもGDP成長率アップには貢献=幹部としての業績評価アップ=いいねーそれ」というGDP信仰ともいうべき従来型の思考がまだ根強く、実際にGDP(規模)よりも効率重視という胡錦涛の「科学的発展観」に基づいた幹部の評価基準が完全に浸透していません。

 こうなると「擁胡同盟」も「社会主義栄辱観」ばかり唱えている訳にもいかず、中央は主要メディアを使って慌てて「過熱」「過熱」と騒ぎ立て、各地方政府のプロジェクトを再検討する調査チームを全国に派遣するなど対策に乗り出しました。しかし昨年夏以来の闇炭鉱や炭鉱絡みの官民癒着といった問題の是正が必ずしも順調に進展していないことからみて、中央からの特使も面従腹背でかわされてしまうかも知れません。

 ――――

 そうした時期、胡錦涛も最後の行程であるアフリカツアーを終えようかという矢先、上海閥が新たに一撃を繰り出したのです。4月27日、江沢民が『社会主義市場経済を論ずる』という本を新たに出版するというニュースを新華社が配信。

 ●「新華網」(2006/04/27/16:42)
 http://news.xinhuanet.com/newscenter/2006-04/27/content_4482392.htm

 さらにその概要が詳細に書かれた長文の記事が配信されました。

 ●『解放軍報』電子版(2006/04/27/22:09)
 http://www.chinamil.com.cn/site1/xwpdxw/2006-04/27/content_464702.htm

 ……と、「擁胡同盟」である筈の『解放軍報』までが記事を掲載する始末。相当な圧力がかかったものと思われます。ただ、『解放軍報』は翌日からリンク切れになっているのですが(笑)、紙面には掲載されたようです。

 http://www.chinamil.com.cn/site1/xwpdxw/2006-04/28/content_464972.htm
 http://www.chinamil.com.cn/site1/xwpdxw/2006-04/28/content_464976.htm

 この『社会主義市場経済を論ずる』は江沢民が中共を仕切っていた時代の関連発言や著作をまとめたもので、当然ながら「科学的発展観」「調和社会」といった言葉が出てくる前の時代です。当然ながら従来型改革がよしとされていた時代であり、トウ小平の「先富論」が錦の御旗となっています。実際に、この本の中でも「先富論」が引用されています。

 そういう胡錦涛型改革路線に異議申し立てをしたともいえる内容の本を、江沢民というビッグネームによって出版する。上海閥を主力とする「反胡連合」の渾身の一撃というか最終兵器というか……少なくとも「擁胡同盟」はそうみたのでしょう。こちらも押っ取り刀ながら気魄の切り返しを示します。

 ●胡錦涛「社会主義栄辱観の牢固たる樹立を」(新華網 2006/04/27/15:36)
 http://news.xinhuanet.com/newscenter/2006-04/27/content_4482066.htm

 また「八栄八辱」かい、と言われそうですが、まあその通りです。ただしこちらもビッグネームである胡錦涛直々の重要講話。……もっともこれは3月4日に発表されたもので、要するに胡錦涛が初めて「社会主義栄辱観」を提唱した記念碑的文章です。江沢民の新著に対して、胡錦涛とはいえ「社会主義栄辱観」を改めて持ち出すというのは新鮮味に欠ける嫌いはあります。ただ「反胡連合」と「擁胡同盟」がいずれも切り札を持ち出して正面衝突した、というのはなかなか見ることのできる光景ではありません。

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 この正面衝突、「擁胡同盟」側の『解放軍報』まで江沢民の新作発行のニュースを掲載させられたところに「反胡連合」がやや優勢であることがうかがわれます。少なくとも掲載圧力に屈した訳ですから。……さらに翌4月28日には、胡錦涛の御用新聞ともいうべき本丸メディア『中国青年報』(2006/04/28)までが江沢民の新作発行を報じているのです。やはり尋常でない掲載圧力がかかったというべきでしょう。

 http://zqb.cyol.com/content/2006-04/28/content_1372496.htm

 何と胡錦涛メディアは全面崩壊?……かと思えばさにあらず。『中国青年報』はこの記事の上に、つまり序列でいえば江沢民の記事より高い位置に、上述した胡錦涛の「重要講話」をバーンと掲載しているのです。大将は不在なれど、留守番組が意地を示した、というところでしょう。

 http://zqb.cyol.com/content/2006-04/28/content_1372486.htm

 『中国青年報』紙上のこの一騎討ちは実に見応えのあるドラマといっていいでしょう。私などは記事一覧を見ているだけでゾクゾクしてしまいました(笑)。

 http://zqb.cyol.com/node/2006-04/28/zgqnb.htm

 江沢民の新著発行の記事を掲載させられた『解放軍報』(2006/04/28)も、同じ紙面の1面にやはり胡錦涛の「重要講話」を置いています。

 http://www.chinamil.com.cn/site1/xwpdxw/2006-04/28/content_464970.htm

 本丸まで攻め込まれた「擁胡同盟」が侵入してきた「反胡連合」と激しく斬り結び、鍔迫り合いとなりながら「やらせはせん!これ以上やらせはせん!」と叫んでいるかのようです。

 ちなみに『人民日報』(2006/04/28)も同じような体裁になっているのですが、こちらは「擁胡同盟」が守り切ったのかどうかは微妙なところです。同紙と新華社は両派による争奪戦が展開されている最中、なのかも知れません。

 ――――

 今後、事態は胡錦涛の帰国を待って動くことになるでしょう。今回の上海閥による一連の動きは正攻法ともいうべきもので、「反日」の旗を掲げて別の政治目的を達成しようというような昨春の主導権争い(反日騒動)とは異なり、「中央vs地方」「大局的見地vs地元優先視点」という利害関係の対立軸をそのまま前面に押し立てています。

 昨春は胡錦涛の対日融和路線への非難、新防衛大綱、李登輝氏訪日、尖閣諸島灯台国有化、日米2プラス2といった燃料が続々と投下された挙げ句の反日騒ぎでしたが、今年はそういった可燃度の高い話題に乏しいためか、健全にも?内政で争う形となっており、「竹島問題」の行方を見定めるのが先、ということなのか、「反胡連合」に属するとみられる電波系対外強硬派の動きはまだみられません。「中国国内で対日賠償請求訴訟を」といった童増らの動向が最近目立たないのも同じ理由でしょうし、また胡錦涛が帰国しない限りは事態が進まないという要因もあるのかも知れません。

 「擁胡同盟」も「社会主義栄辱観」だけでは押し切られそうです。「反日」の動きがなければ、当面は各地方当局の投資抑制、生産過剰気味の業界への荒療治、「新農村建設」という胡錦涛政権の目玉政策に名を借りた無駄な再開発や土地強制収用の防止などで、どこまで攻め込むことができ、中央の方針を徹底させられるかがポイントとなりそうです。


コメント ( 12 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
Unknown (Unknown)
2006-04-29 18:24:36
東シナ海で「日本封じる決意」=韓国の強硬姿勢を手本に-中国海洋局長

http://www.jiji.com/cgi-bin/content.cgi?content=060429144210X586&genre=int



国内向けでしょうが、かの国を「お手本」とは自殺行為ですなあ。
 
 
 
総書記さん旗色悪いかも。。。 (dongze)
2006-04-29 20:26:16
御家人さん、



 はっきり言って(先富論の恩恵を受けている)都市住民層には胡のスローガンは受けが悪いです。なんたって彼らも(党や政府幹部ほどではないにせよ)地域的には農村部を踏み台にした既得権益層ですからね。スローガンを実践するなら政府や党だろ?がホンネでしょうから。



 夏までに胡派がボコボコになりそうな予感がします。



 
 
 
「外圧」の利用 (ささらい)
2006-04-29 23:41:08
 中国、金融引き締め再開

http://www.nikkei.co.jp/china/news/20060427d2m2703227.html



 経済の過熱を抑える為に貸し出し金利の利上げに動いた模様です。「先富論」を掲げて成長路線を突っ走る上海閥への牽制でしょうか。ただ「世界の工場」となって久しい中国の中央銀行が利上げに走ると世界経済に与えるインパクトも大きいでしょうから、そんなに何度も使える手ではないでしょうね。



 また米国が対中経済問題に関してかなり強硬になってきたようです。

 「中国の知財侵害懸念、WTO提訴も検討・USTR報告書」

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060429AT2M2901329042006.html



 この問題に関しては日米欧の利害が一致していますから、人民元問題同様今後かなりの圧力を中国に掛けてくると思われます。サミットの議題にもなったりして。一方でこのような「外圧」を胡錦涛が上手く利用すれば上海閥のような従来型改革派にダメージを与えられるのではないでしょうか。外国に対する弱腰姿勢を極度に嫌う中国では「外圧」の利用は難しいのかもしれませんが。
 
 
 
Unknown (御家人)
2006-04-29 23:57:12
>>「2006-04-29 18:24:36」のUnknownさん

私は今朝原文の方を目にしてほおっと思ったのですが、海洋局なんて半端な部署が際どい啖呵を切っているのが気になります。この件は続報待ちが吉かと。『香港文匯報』を使ったところをみると「反応をみる」「予告」などの要素が考えられるため、国内向け限定のメッセージとも思えませんので。



>>dongzeさん

正直、上海閥がここまで突出して楽しませてくれるとは思いませんでした(笑)。同じ沿海部とはいえ温家宝・胡錦涛が力を入れている天津開発、この進捗状況が今後のバロメーターのひとつになるかも知れません。



>>ささらいさん

金融引き締めの件は私も注目しています。胡錦涛のやろうとしていることは「2割の繁栄のため8割が犠牲になる」という中国の従来型経済成長モデルから脱却しようというものです。でもそれが可能なのかどうか。8割が犠牲になり続けることで辛うじて成立している自転車操業状態をやめて、ほどよい持続的成長に切り換えが利くとはちょっと考えにくいのですが・・・。知的財産の件は、確かに外圧にはなります。でも香港ひとつすらきれいにできない中共には余り多くを望めないでしょう。
 
 
 
分相応の (Berk Katze)
2006-04-30 02:14:26
胡錦涛の訪米前辺りから、コピーもの対する締め付けがかなり強化されていた事実はありますが、一時的な現象でした。今日街をふらふらすると、路上至るところで盗版DVD、CDやコピーブランドの財布やバッグなどが売られ、いったん閉鎖されたその手の店も全て開いていました。

中国では、本来はそういった物品にアクセスする経済レベルに達していない老百姓でもコピーを通して、分不相応に外の世界の一流の味を知ることができます。それがコピーであっても、一度知った味を彼らから取り上げることはもう無理でしょう。

実際は、中国はまだまだ貧しく、DVDなんか見たり、ブランドバッグを持ったり、PCゲームで遊んでいる余裕なんかないはずですが。

我々日本人は、かつて国が豊かになり、モノが溢れる中においても、ある程度の我慢をせざるを得ませんでした。ビデオなんか一部の金持ちの家にしかなかったし、デッキはあってもソフトなど買えずにテレビを録画して見ていた。しかし、今の中国では普通の市民でも、我々日本人がかつてしたような我慢をせずに、最新作のDVDを道ばたで手に入れられ、新作のルイビトンのバッグを買い物袋がわりに使っている。どんな物もいとも簡単に手に入れることが出来ます(もちろん全てコピーとして)。

さて、そんな彼らが、そういうイージーなアクセスを放棄し、我慢してまで知的財産権取締りに同意するかというと、多分無理ではないかと思います。













 
 
 
対抗馬はいるんですか? (おむら)
2006-04-30 04:15:55
 毎回楽しく読ませていただいております。いや、ほんと面白い……。



 今回のを読んで、中国事情をさっぱり分からない自分は大きな疑問符が頭に突き刺さり頭痛がしておりますが。

 反コキントウな人たちは、仮にコキントウが失脚した場合、自分たちに有利な人物を担ぎ上げることができるんでしょうか? 江沢民再登板! てのは可能なんですか? それすらも分かってませんが。
 
 
 
反胡錦涛派 (Baatarism)
2006-04-30 11:49:18
何だか胡錦涛が失脚した途端、反胡錦涛派はバラバラになって、元胡錦涛派も元反胡錦涛派もごちゃ混ぜになって政争を始めそうな気がするんですが。w

その中で軍が後ろ盾になった勢力が実権を握り、その後は党も政府も軍の言いなりになるという、日本の1930年代みたいなパターンになるのではないかと危惧しています。
 
 
 
Unknown (御家人)
2006-04-30 12:48:19
>>Berk Katzeさん

海賊版は見せしめ的な摘発が各地で行われても、日常的には状況が改善することはなさそうですね。官民癒着とかもありそうですし。最近は「偽者ブランド品を持って欧州旅行に行くな」とかいう通達がありました。分不相応なのは御指摘の通りです。

 いや香港・台湾も分不相応の部類に入るでしょう。某業界では台湾・香港向けに同じソフトを安い価格で販売したりしていますが、その在庫が環流して秋葉原辺りで叩き売られていたりします(笑)。いまは海賊版といってもBTなどネット上でのダウンロードが主流になりつつありますし、どこまでもイタチごっこになるのではないかと思います。

 まあ子供のころから海賊版で育った連中が成人して親になってしまったら、もう駄目でしょう。実は中港台ともすでにその段階に入っているんですけど(笑)。



>>おむらさん

 権力闘争での敗北=失脚とは限りません。むしろトップの失脚は胡耀邦や趙紫陽のように後ろ盾と頼んだ人物から切られる場合の方が多いかも知れません。もちろんそれも政争の結果なのですが、反対勢力が直接引きずり下ろした形ではないのです。

 今回のケースでいえば、「反胡連合」が仮に実権を掌握したとすれば、いちばん手堅いのは胡錦涛は現在の地位のまま、ただ完全なマリオネットに成り下がるということです。失脚劇などは国際的影響もありますし、政情不安だと投資に二の足を踏んだり消費市場が冷え込みかねない、ということもあります。江沢民は年齢的にも甲斐性からみても復活はないでしょう。

 総書記を入れ替えるなら庶民の受けがいい温家宝あたりに白羽の矢が立つかも知れません。どうせ傀儡ですから。……とはいえ温家宝の政治的スタンスは非常に微妙です。胡錦涛と距離を置いていることは確かだと思いますが、「反胡連合」に名を連ねているかどうかは疑問です。



>>Baatarismさん

 私は胡錦涛が最後の総書記になるような気がしてなりません。いや、就任当初の危機感をにじませた姿勢から当人もそれを自覚しているようなところがありました。……まあ今となっては昔話ですね(笑)。上述したように胡錦涛を引きずり下ろすのは中共にとって得策ではないように思います。マリオネットにしておくのが一番ではないかと。

 ただそうなると、たたでさえ中央の求心力が低下しているところに地方が勝手な主張を始める訳ですから、国際経済に相当迷惑をかけそうです。「中央vs地方」という利害対立だけでなく「地方vs地方」といった競争意識も相当強いものがあります。まあそのうちバラけるかも知れませんし、バラけなくても核の管理という問題が出てきますから自国民保護を名目とした多国籍軍駐留、というような事態になるかも知れません。これはこれで先祖返りな訳ですけども(笑)。



 ……あ、一応念を押しておきますが私はまだ「擁胡同盟」敗北確定とは言っていませんよ。勝負はこれからなのです。「反日」も絡んでくることで党上層部の迷走に華を添えることになるでしょう。

 
 
 
ネーミングの妙 (失地農民)
2006-04-30 16:26:36
「擁胡同盟」と「反胡連合」っていいネーミングですね。さすが4文字熟語の国。ところで同盟と連合に意味の差は含めているのでしょうか、単に対句の妙に過ぎないのでしょうか?



大紀元日本版に、南方快報(台湾紙?)からの引用で、中央が「改革開放」以来、地方に譲渡してきた権力を回収にかかり始めようとしていて、政治が混乱するとの予測が出ていました。御家人さんと同じタイミングで似たような内容が出てきたので興味深かったです。



http://www.epochtimes.jp/jp/2006/04/html/d80357.html
 
 
 
Re:ネーミングの妙 (御家人)
2006-04-30 17:04:50
>>失地農民さん

 お褒めにあずかり光栄です。「擁胡同盟」「反胡連合」は中国語の方で私が勝手に造語したものでして、「擁胡同盟」は胡錦涛を親分とする色彩の強い「胡錦涛派」よりも実態は指導力不足なのを周囲でフォローしているイメージが強いので「擁護」、さらに胡錦涛と軍主流派の間で政治的取引がなされたと私は邪推しているので「同盟」としました。「反胡」はそのまんまですけど、「連合」は「同盟」より寄せ集め的なニュアンス(諸派連合)が出れば、ということで使っています。

 経済加速決議・中央から地方への分権化→祭だ祭だぁ→経済過熱→火事だ火事だぁ→地方から中央への権限回収・引き締め路線→経済加速決議……というのはもう20年以上、だいたい5年周期で起きている現象です。ただ価格改革などが進んで市場調節に委ねる比重が以前より高まったこと、それに伴う新たなマクロコントロールの手法が未だに確立されていないこと、一部の地方が既得権益層として実力をつけ現在は有力な抵抗勢力となっていること、そして胡錦涛政権の統制力が弱いこと……などによって、地方当局にとっては以前よりも中央に対する面従腹背がやりやすい環境になっているように思います。

 なお「経済過熱→火事だ火事だぁ→権限回収・引き締め路線」の過程で以前は失脚する改革派政治家がいたので政治的混乱を予測するのは自然なことだと思います。ただイデオロギー色の強い保守派が力を失っている現在はそれほどブラッディにはならないでしょう。でもやっぱり政争が起きてはいますけど(笑)、以前に比べれば随分小粒な喧嘩になったものです。

 
 
 
訪米の失敗っぷりは伊達じゃない (foobar)
2006-05-01 22:42:35
なんか、前の記事に変なのが湧いてるようですが。



それはともかく、商社系シンクタンクのエコノミスト

溜池通信によると胡錦涛は、ホワイトハウスでコケにされただけじゃなくて、ビジネスマンからも酷い扱いだったようで。



http://tameike.net/pdfs6/tame316.PDF
 
 
 
小休止 (上海・76号)
2006-05-02 15:08:40
御家人さん

毎度お世話様です



チョッとイップく、コンナンいかがでしょうか



上海(支那)の現実です

http://page.freett.com/yekou/sh/xw/060426/02m.jpg

http://page.freett.com/yekou/sh/xw/060426/01m.jpg



上海のど真ん中、かの有名な偽物市場脇です。

正面からは止めときました。

06.04.26
 
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