日々是チナヲチ。
素人による中国観察。web上で集めたニュースに出鱈目な解釈を加えます。「中国は、ちょっとオシャレな北朝鮮 」(・∀・)





「上」の続き)


 そして有毒淡水魚。イシビラメの一件を受けて
「香港に入ってくる魚は大丈夫なのか?」という声に香港当局の衛生部門が検査を実施し、ついでに淡水魚も抽出検査したところビンゴ連発の大当たり。1年経っても香港当局のチェック機能が大甘であることを露呈してしまいました。

 とはいえ元凶は広東省の養殖業者と輸出に際して検査を行う広東省の関係部門。香港当局は輸入時の検査を厳格化する一方で広東省当局にも善処を求めました。

 するとどうでしょう。広東省側の業界団体である「広東省生鮮・冷凍商品輸出入業界協会」は養殖淡水魚の残留薬物問題について、

「メディアが騒ぎすぎる」

 と香港側を批判しただけでなく、香港当局の検査体制について、

「検査は厳しいし検査項目は多いし、安全基準が高い上に時間もかかる。これでは仕事にならない」

 と、まさに逆ギレ。要するに
「有毒淡水魚をつべこべ言わず食え」という姿勢で、開いた口が塞がらないとは正にこのことです。

 ●『明報』(2006/11/28)
 http://hk.news.yahoo.com/061127/12/1x76n.html

 ――――

 ところがところが。本当の逆ギレがその後に待っていました。11月28日から広東省当局が
養殖淡水魚の対香港輸出を全面的にストップさせたのです。しかも輸出停止期間は無期限。これは一種の「禁輸」であり、「報復」とも「制裁」ともとれる措置です。

「お前ら香港は基準が厳しすぎ。それを改めないなら魚は売らない」

 ということです。広東省出入境検験検疫局の責任者は、

「香港に輸出される鮮魚は香港の厳しい基準によって検査され、パスしたものだけが輸出されている。ここ数年来1日当たり80~120トンの鮮魚が香港に供給されているが、今まで問題はなかった。ところが一方で毎日十数トンの淡水魚が香港に密輸されている。香港側の今回の抽出検査も輸入時点ではなく市場で行われているため、サンプルが広東省産の養殖淡水魚とは断定できない」

 ……ともっともらしい理屈を持ち出したのですが、ツッコミどころが2点。まずこの責任者は
広東省による有毒淡水魚の問題が昨年も発生していることを都合良く忘れています。それから今回の検査では広東省指定の養殖業者から出荷された魚が安全基準をパスできていないという事実にも知らん顔を決め込んでいます。

 ●『明報』(2006/11/29)
 http://hk.news.yahoo.com/061128/12/1xafd.html

 ●『星島日報』(2006/11/29)
 http://hk.news.yahoo.com/061128/60/1xasm.html

 ――――

 普段は中共にブルンブルン尻尾を振っている『東方日報』もさすがに香港の食卓と関連業界を直撃する問題だけに、

「香港側の厳しい検査体制が中国本土の品質向上に寄与するというのは香港側の独りよがりな願望にすぎない。その証拠に広東省側は感情的な報復措置に打って出てきた」

 と怒り心頭の社説を掲げました。

 ●『東方日報』(2006/11/29)
 http://hk.news.yahoo.com/061128/10/1xage.html

 その矢先に今度はチェコが中国から輸入した鮮魚を検査したところ残留薬物量が最高で安全基準値の4倍にも達したため中国からの輸入を差し止めたというニュース。さてさて中共当局はこれにも報復措置を打ち出すのかどうか。

 ●『明報』(2006/11/29)
 http://hk.news.yahoo.com/061128/12/1xafh.html

 ――――

 ……ところで今回の広東省当局の対応、似ていると思いませんか?

 ほら日本での中国人犯罪問題や2004年のサッカーアジアカップにおける中国人サポーターの愚挙を
「メディアが騒ぎすぎる」と決めつけて自らの非を認めようとしなかったこと。

 それから小泉純一郎首相(当時)による靖国神社参拝に内政干渉し、あくまでも中共史観を受け入れろと日本側に迫り、当然ながらそれがはねつけられると
「じゃあ首脳会談はやらない」と幼稚で横柄かつ高飛車な態度に出たこと。

 中共政権とは、日本が価値観を共有できない国であるだけでなく、まともな「対話」が絶対に成立しない国なのです。

 日本は「なんちゃって協議」を続ける一方で日本がやるべきことをサクサクとやってしまうのが一番。中共側の非難には一切耳を傾ける必要はありません。だいたい中共政権が東シナ海のガス田でそれを実行しているでしょう。

 対話の成立しない相手には、然るべき付き合い方で臨むべきです。……はいこれが今回の主題。試験に出ますからちゃんと覚えておいて下さいねー。




コメント ( 11 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
そうなんですよな (ロシア通)
2006-11-29 19:49:44
旧共産圏にはいると、まともな会話がなりたたんのですは。政府とだけではなく、政府を構成する人たちとも話がつうじないんだな。こういうのを見てしまうと、やはり馬鹿にしちゃうんですが、しょうがないんですかね。人民にはこういうのみて「外国人からみて、私たち恥ずかしいんじゃない」という発想はないんですかね。まあ、外国のことあんまり知らないからしょうがないんでしょうが。
 
 
 
あれ、いつの間にか (いとのこ)
2006-11-29 20:57:18
分けました? 前後編になってる。

普通基準が厳しいところに合わせてものを作れるようになれば、自分たちもその高品質を享受できるようになるもんなんですが、そういう発想は毛程も無いことが再確認されただけってことですね。

はぁ~・・・

政府も日本企業の支那行きに対する警告ぐらい出してもいいってもんでしょうに。
食いもんがヤバいとなれば、一般国民渡航制限でもいいぐらいです。
 
 
 
毒野菜 (NANASHI)
2006-11-29 23:33:52
麗江のゲストハウスの食事は野菜物が多かったけど、水洗いもせずに調理するから農薬入りまくりで舌が痺れるほど。水路沿いのレストランでも食器は濁った水路の水で洗っているのだから衛生面では???
 
 
 
自分の周りは・・・ (とーりすがり)
2006-11-30 00:16:19
昼食などで比較的安い店で外食することが多い私ですが、こういう話題を読むと普段食べているものが安全かどうかに疑問を抱いてしまいますね。
中国から輸入した食材を知らずに口にすることも多いのでしょうね。
 
 
 
ありがとうございます。でも… (香港居民)
2006-11-30 02:02:11
ご心配いただき、ありがとうございます。
大陸では拾い食い同然の食生活もあまり気にしない性分でしたが、さすがにこの1年くらいはちょっと気にしてしまっていることは事実です(遅すぎ)。
きっと10年、20年後に「中国(含香港)駐在経験病」が社会問題になるであろうことは予想しています。
香港のIDを持ち、大陸を徘徊することでおまんまを食っている自分は自業自得だと思いますし、死んでしまっても構わないと思いますが、何も知らないまま体を蝕んでいる次の世代に思いをはせると忍びないです。意識しないまま、償えない罪を重ねているのではないかという自責の念は常に感じています。
それにしても上海の水は臭く、不味いですな。口をゆすいだだけでオエッとなります。
 
 
 
ネットTV (正成)
2006-11-30 05:25:11
http://download.tvants.com/pub/tvants/tvants1/win32/bin/TvantsSetup.EXE

記事とは関係ありませんが,とにかく上のアプリを導入すると,
SHTV, Guandong, CCTV5, CCTV Soccer, StarSports , UBC35 - UBC 40, などなど私にはサッカー中継以外は宝物の持ち腐れなのですが,中国語がわかる方には居ながらにして現地のTVが視聴できるというものです。帯域は300kビット程度あれば十分ですよ。お試しあれ。


 
 
 
食毒戦隊チナレンヂャー (損政好)
2006-11-30 10:21:43
スーダンレッド
マラカイトグリーン
あと、
・・イエロー
・・ブルー
・・ピンク
とくれば。。。
 
 
 
Unknown (Unknown)
2006-11-30 10:29:11
>「どうせ自分が食べる訳じゃなし」
>「1コ2コ食って死ぬ訳でもなし」

普通の飲食店でも同じことが言えますよね。
どっかのサイトで見たのですが、骨の歪んだ魚とか一つ目の牛とか「細かく刻めばわからねぇだろ」と・・・。

ヒィィ
 
 
 
もはや。。。 (仔仔)
2006-12-03 15:48:33
何をどうやって食べればよいか、という感じですが、基本的に「中華」の類は極力食べないようにはしています。茶餐庁愛好家としては、卵も有問題なので半ナマの朝の目玉焼きも自粛中。

そういえば、日本の有力ファストフード「Mばーがー」が上陸しました。ただ、日本人には不評です。香港や中国の素材で作った名物メニューは信じられない味だとか。

かといって空輸食材、とくに野菜は高いし。

とりあえず、日本からのお客には申し訳ないけど、中華ではなく、信頼できて付き合いの長い経営者の日本料理店へご案内しています。出張先で食中毒になられたら大変ですから。
 
 
 
でもなあ、金持ち自炊でない限り (frafra)
2006-12-12 04:22:20
ほとんど例外もなく日本人みんな食っているんですけど

中国の毒菜。

タイムリーにこういう話題も出てますが、
昔に比べてデフレ対応の結果、中食、弁当、コンビニ
そして外食業界は顧客の本当の栄養と健康なんざまったく気にしたくもないレベルにまで落ちてますよ。
表だけですよ、見栄えがいいのは。


痛いニュース(ノ∀`): "コンビニ弁当の実態" 中国産野菜、カビ漬物…「安いが、病気になるなら無意味」と専門家

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/873675.html

例のポジティブリストもある程度の加工品は対象に入ってなかったと思うし、いくらアメ牛が危険だったと言っても
弁当の肉に日本産を使うこともないでしょ。


それにコンビニばかり上ではたたかれてますけど、
およそ加工食レベルでものを食う場合、それは引いては中国製品の出所不明な食材を一様に平らげるに等しいです。
(別に中国製に限らず、たとえば弁当のご飯は、ところによっては日も越した腐敗寸前の惣菜の余り米を添加物と香料で不自然に新米に偽装しているという話とか)
別に中国人が食う食材が危険で、日本人が食う食材はまだしも考えられているということはなく、ばれなきゃ同じモラルで同じものを同じように食べているのが現状なんです。むこうは数段過激で露骨ってだけが違いかもしれませんけどね。

その意味ではそのあたりのアンタッチャブルな構造にメスを入れない限り、食材において(野菜どころかすべてにおいても)中国人と日本人は運命共同体であるし、皮肉なことを言えば、時限発火の病原をほとんどの日本人が中国人のせいで体に蓄えさせられているとも言えます。


それが誰の責任かと言っても大きすぎて結局うやむやになってしまうってことになるんでしょうけどね。
根幹には誰も触れさせない。誰も触れようとはしない。

日本も中国ほどにないにしても落ちました。
今、中国の毒菜をはじめとする、安さで病気を買う類の
食材から逃れようとしたいのなら、それこそ国産、一部の信頼できる海外製品で全部を賄える金と情報か、それとも下手な主婦では太刀打ちできないくらいの目利きとなり、料理および関連する生活形態をまったく新しく打ち立てる覚悟を持つか。
それとも、ほかのものを犠牲にしても、エンゲル係数をあげにあげて国産だけでとにかく自炊するか。

料理の目利きを雇えるほどの金持ちが、きわめて賢い自炊か、中国製の病から逃れようとしたら、今の日本には二つに一つですよ。それはもう、現在の食品流通環境と、日本の省庁の加工品に対する腰砕けぶりを考えても、ほかに方法がないってことです。
その意味では現在の大半の層の所得が減衰していることや、労働時間の増大、格差拡大の推進政策を考えると、
食の危険性では中国でそれなりに飯を食うことと、日本で自炊もせず飯を食うことの開きは、食材と現場での加工レベルではほとんどないと思います。

この間ですが、あるスーパーでちょっと奮発して、高めの弁当を買いました。健康志向のヘルシー弁当という触れ込みでしたけど、それを食って少ししたら舌が重くしびれ始めました。

こういうのがときたまでます。たいていちょっと食材的に大丈夫かなというものに限って、こういうしびれが出るんですね。

ずっと、仕方なくこの手の弁当を食べてますが、こういう症状が出始めたのはここ4,5年ですね。

こういうことでもって中国を感じるのも悲しいですけど
 
 
 
Unknown (fraara)
2006-12-12 04:33:52
あ、それと、上の文は毒野菜 (NANASHI)さんにもはや。。。 (仔仔) さんのコメントに返す格好で書かせてもらいました。

実際、日本の食は危機だ危機だとずいぶん前から言われてますが、この手の問題をマスコミから取り上げることはありませんし、なんらかの方向でもって取り上げられるとしたら、何らかの具体的な形でもって、どこもかしこも大騒ぎ、なのに数ヶ月もしたら自然失火で別の話題に、
という建築偽装問題のリフレインになることでうやむやになってしまうのではないかと思っています。

日本も中国に近づいているのか、それとも単に同じ方向に落ちているのか。
考えれば考えるほどに悲しくなります。
 
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