車椅子で卓球

2013年より車椅子卓球をスタート。備忘録の意もこめてここにブログを綴ります。
内容は基本卓球、時々食文化。

ジャパン・パラ・バドミントン国際大会2017 観戦!

2017-09-10 20:11:27 | 日記
日本で初めての開催ということで、その盛り上がりは残念ながらそこまでは浸透せずに内輪的なものだったのかもしれないけれど、でも障害者スポーツに関わる身としてはもの凄く興味あったし、代表選手には友人知人もいるのでその応援もあって行ってみた。



まず一言、すごかった。



会場の盛り上がりもそうだし、ギャラリーの多さにも驚かされた。

そして何よりも凄かったのは選手のそのプレー。

車椅子選手のプレーのもの凄いこと!

もう素早く動き回る動き回る!

あれはもう完全にフィジカルの集大成。

車椅子のバドミントンはコートが半分になるから、じゃぁどんな感じなんだろう?と思っていたけど、その動きたるやとんでもない速度で、車椅子の上での身体の動きの大きさ、そして打った後の動作、チェアスキルももの凄いものだし、その動きの機敏さ、鋭さ、もう見ていて実に凄く、面白く、楽しく、興奮を覚えるものだった。

シングルスが半面なのに対してダブルスは全面になるから、2人の選手の動きようがまたもの凄くて、その動きを見て狙いどころを定めるとか、そういう駆け引きも良く分かるので実に面白い!

さらには立位の選手なんてテレビで見る一般のバドミントン選手のような強く激しいプレーだし、正直、こんなに面白い、楽しめるものだとは思ってもみなかった。僕はバドミントンをなめていた。



あれはとんでもない競技です。

ある意味障害者スポーツの典型、極み、花形であると言えます。

なによりもまず見ていて素直に楽しめる。

その面白さをシンプルに理解できるから誰でも観戦を楽しめる。

それはおそらくテニスも同様のところでしょう。

卓球界のレジェンドである荻村伊知郎氏が卓球とテニスの違いを著書の中で書いておられたけれど、バドミントンもまさにそれだと思いました。

見る側からして競技がシンプルなんですね。

だからそのシンプルな範囲内でいかに自分が強くあるか、その為には己を鍛え上げなければならない。

シャトルの速度をより速いものにするために、ショットの正確さを増すために、より速く動けるようにするためにと、そのわずかな差を生み出すためのトレーニングを日々積み重ねていかなければならない。

コート内で躍動する選手の動きやフィジカルを見て、そういう一面を垣間見た気がします。



対して卓球には「回転」という独特の要素が存在する。

だから同じように打ったボールにも違った変化があり、それはプレーヤー同士ではとても意味のある駆け引きとなるのだけど、見る側からすれば凄く分かりにくいもの。

またそうした駆け引きの上手さでフィジカルを補うことが出来るので、そういう点からも同じ車椅子競技として、また障害者競技としての違いを知ることが出来ました。



だからこそ、見る側からすると躍動感が全然違う。

その躍動感の有無が見る人の感動、興奮の強弱という差を生みだすのではないか。

そう考えさせられました。



じゃぁ車椅子卓球選手は躍動感が無いのか?



いやいや、そんなことはございませんよ。

海外のトップ選手はとんでもないレベルにあります。

僕と同じクラスの選手を思い出してみても、彼らもやはり躍動感は凄いレベルにある。

上のクラスの選手達ももっと凄いレベルにある。



じゃぁその躍動感はどのように作られるのか?生み出されるのか?



答えは人それぞれかもしれない。でも僕自身の考えは明確です。



僕は観戦しながら、日本選手を応援しながらその答えにすぐたどり着けました。



僕も躍動感ある車椅子卓球選手となれるよう、そう思ってもらえるようなプレーヤーになれるよう、日々取り組んでいこうと強く思います。



会場では友人である代表選手に会えて、彼はやはり世界の壁は高いと悔しがっていましたが、いろいろ細かな話を聞くと競技を超えて選手が抱える悩みとか問題点はどれも似ているのだなと思いました。

だからその話の続きは今度ワインでも飲みながらということに(笑)

また別の代表選手は偶然にも共通の知人がいて、その方のご紹介でいろいろお話を聞かせていただき、「まるで初めてじゃない感じだね」と言っていただけるような、そんな意気投合するような雰囲気だったので、その方とも「じゃぁ今度食事でも」となったのでした(笑)



こうして他競技の方々と触れあえて、いろいろと情報を交換、共有出来るというのはもの凄くありがたく、実に嬉しいものです。

僕が意識するのは他競技の方に「こいつもスポーツ選手だな」と認めてもらうこと。

肩書きではなく、まず見た目で「あ、こいつはやってるな」と思わせるオーラをまとっていなければならないということ。

競技によって必要とされるフィジカルは異なる。

結果的に体つきも異なる。

レスリングとマラソン選手では全然違う。

でもやってる選手は自分がやってるからこそ競技を超えてそれを見抜く目を持っている。

それが競技という厳しい世界で生きている選手達の目だと思う。

そういう世界に身を置く人は、そこで懸命に生き抜いている人は、そうした人を見抜く目を持っていると思う。

そういう人たちに認められる人間になりたい。

障害者選手もそうでなければいけない。

障害を言い訳にしないで懸命に、必死に取り組む。

今日お話ししたバドミントン選手達も、みなさんもの凄くポジティブで、努力や苦労をひけらかすのではなく、輝かしい目でしっかりと前を見据えている方々でした。



今日観戦したことで僕は多くの学びを得ました。

力を分けていただけたような感覚さえあります。

各国の代表選手が全力でプレーし、またそれをそのチームメイトが各国の言語で励まし、鼓舞し、応援しあう会場はまさに国際大会。

まるで自分の試合会場を思い出させる雰囲気で、入場無料であの空気を感じられたのはもの凄く幸運でもありました。

なにか心にパリッと折り目が付けられた感覚です。



その興奮を抱いたまま午後は練習を。

僕も負けちゃいられない。

しっかりと頑張っていきます。



パラ・バドミントン、本当に見ていて面白いです。

お勧めの種目です。
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