バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

今日はちょっと遅いですよねぇ…

2017年02月27日 21時28分08秒 | バス運転士
夕方の某駅発・営業所前ターミナル行き… 一つ目のバス停まで“最悪の信号パターン”にハマり、4分遅れで走っていた。が、私は「これでいい」と思っていた。なぜならば、スイスイ行ってしまうと、途中の“他系統バスと合流するバス停”で時間調整停車をしなければならなくなり… おまけに交通量も多いところなので、“迷惑停車”になってしまうからである。

さらに、その“合流バス停”を定刻に発車した後も… 余程のことがない限り、終点までに何度も時間調整停車をしなければならないのだ。実際、今回も… 合流バス停では3分遅れに… そこから3つ進んだバス停を発車した時は2分遅れに回復していたので、私は「よし、予定通りだ」と思っていた…

その時、一人のおばさんが通路を歩いてきて、運転カードの“終点到着予定時刻17時09分”を見ながら「あのぉ… 営業所前ターミナルで10分発のバスに乗りたいんですけど、間に合いますか? 今日はちょっと遅いですよねぇ…」と言ったのである。決して“イヤミっぽい言い方”ではなかったのだが、私は「さぁ~ どうでしょ~」と答えるしかなかった。

正直なところ、その時点で「余程のこと(事故渋滞など)がない限り、間に合うだろう」と思っていたのだが、「そう答えた時に限って“万が一”があったりするんだよなぁ~ やっぱり、期待させない方がいいだろうなぁ~」と思ったからである。すると、おばさんは「そうですよねぇ…」と呟きながら、空いていた助手席に座った。

その後、バスは順調に進み… 終点の一つ手前を17時06分に通過、そのままの勢いで営業所前ターミナルへ突入~! と思ったら、バスの前を走っていた白いマイカーが、ハザードランプを点滅させてターミナルの入口で止まったのである。

一瞬、私は「こんなところに止めるなよぉ~!」とクラクションを鳴らして“教育的指導”をしようと思ったけれど、「今はそれどころではない!」と思い直し、反対車線を使って大きく回ってターミナルの中へ… おばさんは「ありがとう~」と言いながら、慌ただしく降りて行っ… さらに、他のおばさんやお婆さんも「ありがとう~」と言いながら降りるや否や、走り出したのだった… えぇ~!? そんなに… ま、間に合って良かった良かった。ふぅ~


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