朝は水！ 昼はネジ？

朝、準備をするためバスに乗り込んだら、珍しく“冷却水ランプ”が点灯していたので、「えっ！？　そんなことあるのか？」と思いながら補助タンクを見たところ、見事に空っぽであった。「こんな状態で、昨夜は大丈夫だったのだろうか？」と考えながら補充したのだが…　多分、本当にギリギリ残った状態で乗務終了…　その後、温度が下がると同時に冷却水の体積が小さくなって、ランプが点灯したのかもしれないなぁ～

さて、あるバス停で乗降客扱いをして発車…　それから間もなく、車外から「チャ、チャ、チャ、チャ…」という“聞き覚えのある嫌な音”が聞こえてきたので、私は「ゲゲッ…　速度の上昇に合わせて速くなるリズム…　ひょっとして！？」と“２か月くらい前、マイカーのタイヤにネジが刺さってパンクした時のこと”を思い出した。

想像妊娠じゃないけれど…　少しでも「パンクかな？」と思ってしまうと、徐々にタイヤの空気が抜けて、バスが左に傾いているような気がしてくるから不思議である。私は「途中でタイヤがペチャンコになりませんように！」と祈りながら走り続け…　数分後、営業所前ターミナルに到着…　「何もありませんように！」と祈りながら左前輪を見たところ…　縦横１０センチくらいの板が、ネジで留められたように貼り付いていたのである。

「あっちゃ～　やっぱり…」と思った私は事務所へ行き、「タイヤにネジが刺さっているみたいなんですけど…」と上司に報告したところ、「大抵のネジは大丈夫だけどね」と言われて、一瞬「？？？」となってしまった。が、すぐに「あぁ、なるほどぉ…　マイカーのタイヤと違って、バスのタイヤは溝が深くてに分厚いゴムだから、そう簡単にネジが貫通しないってことかぁ～」と理解した。

その後、上司と一緒にバスが止めてあるターミナルへ…　タイヤに貼り付いている板を見た上司が、それを摘まんでピッと引っ張ったところ、サクッと取れてしまったのである。そう、板に付いていたのはネジではなく“ボルトとナット”で…　タイヤに刺さっていたのではなく“ナットが溝に嵌っていただけ”だったのだ。あれま、お恥ずかしい…　風呂が沸いたら入りたい気分であった…（それを言うなら“穴があったら入りたい”だろ？　うぅ～　寒！）