バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

おしゃべりに夢中のお婆さん

2017年07月20日 22時09分08秒 | バス運転士
夕方の某転回場… 次の発車まで20分くらいあった私がトイレへ行った時、バス乗り場の方から元気なお婆さんたちの会話が聞こえていた。聞き耳を立てていたわけではないので、どんな話をしていたのかは知らないけれど… かなり盛り上がっているようだった。

水道で洗った手をパタパタさせながらバスに戻り、左隣のバスの運転士さんに「何分の発車?」と尋ねたら、「53分です」との返答があった。「松井さんは?」と聞かれたので、「えぇ~っと… 08分!」と答えた。その後、我々が雑談をしている間に、右隣の他営業所のバスが乗り場へ移動した。

しばらくして、そのバスが発車するのを確認した左隣の運転士さんが「じゃあ、行ってきます」と言ってエンジンを掛けたので、私は時計をチラ見して「まだ発車まで2分30秒くらいあるじゃん」と思いながら「いってらっしゃい、気を付けてぇ~」と言って見送った。それから私は車内でコーヒーを一口・二口… 「あぁ~ 眠たい」と呟いた。

発車時刻の3~4分前になり、私が運転席に座って準備をしていたら… いつの間にか、前扉の外に一人のお婆さんが立っていたので、一瞬「まだ明るいのに出たのか!?」と… 否、普通に驚いた。そして「なんじゃらほい?」と思いながら扉を開けると、お婆さんが「ねぇ、50分の※※行き、どうして来んの!? ずっと待っとるのに!」と大きな声で言ったので再び驚いた。

が、すぐに私は先程の光景を思い出し… 「いえ、さっき時間通りに出ましたよ。私がここで53分発の運転士さんと話をしていた時、※※行きのバスが乗り場に止まっていましたから…」と教えてあげた。すると、お婆さんは「えっ!? そう? あら… なんで… 気が付かなかったのかしら? まぁ…」とブツブツ言いながら乗り場の方へ歩いて行った。

私は、お婆さんの後を追うようにバスを乗り場へ移動… 前扉を開けた。すると、お婆さんがもう一人のお婆さんと一緒に時刻表を見ながら「次の※※行きは何分だでね」「じゃあそれに乗って行くわ」などと話していたのだが… 住宅地の中にある静かな転回場なのに、バスが移動して来ても気が付かないくらい夢中になる話題って何だろう? 健康食品の話? 遺産相続の話? それとも輪廻転生の話かな? ハハハ…(なんのこっちゃ!)


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