バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

恐るべき敬老軍団

2017年06月15日 22時15分52秒 | バス運転士
昨日、昼12時台のA駅経由B駅行きで… C停に10人くらいのお年寄りがいるのを見て、誰かから「最近、ヘルシーフード敬老軍団がD停から乗ることがあるけれど、その時、A駅まで座りたいお年寄りは一つ手前のC停で待っている」と聞いたことを思い出し、「そうなると… 次のD停では“本隊”が待ち構えているのか!?」と心の準備をして行ったのだが、D停には僅か5~6人しかいなかった。

午後2時台のA駅経由B駅行きで… またもやC停に10人くらいのお年寄りがいるのを見て、「まぁ、さっきのこともあるし、今回も楽勝だろう」と思いながら次のD停へ行ったのだが… 楽勝だなんて、とんでもない! 50~60人のお年寄りが待っていたのである。ワイワイガヤガヤと喋りながら、続々と乗り込むヘルシーフード敬老軍団… 満員状態にも慣れたもので、朝の通勤通学客よりも奥まで詰めて乗ってくれたのだが、残念ながら4~5人が乗れなかった。

その復路、2~3分遅れでA駅ターミナルに到着… 私が着ける4番乗り場と、私の6分後に発車する他系統バスが着ける5番乗り場に、それぞれ20人以上のお年寄りが待っていたのだが、私のバスを見た5番乗り場の乗客全員も4番乗り場へ移動&乗車… 結局、行けるはずだったターミナル出入口の信号が青から赤に変わってしまい、さらに遅れることが確定…

私が「あ~ぁ、どうせ他系統バスも止まるバス停で降りるんだろうに… 5番乗り場で待っていれば座って行けるのに…」と思いながら信号待ちをしていたら、通路に立っている(5番乗り場から移動して来た)お婆さん2人が「もう5番乗り場にバスがおるがね」「だって、このバスが遅れとるもん」と言っていたので、私は「そこでそんなこと言うなよ~!」と思ったのだった。

午後4時台のA駅経由B駅行き… 「さっきの便で敬老軍団は帰ったし、さすがに今回は楽勝だろう」と思っていたら、とんでもなかった! またもやD停でヘルシーフード敬老軍団“別働隊”に遭遇してしまったのである。お年寄りたちは「詰めてぇ~」「もう乗れんよぉ~」「バスが遅れるでぇ~」などと口々に言いながら乗車… 扉が閉まる閉まらない(まだ乗れる、もう乗れない)で3~4分の停車… 結局、7~8人は乗るのを諦めたのだった。

次のE停には3人の“一般客”が待っていたのだが前扉は開けず… 降車ボタンが押されていたので中扉を開けて… 車外スピーカーを使って「中扉から乗ってもらえますか?」と言って乗ってもらった。A駅に到着すると、敬老軍団が降りた後に1人の女性がやって来て「さっき中扉から乗ったので…」と言いながら運賃箱へタッチしたのだが、他の2人は終点まで現れず… フリーパスか定期券であることを祈りつつ、そうでない場合は呪いの魔術を…(こらこら!)