ゴエモンのつぶやき

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わたぼうし音楽祭

2017年09月14日 01時37分17秒 | 障害者の自立

大賞に作詩・乙川さん、作曲・倉持さん 大切なのは「どのように生きるか」

たとえどんな生命でも 最後まで生き切れば 力強く輝く

 奈良市登大路町の県文化会館で10日に開かれた「第42回わたぼうし音楽祭」で、最高賞の「わたぼうし大賞」には、新潟市の乙川正純さん(52)作詩、北茨城市の倉持祥子さん(31)作曲の「生き切って」が選ばれた。相模原市の障害者施設で昨夏、多数の入所者らが殺傷された事件に心を痛め、詩に思いを託した乙川さんは、「大切なのは、授かった命の形がどういうものかではなく、その命をどのように生きるかだ」と訴えた。

 音楽祭は、小学生らの熱の入ったダンスで開幕。全国から寄せられた作詩の部371作品、作詩・作曲の部230作品から入選を果たした8曲が順番に披露された。明るいものからしっとりと聞かせるものまで曲調もさまざま。来場者は曲に合わせて手拍子をしたり、一緒に歌ったりして盛り上がった。

 表彰式で各賞が発表され、最後に大賞がコールされると、乙川さんは車イスの上で大喜び。隣にいた倉持さんからも思わず笑みがこぼれた。

 生まれつき脳性まひを抱える乙川さんにとって、他人ごとではない事件が起きたのは昨年7月26日。相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で、元職員が刃物などで入所者らを次々と襲った。職員は障害者の存在を否定する考えを持っていたとされ、事件後、インターネットでは「消えてしまえ」などと障害者への中傷が続いていることにも強い怒りと悲しみを感じた。

 その思いを言葉にしたのが「生き切って」。音楽関係の仕事に携わる倉持さんが力強く歌い上げる曲を付けた。乙川さんが特に伝えたかったことが詩の一節にある。「たとえどんな生命(いのち)でも 最後まで生き切れば 力強く輝くと」。「命の大切さ」を歌ったことが高く評価され、大賞に選ばれた。

 表彰式後に再び舞台で披露され、歌の最後に乙川さんが右手を高く突き上げると、来場者約1000人から大きな拍手が送られた。松本真理子・審査委員長は総評し、「どの曲も素晴らしく、レベルが高かった。強いメッセージをもらった」とこの日舞台に立った全ての人をたたえた。

 最後に音楽祭のテーマソング「わたぼうし」を全員で合唱。観客席の来場者も舞台に上がり、楽しい雰囲気に包まれたままエンディングを迎えた。

大賞の受賞を喜び、「生き切って」を熱唱する乙川正純さん(最前列左)ら=奈良市の県文化会館で
 
毎日新聞     2017年9月12日
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