障害者が靴の修理などで働く店「シュリーの店」を札幌市内に開くなど、障害者の雇用創出に尽力した沢村重一さんが20日、肺炎などのため死去した。99歳だった。23日に市内で営まれた葬儀では、関係者が沢村さんの功績をたたえ、死を惜しんだ。
沢村さんは札幌出身。幼いころ両親を失い、クリスチャンで知られた西村久蔵氏の援助で小樽高商(現小樽商大)に入り、首席で卒業した。1967年には西村氏が創業した西村食品工業(札幌、2003年自己破産)の社長に就任。71年からは、障害者授産施設を運営する社会福祉法人「北海道リハビリー」(北広島)の理事を務めた。
西村食品工業社長時代に北海道新聞のインタビューに答える沢村重一さん=1997年
06/24 北海道新聞