ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

介助犬もっと知って 身障者の生活サポート

2016年12月10日 01時47分47秒 | 障害者の自立

糸島市で育成10年 九州で最初の訓練士、桜井昭生さん [福岡県]

 九州補助犬協会は2006年8月に発足した。桜井さんは、理事長で妻の恭子さんと糸島市郊外ののどかな住宅街に事務所兼自宅を構え、介助犬8匹と聴導犬1匹を育てている。

 「テイク、携帯」。桜井さんが指示すると、雌の介助犬グレース(ラブラドルレトリバー)が、落としたスマートフォンをくわえて拾い上げた。

 落とした物を何でも拾い上げるわけではない。指示があるまで動かない。冷蔵庫を開けてペットボトルを取り出したり、靴を脱がせたり、介助犬は暮らしに必要な動きを補ってくれる。

 こうした機能を発揮するまで、たくさんのハードルを越えなければならない。

 介助犬は「パピーレイザー」と呼ばれるボランティアに生後1年2カ月まで育てられた後、協会で本格的な訓練を受ける。「座れ」「待て」などの基本動作をはじめ、排せつや食事をする時間もしつけられる。

 パートナーとなる身障者と出合い、一緒に40日以上の訓練を終えると、国の認定審査へ。だが、九州には審査施設がない。一番近いのは神戸市。長時間の移動と宿泊を強いられる身障者の負担は大きい。長い時間をかけて訓練しても、審査に通らないこともある。

 職場や家族の理解が得られず、介助犬との生活を諦める人も少なくない。桜井さんは、介助犬のことを知らない人が多いためではないかと考える。
    §    §
 02年10月に身体障害者補助犬法が制定され、03年に認定介助犬が誕生して13年がたつが、全国で活動するのは約70匹。九州には桜井さんが育てた2匹しかいない。桜井さんが訓練で介助犬を連れて歩いていると、「盲導犬だ」と言われることがよくある。聴覚障害者に音を知らせる聴導犬の認知度も低い。

 介助犬は身障者の自立を後押しする。「身体障害者が犬と生活することの意義を多くの人が知れば、環境は変わっていく」。桜井さんは期待している。

 介助犬がもたらすのは、生活を手助けする「機能的効果」だけではない。一緒に過ごす安心感や世話をする責任感といった「精神的効果」、声掛けなどを通じて関わる人が増える「社会的効果」もある。

 桜井さんは介助犬を育てながら、九州各県のキャンペーン会場や学校を訪ね、介助犬が働くところを見てもらっている。「介助犬が身近な社会になってくれたら」と願いを込めて。

 九州補助犬協会は、認定介助犬の審査資格の取得を目指している。介助犬や聴導犬を求める人が利用しやすいように、宿泊施設を備えた訓練センターを建設する構想もある。同協会=092(327)0364。

介助犬の役割や必要性を訴える訓練士の桜井昭生さん

=2016/12/09付 西日本新聞夕刊=

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« バリアフリー社会を紙芝居で... | トップ | 記者の視点で障害に理解を »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

障害者の自立」カテゴリの最新記事