ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

目指せ共生社会 障害者に温かい村

2016年11月07日 10時36分24秒 | 障害者の自立

 高知県高岡郡日高村役場から東へ約1キロの丘の上に高知県立日高養護学校(日高村下分)はある。高知県中西部の知的障害者の受け皿として1969年に開校。半世紀を経て、現在は小学部から高等部までの約110人が学んでいる。

 2016年4月、渡辺豊年校長(60)は感慨深い思いを胸に着任した。教員採用後、最初に赴任したのが日高養護学校だったからだ。当時は開校10年ほどで、少しずつ地域との結びつきを強めていた時期だった。

進む地域理解
 日高養護学校が立つのは秋森山という小高い丘の山頂。村民に障害者への理解を深めてもらうためには「学校へ上がってもらうことが重要だった」(渡辺校長)。地域と積極的に交流し、地元の子どもと日高養護学校の児童生徒が触れ合うことを意識したという。

 毎年恒例の「七夕まつり」は、地元の人にも開放し、近くの日下小学校の子どもたちが大勢訪れた。出店やゲームで遊ぶうちに、子ども同士はすぐに打ち解けた。交流が進み、子どもたちから始まった障害者理解は、地域の大人たちにも浸透していった。

 物的な社会とのつながりも築いてきた。日高養護学校には高知県内の特別支援学校では唯一、コンクリートブロックの制作実習室を備えている。製品は高岡郡越知町の企業が買い取っている。「村や高吾北地域には、障害者を温かく受け入れてくれる素地があるんです」。久しぶりの赴任で渡辺校長は、共生の広がりを実感している。

就労意識育む
 日高村で障害者を温かく支えている事業所の一つが、NPO法人「日高わのわ会」(日高村沖名)。喫茶店や配食、託児サービス、トマトの加工品製造など多岐にわたる業務の一つとして、障害者の就労支援も行う。一般就労を目指すため、皿洗いや農作業、トイレ掃除などを行うが、日々の仕事は障害者の自発的な意思で決まる。

 事務局長の安岡千春さん(56)は、「誰もが役割を持っていることを自覚してもらいたい」と、自発性を尊重する狙いを説明する。結果、高い就労意識を身につけ、一般企業に就職する利用者も多い。

 日高養護学校で寮母を務めたこともある安岡さんは「村では普段の生活から、障害者と村民が声を掛け合う場面が多い」と話す。「わのわ会」の名前の由来は、障害の有無などに関係なく、「人のわ、平和のわ、話のわが広がるように」と名付けられた。

 理想の共生社会実現へ、「村のわ」は着実に広まっている。

安岡千春事務局長を中心に、障害者がその日の仕事を振り返る「わのわ会」のミーティング

2016.11.05    高知新聞

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