判断力が不十分な人の権利を守る「成年後見制度」の担い手が不足する中、横浜市は2012年度から、「地域の力」を活用する「市民後見人」の養成に乗り出す。これまで各区で培ってきた専門職団体や行政、社会福祉協議会による連携組織が課題解決の“後方支援”をするのが特長。今秋から18区のうち3区でモデル事業としてスタート、13年度末までに1年半の研修で30人程度確保する方針だ。市は「共助の視点から地域福祉の一翼を担う人材を育てたい」としている。
市民後見人は、弁護士などの資格はないが一定の専門知識などを身に付け、親族以外の後見人(第三者後見人)になる市民。高齢化が進展し、悪徳商法などの被害が後を絶たない一方、担い手不足が指摘されている後見人の確保のため、国は11年度に全国37市区町で養成のモデル事業を展開。ことし4月施行の改正老人福祉法では、市民後見人の養成や活用推進を市町村の努力義務としており、県内で横須賀、鎌倉両市が07年度から養成している。
横浜市は昨年6月、専門家や弁護士、司法書士、社会福祉士らによる検討委員会を設置。市民後見人を「担い手不足の解消」ではなく「市民参画による地域での権利擁護の担い手」と位置付け、仕組みを検討してきた。
養成計画では、今秋から半年間の座学で法的知識を学んだ後、市社会福祉協議会が運営する権利擁護機関「横浜生活あんしんセンター」で1年間、実務研修を受ける。同センターが法人後見として受任した事案の「支援員」の立場で、実際のノウハウを経験するという。
修了後は選考の上、適任者を同センターに登録。市などが相談を受けたうち、「財産などをめぐり紛争がない」「身上監護が中心」などを条件に第三者機関が判断し、横浜家裁に候補者として推薦する。先行する横須賀、鎌倉両市は専門職や法人との「複数受任」だが、横浜市は「責任感を持ち市民らしさを生かす」ため、単独での受任を想定している。
受任後の相談や不正防止の監督機能は、区社協のほか、専門職団体と行政などが区ごとに連携する市独自の組織「成年後見サポートネット」が担う。
市は12年度当初予算案に関連事業費として約2560万円を計上。市福祉保健課は「支援体制をしっかりと整備し、高齢者や障害者が安心して暮らせる地域社会につなげたい」と話している。
市は16日午後1時半から、市教育会館(西区)で「市民後見人養成スタートアップ講演会」を開く。東京都品川区の先進事例の報告のほか、市の取り組みについて意見交換する。入場無料。問い合わせは、市福祉保健課電話045(671)3567。
カナロコ(神奈川新聞) - 2012年2月12日
市民後見人は、弁護士などの資格はないが一定の専門知識などを身に付け、親族以外の後見人(第三者後見人)になる市民。高齢化が進展し、悪徳商法などの被害が後を絶たない一方、担い手不足が指摘されている後見人の確保のため、国は11年度に全国37市区町で養成のモデル事業を展開。ことし4月施行の改正老人福祉法では、市民後見人の養成や活用推進を市町村の努力義務としており、県内で横須賀、鎌倉両市が07年度から養成している。
横浜市は昨年6月、専門家や弁護士、司法書士、社会福祉士らによる検討委員会を設置。市民後見人を「担い手不足の解消」ではなく「市民参画による地域での権利擁護の担い手」と位置付け、仕組みを検討してきた。
養成計画では、今秋から半年間の座学で法的知識を学んだ後、市社会福祉協議会が運営する権利擁護機関「横浜生活あんしんセンター」で1年間、実務研修を受ける。同センターが法人後見として受任した事案の「支援員」の立場で、実際のノウハウを経験するという。
修了後は選考の上、適任者を同センターに登録。市などが相談を受けたうち、「財産などをめぐり紛争がない」「身上監護が中心」などを条件に第三者機関が判断し、横浜家裁に候補者として推薦する。先行する横須賀、鎌倉両市は専門職や法人との「複数受任」だが、横浜市は「責任感を持ち市民らしさを生かす」ため、単独での受任を想定している。
受任後の相談や不正防止の監督機能は、区社協のほか、専門職団体と行政などが区ごとに連携する市独自の組織「成年後見サポートネット」が担う。
市は12年度当初予算案に関連事業費として約2560万円を計上。市福祉保健課は「支援体制をしっかりと整備し、高齢者や障害者が安心して暮らせる地域社会につなげたい」と話している。
市は16日午後1時半から、市教育会館(西区)で「市民後見人養成スタートアップ講演会」を開く。東京都品川区の先進事例の報告のほか、市の取り組みについて意見交換する。入場無料。問い合わせは、市福祉保健課電話045(671)3567。
カナロコ(神奈川新聞) - 2012年2月12日









