ゴエモンのつぶやき

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かもめのノート(12) 外出支援 実情把握を

2016年10月18日 02時14分27秒 | 障害者の自立

 富山県の障害福祉が、他の地域に比べて遅れていることは、県内に住む障害者と、障害者に関わる人にとっては周知の事実です。というのも、支援サービスの基本支給量が少ないからです。議員が政務活動費を不正受給し、私欲を満たすために充てていたお金が正当に使われていれば、障害者の苦しみが少しでも減っていたかもしれません。

 富山市の場合、地域生活支援事業である移動支援の基本支給量は月に八時間です。延長申請をして三十時間まで変更することができますが、かなり不自由な制度です。

 延長は、計画を事前に提出し、市で協議されてから決まります。申請には、利用者が保有する受給者証も預けなければなりません。その中の一ページに例えば、「十月に限り、月○時間とする」などと記載され、利用者の手元に郵送されて戻ってきます。この手順を毎月繰り返さないといけないのです。せめて、毎月八時間を超えて利用する人については、この手間を省いても良いのではないかと思います。

 当法人の設立前に、私が富山市障害福祉課に外出支援、移動支援を中心とした事業所を始めたいと申し出た時のことです。市の担当者は「富山の人はあまり外に出たがらない」と言っていました。ですが、外に出たい人もたくさんいるのではないかと思います。

 私たちも良い支援をするために、研修会や会議を多く開いて、より良い外出計画を作成したいのですが、それもなかなか難しいのが現状です。毎月二十四日から翌月十日ごろまでは、市への提出書類の作成に追われるからです。常勤職員二人が毎日交代で徹夜しなければならない状態です。

 富山市の移動支援の一回の支給量も八時間以内ですが、明らかに地域のことを分かっていないと思います。市では、バスや電車が二時間に一本しかないような地域に住む人や、そもそも駅もバス停も近くにない人もいます。駅まで三十分かけて歩いて電車に乗り、また戻る時間も考えると、八時間では、行き先がかなり制限される人が出てしまいます。

 住んでいる地域の違いによる時間の縛りは解くべきだと思います。一回の支給量が八時間の地域はたくさんあると思いますが、地域によって柔軟に対応できるのが地域生活支援サービスです。ニーズや実情の把握に努める必要があると思います。

外出支援を利用して、音楽の祭典「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド」を見に来た利用者(手前)

 (NPO法人かもめのノート理事長・富野正宏)

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