ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

危険はらむ駅のホーム JR三ノ宮駅全盲者同行ルポ

2016年10月12日 02時41分13秒 | 障害者の自立

 東京の地下鉄駅で8月、目の不自由な男性がホームから転落、電車にはねられ亡くなった。後を絶たない転落、接触事故。改札内の各箇所について、視覚障害者はどうとらえているのか。全盲で兵庫県立盲学校(現視覚特別支援学校)元教諭の古賀副武(そえむ)さん(71)=高砂市=と、JR神戸線三ノ宮駅(神戸市中央区)のホームを歩いた。(藤村有希子)

 9月のある日、午前10時半すぎ。中央改札を出発し、ホームを目指す。「まず点字ブロックを探さんと」。白杖(はくじょう)を前に出し、床に擦りながら左右に振る。そこへ駆け足の女性が通りかかり、慌てて白杖を跳び越えた。

 白杖でブロックを探し当て、その上を歩く。ブロックの先に男性が立っている。古賀さんの存在に気付いたようだが、動く気配はない。記者が古賀さんをブロック外へ誘導した。

 「点字ブロックはどうしてカーブせず、直角に曲がっているのか、知ってますか。遠回りになるのにね」と古賀さん。「方向を正確につかむためですよ」と解説してくれた。

 階段を上り、ようやくホームに着いたところで振り返り、手すりにある点字を触る。「この階段は東口、中央口へ向かいます、と示されているね」

 ホームを歩き始めた。前方確認のため、白杖をパチ、パチ、パチ、と床に当てながら進む。「うるさい!と言う人もいますよ」と古賀さん。「人間っていうのはね、立場が変わるとそうなるもの」

 ホームの端に沿って、点字ブロックが敷かれている。どちらがホーム内側か線路側か、を判別できるように、内側には線状の突起「内方線」が施されている。足裏の感覚を確かめながら歩く。

 「列車が通過いたします。大変危険ですので点字ブロック内側までお下がりください」とアナウンス。いったん止まり、内側に下がって貨物列車が過ぎるのを待つ。「この風圧で吹き飛ばされそうになるんですよ」

 再びブロック上を歩き始めると、ベビーカー連れの女性がよけた。それを知った古賀さんは「ありがとう」。さらに歩くと今度はブロックのすぐそばに柱があり、ぶつかりそうに。「こういうのが危ない」。さらに、このような手狭な所に人が立っていると、視覚障害者はよけようとしてホーム際に行き、転落しそうになるのだとか。古賀さんも約20年前、山陽垂水駅のホームから落ちたことがある。

 「あれ?」。ブロック上を歩いていたつもりが、足裏の感覚が薄れてきたらしい。しゃがんで、ブロックを手で触る古賀さん。突起がすり減っていた。

 ホームをぐるりと歩いた後、中央改札に戻るため、エスカレーターに乗ろうとするが、2台並んでいる。一方が乗り口、もう一方が降り口。乗り口はどっち? 片方のエスカレーターにじりじりと近づき、動く手すりに触れる古賀さん。そこは降り口だった。前からエスカレーターに乗った男性が来る。もう少しで接触するところだった。

 駅から出て、古賀さんは語った。「求めるのはホームドアの設置と、周囲からの声掛けです」

ホームの内側であることを示す線状の「内方線」が施されたブロック

白杖を突いてホームを歩く古賀副武さん=神戸市中央区、JR三ノ宮駅

2016/10/10   神戸新聞NEXT

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