田川市は24日、障害者などの日常生活の不便さを理解し、互いを尊重する意識を高めようと、市職員を対象にした「心のバリアフリー体験会」を市民会館で開いた。
五輪の国内協賛企業など約100社でつくる「オリンピック・パラリンピック等経済界協議会」の協力で実現。同協議会のスタッフが「心のバリアフリー」について講演し、少数の人の不都合に気付き、困っている人の希望を聞くことの大切さを語った。
職員約60人はスタッフの指導を受けながら、実際に車いすに乗って段差を越えたり、目隠しを付けて白杖を手に階段を上ったりした。市総務部総合政策課の平川裕之企画官は「今回得た経験はパラ五輪の選手団誘致の時にとどまらず、日常の窓口業務や市民への応対の際も十分に生かしてほしい」と話した。
車いすでの移動を体験する田川市職員
=2017/03/25付 西日本新聞朝刊=