ゴエモンのつぶやき

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山岳救助に鳥獣対策の電波活用へ 携帯不通でも位置送信

2017年08月13日 01時22分51秒 | 障害者の自立

写真・図版

鳥獣対策用だった電波で位置情報を送る端末を手にする石坂圭吾・富山県立大准教授

 11日は「山の日」。登山を楽しむ人も多い季節だが、自然は危険と隣り合わせ。北アルプスがある富山県のメーカーや県立大学などがいま、鳥獣被害対策に使われてきた電波を遭難者の救助に活用するシステムの開発に取り組んでいる。携帯電話の電波が通じない山奥の遭難者の早期発見に期待がかけられている。

 山の遭難者が警察などに救助を求める際に多く使うのは携帯電話やスマートフォンだ。ただ、総務省によると、携帯電話の700メガ~3・5ギガヘルツの電波では障害物に跳ね返り、「圏外」となって通じない場合がある。そこで同省は昨年、農作物の被害対策のためにサルなどにつけてきた発信器の150メガヘルツの電波を人の位置の検知にも使えるよう省令を改正。この電波だと送信できる情報量は少ないが、険しい地形でも回り込む特性があり、遠くに届きやすいという。

 同省北陸総合通信局は遭難者の居場所を検知するシステムの開発を、富山県立大の石坂圭吾准教授(電波工学)に委託し、北陸電気工業富山市)とスポーツウェアメーカーのゴールドウイン(同県小矢部市)が協力。リュックに内蔵したアンテナにつなぎ、GPS(全地球測位システム)で得た位置情報を数分おきに送受信できる端末を作った。長さ約15センチ、幅約9センチ、厚さ約3センチで、重さは326グラム。液晶画面付きで緊急時には定型文も送受信でき、同じ端末を山小屋などに置いておけば、登山者の位置を把握できる。

 石坂准教授が昨年10月と今年2~3月、実証実験を北アルプスの立山・室堂周辺などで実施。携帯電話の電波が通じない登山道でこの端末を使い、救助要請信号の送受信に成功した。

 ただ、実験に協力した県警山岳警備隊員からは「100グラム以下に」「ポケットに入る大きさに」との要望も寄せられた。北陸電気工業の担当者は「改良をして早ければ再来年には完成させ、普及させたい」と話している。

 警察庁によると、2016年の山の遭難者は全国で2929人で、統計がある1961年以降2番目に多い。うち死者・行方不明者は3番目に多い319人にのぼる。日本勤労者山岳連盟(東京)の川嶋高志事務局長は「遭難者が少しでも早く見つかれば生存率向上につながる」と実用化に期待を寄せている。

2017年8月11日     朝日新聞

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