視覚障害者が日常をつづるメールマガジン「色鉛筆」の配信を、京都府視覚障害者協会(京視協、京都市北区)が始めた。見えないつらさや、それでも希望を探してきた日々を広く発信する。関係者は「障害のある人が胸に秘めた思いを理解してほしい」と購読を呼び掛けている。
メルマガは、先天性の全盲や途中から視力を失った会社員や主婦、家族を介護している人ら24人がつづる。
創刊号は1日に配信した。見えなくなった当初に感じる絶望感を伝え、「24人のライターは障害ゆえの孤独や葛藤、いら立ち、焦燥、そして混乱と向き合った経験を持っています」と記す。巻末は同じ立場の人へのメッセージで結ぶ。「『一人じゃない』を感じていただければ幸いです。小さな光となって届くことを心から祈ります」
障害のある人は思いを共有し、ない人には自分たちを理解してもらう機会をつくろうと創刊した。
企画したカウンセラー小寺洋一さん(42)=中京区=は22歳の時に失明した。何もできなくなったと感じていたが、病院に視覚障害者が一人で見舞いに来ていた姿に「僕も自分の力だけで出歩けるようになれるのかな」と元気づけられた。
小寺さんは「同じ境遇の人と出会い、一歩前に踏み出せることは多い。視覚障害者の思いをさまざまな人に知ってもらいたい」と話す。
月2回発行予定。無料。申し込みは京視協のホームページから。
メルマガ「色鉛筆」の画面。日常や悩みなど当事者としての思いを伝える(京都市)
京都新聞-【 2013年11月07日 13時59分 】
メルマガは、先天性の全盲や途中から視力を失った会社員や主婦、家族を介護している人ら24人がつづる。
創刊号は1日に配信した。見えなくなった当初に感じる絶望感を伝え、「24人のライターは障害ゆえの孤独や葛藤、いら立ち、焦燥、そして混乱と向き合った経験を持っています」と記す。巻末は同じ立場の人へのメッセージで結ぶ。「『一人じゃない』を感じていただければ幸いです。小さな光となって届くことを心から祈ります」
障害のある人は思いを共有し、ない人には自分たちを理解してもらう機会をつくろうと創刊した。
企画したカウンセラー小寺洋一さん(42)=中京区=は22歳の時に失明した。何もできなくなったと感じていたが、病院に視覚障害者が一人で見舞いに来ていた姿に「僕も自分の力だけで出歩けるようになれるのかな」と元気づけられた。
小寺さんは「同じ境遇の人と出会い、一歩前に踏み出せることは多い。視覚障害者の思いをさまざまな人に知ってもらいたい」と話す。
月2回発行予定。無料。申し込みは京視協のホームページから。
メルマガ「色鉛筆」の画面。日常や悩みなど当事者としての思いを伝える(京都市)
京都新聞-【 2013年11月07日 13時59分 】