ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

子ども食堂で恩返し 川崎で地元の若者が運営に協力

2016年10月20日 02時33分09秒 | 障害者の自立

 貧困家庭の子どもらに定期的に食事を提供する「子ども食堂」が先月、在日コリアンなどが多く暮らす川崎市川崎区にオープンした。配膳などを無償で手伝う若者たちを束ねるのは、地元で生まれ育ち、調理師専門学校に通う男性(18)。進路で悩んだときに背中を押してくれた地域の人たちに恩返ししたいという。 (小形佳奈)

 「この地域の子どもたちの気持ちは、ここで育った自分たちが一番分かる」

 男性は、周りの人たちから、親しみを込めて「ヒロ」と呼ばれている。

 先月二十九日の第一回「桜本こども食堂」。午後五時に開店すると、すぐに五つのテーブル(計二十五席)がほぼ埋まった。親子や子どもたちが、それぞれの卓で談笑しながら鶏の唐揚げなどをほおばる。お盆に載せて食事を運ぶヒロさんはそれを笑顔で眺め、時折座って話し込んだ。さまざまな料理が盛られた食事は小学生以下百円、大人二百円。用意した六十食が売り切れた。

 会場は川崎区桜本の障害者就労支援施設。運営する社会福祉法人「青丘社(せいきゅうしゃ)」は、同じ地区にある在日外国人と日本人の交流施設「ふれあい館」の管理も担い、塾に通う経済力がない中学生の学習支援などをしている。ヒロさんも中学時代、ここで受験勉強を見てもらった。

 「食事の提供だけではなく子どもたちの悩みに耳を傾けたい」。約二年前から、ヒロさんはふれあい館職員と子ども食堂の構想を温めてきた。授業があるため、買い出しや調理には関われないが、調理師の卵として、栄養バランスを考えたレシピや、アレルギー対策、食材などの発注に責任を持つ。

 四人きょうだいのヒロさんが「自分の家が経済的に厳しい」と気付いたのは中学二年のころ。非正規雇用の両親のため、社会人の姉が自宅に毎月まとまった額を入れているのを知った。市立高校時代、「卒業後は調理師学校に進みたい」と思う一方で「家のためには就職した方がいいのか」と悩んだ。この時、ふれあい館の職員の助言で、無利子の奨学金を借り、アルバイトをしながら調理師学校で学ぶ道が開けた。

 川崎市の中で川崎区は生活保護の受給世帯の割合が比較的高い。「今をギリギリで生きている人たちに手を差し伸べないと、いい社会にはならない。つらい時に『助けて』と言える場所にしたい」。ヒロさんは表情を引き締めた。

 二回目の桜本こども食堂は二十日午後五~八時、障害者就労支援施設「ほっとカフェ」(川崎区桜本一の八の一〇)で開催。年内は三週間に一回、木曜日に開かれる。問い合わせは「ほっとスペースマナ」=電044(589)3108=へ。

<子ども食堂> 地域の大人が無料や安価で子どもに食事を提供する食堂。子どもの貧困や居場所のない不安定な実態が知られるにつれ、急速に広まった。「こども食堂ネットワーク」(東京都渋谷区)によると、2012年、大田区で「気まぐれ八百屋だんだんこども食堂」を開いた近藤博子さんが名付け親とされる。同ネットワークは昨年4月、7カ所でスタートしたが、現在は首都圏を中心に145カ所に増加。子ども食堂は全国で300~400カ所あるとみられる。

子どもたちに食事を届ける桜本こども食堂のヒロさん(中)

2016年10月18日   東京新聞

 
 

 

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