ゴエモンのつぶやき

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全盲の空手家 希望の光に

2016年10月15日 01時50分18秒 | 障害者の自立

前橋の小暮さん 「全日本障がい者大会」V2に挑む

 前橋市在住の全盲の空手家、小暮愛子さん(38)が、15日に東京都内で行われる「全日本障がい者空手道競技大会」で連覇に挑む。他の障害者の演武に感銘し、2人の子供と同じ道場で腕を磨いている小暮さんは「一人では練習もままならないけど、誰かの手を借りれば、なんでも出来ることを伝えたい」と張り切っている。(谷所みさき)

 小暮さんが出場するのは、形競技の身体障がい部門(視覚障がい)女子個人だ。昨年10月の前回大会では、正確でダイナミックな演武を披露し、初出場で初優勝を飾った。

 小学5年の時、目の異変に気付いた。学校の特別授業で星空観察が行われ、夜空を眺めようとしたところ、「ものが見えない」。医師から、暗いところでものが見えなくなる「夜盲症」と診断された。視界が徐々に狭まる「網膜色素変性症」の初期症状だった。

 病は刻一刻と光を奪い、高校入学後に始めた空手にも影を落とした。足元が見づらくなり、練習中に何度も転んだ。演武を確認するために鏡をのぞき込んでも、体の一部しか見えなかった。「みんなと同じ練習が出来ない」と自信を失い、都内の専門学校に進学後、空手から離れた。27歳で完全に視力を失った。

 主婦として夫(37)を支え、小学5年の長女(11)、小学2年の長男(7)を育てる日々が続いた。転機が訪れたのは昨年春。子供2人が出場した市内の空手大会の応援に行き、デモンストレーションをした深津修一さん(64)の演武に圧倒された。

 深津さんは右腕の肘から先がない。農作業中、誤って機械で切断したという。それでも、深津さんが技を決めると、道着がこすれて鳴る「パン」という乾いた音が会場に響いた。踏み込んだ足の力強さも、床を通して伝わってきた。小暮さんは「障害があっても空手は出来るんだ」と思った。

 子供たちが通う前橋空手道クラブ(MKC)の門をたたいた。国体優勝の経験がある稲田里奈さん(29)の指導を受けて、練習に励んだ。手を取ってもらい、突きだした腕のわずかな角度まで、技の一つ一つを体に覚え込ませた。「手で作った刀で相手の鎖骨を折るように」など技の意味も理解し、イメージをつかんだ。「教えてもらったことを全部出し切れば、負けるわけがない」と自信を取り戻した。

 前回大会で金メダルを持ち帰ると、家族や仲間が自分のことのように喜んでくれた。「真剣に指導し、支えてくれる人たちのためにも勝ち続けたい」と連覇に向けて気持ちを高める。

 一方で、かつての自分がそうであったように、同じような悩みを抱える人に、演武を通して伝えたいこともある。「ベストを尽くす姿を見て、自信をなくした人が『自分にも出来るかも』と思ってくれれば」と話している。

連覇を目指し、練習に打ち込む小暮さん(8日、前橋市上佐鳥町のヤマト市民体育館前橋で) 

連覇を目指し、練習に打ち込む小暮さん

2016年10月14日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

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