ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

米子の障害者参加劇団「いとぐるま」…健常者が支援

2017年06月02日 11時19分23秒 | 障害者の自立

 障害者と健常者が一緒に舞台を作りあげる米子市の人形劇団「いとぐるま」が、県内外の公民館やイベントなどで公演活動を続けている。1985年の設立以来、30年以上にわたり、障害者の社会参加の機会をつくってきた。18日午後2時からは同市河崎の河崎公民館で、地元に伝わる民話を題材にした「彦名の海坊主」を上演する。メンバーは「楽しい舞台を届けたい」と意気込んでいる。(中田敦之)

 「観客から人形の顔が見えるよう、向きに気をつけて」「手足の動作を大きく」――。公演を控えた5月下旬、劇団が拠点にする米子市心身障害者福祉センターの体育室で、代表の小磯保弘さん(65)がメンバーに人形の動かし方をアドバイスしていた。

 「いとぐるま」は、障害者の自立支援を目的に同センターが主催する人形劇講座の受講者が結成。地区の民生児童委員を務める小磯さんが指導してきた。現在のメンバーは5~72歳の男女計13人で、うち4人に知的、視覚、発達の障害がある。

 劇のレパートリーは、キツネや子どもになりすまして人を海に落とす化け物が登場する「彦名の――」のほか、「人形峠のばけ蜘蛛(ぐも)」「伯耆かっぱ」など、県内の民話が題材の10演目(各約30分)。小磯さんが方言を生かして脚本を書き、これまで県内外で計200回以上、公演してきた。

 村人や動物などの人形約40体は、紙粘土や段ボール、着物の端切れなどを使ってメンバーが手作り。内側から指で頭や両腕を動かす。登場人物のせりふは「障害を持つ劇団員が、本番で忘れる不安を抱えないように」と、演じ手の声を事前に録音。公演では、スピーカーから流れるせりふとBGMに合わせて人形を操る。

 舞台では、健常者が障害のあるメンバーをサポートする。目が不自由な劇団員が動き回りやすいよう、広めにスペースを確保。人形を通じて感情表現することが、発達障害などがあるメンバーのコミュニケーション能力の向上にもつながるという。

 知的障害がある稲田親憲さん(23)は5年前、小磯さんに誘われて加わった。「仲間からもお客さんからも、一人の劇団員として見てもらえる。拍手を浴びると、うれしい」とやりがいを語る。稲田さんの母、真弓さん(52)も「特別支援学校を卒業後、社会との接点がとぎれないのは劇団のおかげ。年齢の離れた人とも接することで、たくましくなった」と目を細める。

 座長で、視覚障害のある小玉秀昭さん(47)は「みんなで支え合い、これだけの表現が出来るというところを見てほしい」。小磯さんも「障害は『個性』の一つにすぎない。障害者がもっと普通に暮らせる社会の方が、きっと誰もが幸せになれるはず。劇団の活動を通じて、そう伝えていきたい」と語る。

 入場無料。問い合わせは小磯さん(0859・29・6155)。

2017年06月01日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 脳機能障害の家族会 紀南で... | トップ | 2019年に障害者交流にま... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

障害者の自立」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL