ゴエモンのつぶやき

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施設での虐待 後絶たず

2017年02月27日 02時15分52秒 | 障害者の自立

 諫早市にある障害者就労支援施設の元利用者で精神障害がある女性2人が、施設を運営するNPO法人の男性理事からセクハラやパワハラを受けたと主張していた訴訟で、長崎地裁は21日、セクハラ行為などを認め、理事や法人に損害賠償を命じた。施設という「密室」で繰り返される性的な虐待。専門家は「表面化するのは氷山の一角」と指摘する。

 原告は24歳と42歳の女性2人。どちらも精神障害があり、数年前まで諫早市のNPO法人「マンボウの会」が運営する施設でパンの販売などをしていた。そこで2人は、指導員の男性理事(73)らからセクハラやパワハラの被害を受けたとして、2013年12月に提訴していた。

 判決によると、24歳の女性は11年、自宅にやって来た理事からキスをされたり下着の中に手を入れられたりした。当時まだ18歳だった。42歳の女性は13年、施設でキスをされたり体を触られたりした。体重についてからかわれ、「おまえたちは俺たちの税金で生活しよるとぞ」と暴言を浴びせられたりもしたという。

 42歳女性は被害を受けた後、男性職員(51)に相談した。男性は法人の理事長に「(理事を)辞めさせるべき」と進言したが聞き入れられず、その後解雇された。男性も解雇無効を求める訴訟を起こしたが、地裁は「告発」が解雇理由とは認めなかった。

 男性は「施設での虐待に職員が気付いても、辞めさせられるのが怖くて言えない雰囲気がある。障害がある人が(被害を)言ってもなかなか信じてもらえない」と虐待が表面化しにくい実情を語る。

 24歳女性は警察にも相談したが「証拠がないので訴えたら不利」と言われ、事件化を諦めた。女性は取材に「病気があっても信じてほしかった。今回裁判所が訴えを認めてくれてうれしい。もうこれ以上、自分のような被害者が出てほしくない」と話した。

 判決後、男性理事に取材を申し込んだが「弁護士に聞いてください」。被告側は判決を不服として25日までに控訴した。

判決後、記者会見する原告の女性ら

2017年2月26日   長崎新聞



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