ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

他社線乗り換え、車いすは遠回り…整備基準なく

2016年10月13日 02時43分06秒 | 障害者の自立

 異なる鉄道間の乗り換えができるターミナル駅で、車いす利用者の障壁をなくす「バリアフリー化」が遅れている。バリアフリー法では駅構内の段差解消に関する基準が設けられているが、乗り換えルートは対象外とされてきたためだ。一方、2020年のパラリンピックを控えた東京都などでは改善の動きも出てきた。

◆300メートル迂回

 通天閣にほど近いJR大阪環状線・新今宮駅(大阪市浪速区)。南海電鉄や大阪市営地下鉄などに乗り換えることができ、1日約12万人が利用する。

 問題は南海新今宮駅へのルートだ。JRのホーム西側から階段を上がり、西口改札を出れば1分程度で南海に着く。ところが車いすだと、ホーム東側にしかないエレベーターに乗り、東口改札を出て約300メートル迂回(うかい)しなければならない。途中、踏切や横断歩道もあり、10分ほどかかる。

  •  

 最近はスーツケースを持った外国人旅行者も増え、エレベーター利用者は多い。乗り換えで利用する福祉施設職員(29)は「行き交う自転車にぶつかりそうになる。遠回りしなければ2、3本早い電車に乗れるのですが」と残念そうに話す。

 車いすやベビーカーだと不便な駅はほかにもある。大阪市の鶴橋駅では、近鉄からJRへの乗り換えで商店街を30メートル移動する。市営地下鉄なんば駅から南海難波駅に向かうのも、遠回りして商業施設のエレベーターを使う必要がある。

◆協議進まず

 国土交通省によると、1日の利用客が3000人以上の駅の85%(14年度)にはスロープなどがあり、バリアフリー法に基づく国の基準を満たしている。

 しかし、異なる鉄道事業者間の乗り換えに基準はない。国は全国の自治体に対し、駅など個別の施設だけでなく、周辺も含めたバリアフリー化の基本構想の作成を求めているが、15年度までに作成したのは約2割にとどまる。

 段階的に開発が進んできたターミナル駅の場合、費用や構造上の問題があるほか、各事業者の管理エリアが入り組んでいるため、協議が進まないのが理由という。

◆東京は改善

 一方、東京都は昨年6月、新宿駅に乗り入れるJRや私鉄、地下鉄など6事業者に呼びかけ、バリアフリー化などを検討する協議会を設置した。パラリンピック開催国は、競技施設や周辺交通機関のバリアフリー推進が求められるためだ。

 協議会が調整役となった結果、車いすだと大きく迂回しなければならなかった都営地下鉄大江戸線(新宿西口駅)と東京メトロ丸ノ内線(新宿駅)の間にエレベーターを新設することが決まった。都は今後、再開発などに合わせて他の駅でも進める考えだ。

 国も全国的にバリアフリー化を推進するため、有識者や障害者団体などによる検討会を近く設置し来年度中の基準見直しを目指す。

車いす利用者らはJRから南海への乗り換えのため、遠回りして踏切を渡らなければならない(大阪市のJR新今宮駅周辺で)=横山就平撮影

車いす利用者らはJRから南海への乗り換えのため、遠回りして踏切を渡らなければならない

2016年10月11日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 農業と福祉 連携へ一歩 互い... | トップ | 柔道「銀」の広瀬さん 富士... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL