東京電力福島第1原発の廃炉を担う人材の育成を目指すロボット技術の大会「廃炉創造ロボコン」が16日、福島県楢葉町で開かれた。昨年に続き2回目。全国から高等専門学校16チームが参加した。
真っ暗で電波も届かない原子炉建屋内を想定。階段を上らせて作業▽障害物のある床を調査--の2課題にロボットを遠隔操作して挑んだ。昨年は階段の達成者はゼロだったが、今回は3チームが成功した。
階段をしっかりとらえられるように無限軌道に工夫を加え、階上に荷物を運んだ奈良高専が最優秀賞に。竹村元気さん(20)は「ロボットを原発事故の避難者の役に立てたい」と目標を語った。
廃炉創造ロボコンで障害物を乗り越えて進むロボット=福島県楢葉町山田岡の日本原子力研究開発機構楢葉遠隔技術開発センターで2017年12月16日
毎日新聞 2017年12月16日