ゴエモンのつぶやき

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渋谷の温泉施設爆発10年 負傷女性、障害者外出支援のNPO

2017年06月20日 03時03分43秒 | 障害者の自立

 2007年に東京・渋谷の温泉施設「シエスパ」で6人が死傷した爆発事故から19日で10年。負傷者で車いす生活になった元従業員の池田君江さん(42)はNPO法人を設立し、障害者が訪れやすい飲食店などを紹介する活動を続ける。原点には、失意の時期に客として訪れた自分を温かく迎えてくれた、ある飲食店チェーン社長との出会いがあった。

 「障害者にとっては、どんな手助けができるか一緒に考えてくれることが一番うれしい」。4月下旬、横浜市のレストラン。従業員約30人を前に障害者へのサービスについて講演する池田さんの姿があった。

 池田さんはシエスパで働き始めて1週間後に事故に遭った。控室で昼食中、ロッカーに体がたたきつけられ「気づいたらがれきの中で血だらけになっていた」。脊髄を損傷し、両脚がまひした。

 趣味は食べ歩き。だが退院後、車いすで店に入ろうとすると「バリアフリー対応でないので」と断られる日々が続いた。気がふさぎ、家にこもりがちになった。

 1年半が過ぎたころ、東京都内の自宅近くに大阪名物の串カツを出す「串カツ田中」の1号店ができた。「断られるだろう」と思いつつ、勇気を出して訪れた。

 すると、店長だった貫啓二社長(46)は「車いすの客は初めて。どう手伝えばいいか教えてください」と言い、店員と4人がかりで車いすごと持ち上げ、店に入れてくれた。「お店の人次第でこんなに居心地が良くなるんだ」。気遣いがうれしく、心からくつろげた。

 通うようになると店側も変わった。店員も習熟し1人だけの介助で店に入れるようになったり、車いすも入れるトイレを造ったり。「店員が他のお客にも積極的に声かけをできるようになった。来てくれてありがとう」。池田さんは貫社長の言葉が忘れられない。

 こうした店を増やしたいと13年にNPO法人「ココロのバリアフリー計画」を設立。障害者を積極的に受け入れる飲食店やコンビニ、美容室などをインターネット上のサイトに登録してもらい、バリアフリー設備の情報を紹介する活動が中心だ。現在は全国の約1300店が登録する。

 串カツ田中も全150店が登録済み。貫社長は「障害者を含めた全てのお客様に優しい店づくりを目指す」と意気込む。

 飲食店などの社員研修での講演活動にも力を入れる池田さん。「事故で助かった私の使命は、障害者だけでなく誰もが出かけやすい社会をつくること」と話した。

2017/6/19    日本経済新聞 

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