ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

社会システムをITで置き換えれば、多様な価値観が共存しやすく

2017年05月16日 10時10分27秒 | 障害者の自立

 ICTを平和目的に積極的に活用しようという動き「PeaceTech」。その推進者の1人である金野索一氏が、PeaceTechのキーパーソンに会い、その取り組みや思いを語ってもらう。(菊池 隆裕=日経BPイノベーションICT研究所)

 PeaceTechを体現している日本人経営者、3人目のゲストは河崎純真氏だ。13歳でプログラミングに目覚めて、15歳からエンジニアとして働き始め、いくつものITベンチャーで事業の立ち上げを経験。いつしかそうした場に飽き、50年続けられる仕事を模索した。そこで生まれたプロジェクトが「ギフテッド・エージェント」だった。

発達障害の人たちに高度なプログラミング技術を教える学校

 東京・渋谷駅のほど近くに、その学校はある。ありふれたオフィスビル。その一角にあるドアを開けると、大きな畳の間が広がる。そして、ちゃぶ台のようなテーブルとクッションがいくつもある。窓際にはずらりと机が並んでいて、その上にはパソコンが置かれている。

 ここは2014年に河崎純真氏が趣味で始めたという教育機関だ。シェアハウスで週末だけメンバーが集まる。当初はそんな体裁でやってきたが、「本格的に学校を始めてみよう」と思ったのが2016年だった。

 この学校では、3DやVR(仮想現実感)、AR(拡張現実感)、あるいはデータサイエンスなど、ハイレベルなプログラミング技術を教えている。さらに、そこで育った優秀な人材をIT企業に紹介している。

 この場所には学力の高い生徒が集結している。たとえばIQ(知能指数)150の東京大学現役学生、TOEIC990点の慶應義塾大学卒業生、某教育系ベンチャーで働く早稲田大学卒業生などだ。実は彼ら彼女らは皆、発達障害だ。発達障害とは、ADHD(注意欠陥多動性障害)、ASD(自閉症スペクトラム障害)、LD(学習障害)の総称である。

 河崎氏にとっての原点は、母親だった。母親は、優秀なアニメーターであり、イラストレーターであり、有名な作品にも数多く携わったのだが、高機能自閉症という発達障害を患っている。

 「絵を描くことはものすごく得意だったわけですが、それ以外は全くダメでした。近所付き合いもできないし、家事もできない。そして人によくだまされる。それで一時期うちには多額の借金ができてしまったのです」(河崎氏、以下同じ)

 河崎氏はその原因を、優秀な障害者が社会の枠組みとマッチしないからだと考えた。

 そうした課題を解決するための学校が、ギフテッド・エージェントが運営するギフテッド・アカデミーだ。大人の発達障害者に特化した教育機関で、ミッションは「偏り(才能)を活かせる社会を創ること」である。

日本海新聞

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