ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

聴覚障害者の補装具 補聴器について説明します!

2017年09月10日 18時07分29秒 | 障害者の自立

私には重度の聴覚障害があるため、補聴器というものが欠かせません。

補聴器というのは、高齢者や聴覚障害者など、自分の耳だけで音を聴くことに限界がある人が耳につける機械です。補聴器を使うと音の歪みが緩和されたり、音が全体的に大きくなったりします。ものによりますが、一台で数十万円することも珍しくありません。両耳装用が原則ですから、二台必要です。場合によっては100万円を超えることもあるそうです。かなり高額で電池交換やメンテナンス、時には修理なども必要です。とてもデリケートな精密機械です。

補装具(補聴器)の購入制度

言うまでもなく一般市民である私に何十万円、時には100万円を超える補聴器を実費で購入することはできません。ですから5年に一度、補聴器を買い換える時に区役所に行き、福祉制度を利用して補聴器を買うための書類をもらわなくてはいけません。そこで「どうして補聴器が必要なのか」を説明しなくてはいけません。また、指定医師の診断書が必要です。そうして何枚もの書類を書き、用意し、また役所に行って申請をしなくてはなりません。

私はこのシステムに疑問を抱いています。どうして補聴器が必要なのかを説明しなくてはいけないのでしょうか。補聴器は紛れもなく私の一部です。補聴器がなくては音を聞くこともできません。極端な例かもしれませんが、5年に一度、メガネが必要な人がメガネを取り上げられて「なぜメガネが必要なのかをしっかり説明しなさい。医師が書いた診断書ももらってきなさい」と言われるのと同じようなことです。私にとってはとても残酷なシステムのように思えます。身体の一部である補聴器に対して役所の方から延々と「なぜ補聴器が必要なのか」と、時には怒鳴り散らされながら問い詰められなくてはいけません。補聴器にもピンからキリまでありますが、役所の方は安い補聴器を強く勧めます。安いとそれだけ性能が劣り、音が聴こえにくくなりますからとても不便です。

ただ音を聞きたいだけなのに、そのためには何枚もの書類、診断書、複雑な手続き、多額の金銭が必要になってしまうのが現実です。音を聞く権利さえ保障されていないように感じてしまいます。

本当のバリアフリーとは?

本当のバリアフリーとは何でしょうか。私には分かりません。補聴器を活用することによってバリアを解消したいのに、補聴器を買う時に行政からバリアを作られるのです。

役所の方の対応は千差万別ですが、冷たいことが多いように感じられます。地域差もありますが、私の地域では怒鳴り散らされることも珍しくありません。

本当のバリアフリーとは何なのか。今一度考え直してみませんか。

(執筆 秋澤優(アキワサヒロ))

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木越の飲食店「ハスネテラス」3周年 障害者ら働く場 真心の接客人気

2017年09月10日 17時48分32秒 | 障害者の自立

 金沢市木越町にカフェと讃岐うどんの店「ハスネテラス」がオープンして三年がたった。一見、普通の飲食店だが、スタッフの半分は障害のある人たち。工夫を凝らした料理を、少したどたどしくても心を込めて提供し、人気を呼んでいる。(小室亜希子)

毎日新メニューのランチ

 ハスネテラスは二〇一四年八月、一つの建物にカフェとうどん店が同居する形でオープンした。無垢(むく)材が豊富に使われた開放的な店内。ショーケースの中のケーキは洗練され、いかにもおいしそうだ。

 十七人の主に知的障害のあるスタッフに対し、健常のスタッフは十五人。調理師やパティシエとして経験豊富な、いわばプロだ。季節に応じたメニューを考え、流行の食材も積極的に取り入れる。日替わりランチは毎日新しいメニューを考え、これまで一度も同じ内容で提供したことがないというこだわりぶりだ。

 「きちんと働きたい。でも働ける場所がない。そんな人たちの思いに応えたかった」。運営する「ケアパーク金沢」社長の斉藤晃宏さん(51)は話す。

 斉藤さんはこれまで就労支援施設を複数手掛けてきたが、受注による仕事が中心で、外部への広がりという点でいまひとつだった。新たな施設を開くにあたり元パティシエの職員が「カフェをやりたい」と手を挙げ、これを機に調理師をハローワークなどで求人し戦力を増やしていった。

 「福祉の人間が飲食をやるのではなく、雇った人に福祉を学んでもらう。よりいいものを提供すれば、お客さんが来てくれることが分かった」と斉藤さん。

 売り上げは一年ごとに10%ずつ増えており、スタッフの作業工賃に反映させ、自信にもつながっているという。ともに働く調理師の猪村利恵さん(47)は「伝えたいことはゆっくり話せば、理解してもらえる。一生懸命な姿に私自身が感じるものがある」と話す。

玉川図書館の喫茶も好評

 ハスネテラスは今年六月、空きになっていた金沢市玉川図書館(玉川町)の喫茶コーナーに出店し、「喫茶室ハスネカフェ」として営業している。

 軽食は人気のカレーライスをはじめ、ドリアやロコモコ丼など十五種類を基本とし、日替わりランチは木越町の本店と同じで毎日新しい内容で出している。ケーキは本店でその日朝作ったものを提供。ドリンクの種類も豊富で、コーヒーにもこだわりがある。

 見晴らしのいい窓辺やカウンター席で、本を手にゆっくりと食事を楽しめる。斉藤さんによると、九月からはパスタやピザもメニューに入れるという。

写真               写真

開放的な「ハスネテラス」のカフェスペース           6月に玉川図書館内にオープンした喫茶室ハスネカフェ

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(4)視覚障害 現状の受容が命左右

2017年09月10日 17時40分16秒 | 障害者の自立

 「生き延びる」を意味する古い土佐の言葉を用い、高知新聞社が2016年に始めた防災プロジェクト「いのぐ」。その一つとして、障害のある人や家族、支援者の「いのぐ」を考えます。

 高知県に暮らす身体、知的、精神の障害者手帳を持っている人は約5万5千人(16年度末)。私たち記者もまず、彼、彼女たちの言葉、言葉にならない思いをみつめることにしました。

 「最近、歩いていると助けてくれる人が増えました。信号赤ですよ、と教えてくれるとか」。そう話すのは高知市内のマンションで暮らす恒石道男さん(67)。「でも、危ないからと無言で引っ張られると、心臓が止まるかと思う。とっさの行動でも声は掛けてほしい」

 マンションから出てきた恒石さんの手には、白杖(はくじょう)。点字ブロックで方向を確かめ、慣れた様子で歩き始めた。

 10分ほどで同市越前町2丁目の小高坂更生センターへ。この中の県視覚障害者協会で会長を務めている。

 ■□■ 

 「東日本大震災の時、避難所で視覚障害者が一番苦労したのがトイレだそうです。簡易トイレは普通のトイレと使い方が違うため、使い方が分からないからと、水分や食事を我慢した話を随分聞きました」

 「障害の程度はそれぞれ違うし、『見えないから何もできない』わけではない」。だが、そのことを周囲の人に説明できる場はない。

 「避難所で訓練があったというニュースを聞くけど、呼ばれたことがない。一緒に参加すれば何に困るのか分かってもらえる。行政主導でそんな訓練を増やすことが備えになると思う」

 「慣れたら自分で動けるし、教えてもらえればトイレも使える。避難所のリーダーとなる人にはそこを理解しておいてほしいです」

 避難所生活への心配は尽きない。だが、その前に越えなければならない“壁”がある。

 「私は網膜色素変性症で子どもの時から弱視。眼鏡で0・1あるかないかでしたが、生活はできていた」。理学療法士として働いたが、40代から視力と視野が徐々に失われた。

 「建物の輪郭が分からなくなり、ここ10年は明かりが分かるかな、という程度。それでも白杖はつきたくなかった。障害を認めたくなかった。歩行訓練を受けて自分で動けるようになったのは定年後です」

 恒石さんは視覚障害を受け入れることができるまでに「20年近くかかった」。同じような人は少なくない。だが、障害を受け入れることができなければ、震災時には命を左右しかねない。

 「自分たちは一人では絶対に逃げれん。助けてもらうには、自分の存在を知ってもらうこと。そのためには白杖をつく姿を日頃から見せないかんのですが、訓練を受けなかったり、『障害を知られたくない』と家から出ない人は多いです」

 ■□■ 

 当事者団体による東日本大震災視覚障害者支援対策本部は、震災1年の活動報告でこう指摘する。各県の視覚障害者団体が住所を把握していた人は「(障害者)手帳所持者の十数%」で「多くの方々が(中略)ひっそりと声も出さずに生活」していた、と。

2017.09.08      高知新聞

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