ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

亡き娘が導いた世界 私財を投じシェアハウス実現 /兵庫

2017年07月04日 02時52分54秒 | 障害者の自立

 神戸市長田区の「Re-Smile」(リ・スマイル)は、障害者も地域で当たり前に暮らすという夢を実現するために、NPO法人「ウィズアス」代表の鞍本長利さん(66)が私財をなげうって建てたシェアハウスだ。全面介助が必要な重度障害者も入居できるのは全国的にも珍しい。

 4階建て建物はエレベーターで移動、共同だが介助しやすい広いトイレと風呂もある。個室で重度訪問介護を利用したヘルパーの支援を受けながらの暮らしは、入所施設と比べ自由度がはるかに高い。就寝時間も自分で決められる。何より家族の介護負担が軽くなる。鞍本さんは「ここは彼らの自立生活を進める第一歩。多くの支援者とつながっていければ自信となり、市営住宅での1人暮らしなど次のステップに移行しやすくなる」と話す。

ハワイ・オアフ島で観光を楽しむ鞍本麻衣さん(右)と妹の紗綾さん。麻衣さんの生前、鞍本さん一家はよく国内外を家族旅行していた=鞍本長利さん提供

毎日新聞   2017年7月3日 


中心商店街に知的障害者の作業所オープン

2017年07月04日 02時40分49秒 | 障害者の自立

 障害者がありのまま生きていくことができる居場所に―。四国中央市のNPO法人「ぷかぷか」が手掛ける就労継続支援施設「B型事業所4ぶんの3」が3日、同市三島中央3丁目の新町商店街にオープンする。知的障害者が小物作りなどの作業に取り組む。

 「ぷかぷか」は2013年、旧みしま親子ホーム(現在は子ども若者発達支援センターに統合)に通う障害児の保護者や保育士らが設立。「相談さぽーと 『夢の種』」(同市豊岡町大町)で障害児・者の相談支援事業を行っている。

 多くの人の理解促進につなげようと、市中心部での事業所開設を計画。新町商店街の西側入口近くにあったブティックを改装した。通行客が見やすいよう、ガラス張りの造りをそのまま生かした。

 対象は18歳以上で、定員20人。利用者4人でスタートし職員4人が支援する。紙加工製品の袋詰めのほか、布でくるんだボタンや牛乳パックのはがきなど小物作りに取り組む。作業時間外にくつろぐスペースも確保した。

 事業所名は、同法人で相談支援専門員を務める元市職員西森法子さんのオリジナル楽曲「4分の3の未来(あした)に」にちなむ。根底には「年齢的に親が子どもに寄り添うのには限界がある。人生80年のうち20歳以降の60年は、周りの手助けを受けながら自分で生きていってほしい」との思いがある。

 NPO法人の石川かおる代表理事(52)は「少々の我慢も覚えながら、楽しく過ごせることが第一。仲間みんなで盛り上げていきたいし、地域の人にも温かく見守ってもらいたい」と話している。

四国中央市の新町商店街にオープンする「B型事業所4ぶんの3」。左側が作業時間外にくつろげるスペース

2017年7月3日(月)(愛媛新聞)


重度障害の男性がボランティア喫茶 神戸・灘

2017年07月04日 02時31分05秒 | 障害者の自立

 神戸大大学院のサテライト施設「のびやかスペース あーち」(神戸市灘区岸地通、灘区民ホール内)で、脳性まひのため四肢などに重度障害のある吉田収さん(60)=神戸市灘区永手町=が月1回、ボランティアでコーヒーを振る舞っている。「あーち」は子どもや高齢者、障害者らが交流する場で、吉田さんは「地域で暮らしていると実感できる」と力を込める。

 吉田さんは、同大国際人間科学部=同区鶴甲=の障害者らが働くカフェ「アゴラ」で、2008年から15年までマスターをつとめた。

 「コーヒーをこぼさず、均一に入れる作業は、自立への一歩だった。カフェでは、責任ある仕事ができ、生き生きしていた。今度は自分が大学や地域に恩返しをしたい」。そんな思いを、同大の担当者に相談したところ、快諾を得て、今年1月から毎月第3金曜、「あーち」に喫茶コーナーを設けることになった。

 吉田さんの喫茶コーナーは午後5時ごろからで、20~25杯分を用意。吉田さんは、訪れた人に、コーヒーを飲んでもらいながら、会話も楽しんでいる。

 今のところ、ほとんどの作業を吉田さんがしているが、「いろんな人と協力してコーヒーを入れて、飲んで、楽しみたい」と話している。

 問い合わせは神戸大大学院のヒューマン・コミュニティ創成研究センターTEL078・803・7970

大学生らと協力してコーヒーを入れる吉田収さん(中央)=神戸市灘区岸地通、「のびやかスペース あーち」 

大学生らと協力してコーヒーを入れる吉田収さん(中央)=神戸市灘区岸地通、「のびやかスペース あーち」

2017/7/3   神戸新聞NEXT


むなしく見えた「まごころ」=無職・中原保・69

2017年07月04日 02時24分07秒 | 障害者の自立

 (福岡県みやこ町)

  「ああ、また障害者用に健常者が車を止めている」。通院帰りに立ち寄る大型商業施設の駐車場で車椅子生活の私はため息をついた。これまでも出入り口近くで便利なためか、ここには一般の車が止められていて、私たちが駐車できないケースが多かった。5年前、こうした不都合を無くそうと、福岡県は障害者や高齢者のために「まごころ駐車場」制度をスタートさせた。これは、あらかじめ該当者に利用証を発行し、登録のない一般車両が福祉区画を使用しないよう支援する制度だ。私も早速、申請して利用証を入手した。

 だが、相変わらず利用証を持たずに駐車する人が後を絶たず、車を止められない。いくら趣旨は立派でも、実効性が伴わなければ、何のための制度か分からない。最終的には各人の倫理の問題になるが、施設側も不適正な駐車をチェックし、排除するなど努力が必要だ。私には、駐車場に掲げられた「まごころ駐車場」の「まごころ」の文字がむなしく見えた。

毎日新聞   2017年7月3日 東京朝刊


1人暮らしの高齢者ら支援 船橋市、きょう相談窓口を開設

2017年07月04日 02時18分57秒 | 障害者の自立

 船橋市は3日、住まいの確保が難しい1人暮らしの高齢者らが、民間賃貸住宅に入居するための手助けをする相談窓口「住まいるサポート船橋」を開設する。入居後の生活や亡くなった際の諸手続きまでを支援することにしており、県内で初めての事業。全国的にも先駆的な取り組みとなる。 (保母哲)

 市が二〇一三年に行った高齢者生活実態調査によると、「保証人、緊急連絡先になってくれる人がいない」高齢者は4・3%で、賃貸住宅の居住者は約8%だった。一方、市内では空き家・空き室が増えており、住宅確保が困難な高齢者向けの支援策を検討。住まいから医療までを提供する「地域包括ケアシステム」事業の一環として取り組むことにした。

 今年五月には、宅地建物取引業者や支援団体、学識経験者らで「船橋市居住支援協議会」を設立。居住問題の解決策を検討するとともに、同協議会が住まいるサポート船橋を開設することになった。

 支援するのは、住宅探しで困っている六十五歳以上の高齢者や障害者、低所得者ら。民間賃貸住宅の情報提供のほか、入居後の生活を支援するサービスも紹介する。

 主な支援サービス内容は、緊急通報装置を貸与し、警備員の駆けつけや救急車の出動要請(一部無料)▽あらかじめ委任契約を結び、死亡の際は遺族らへの連絡、火葬・家財整理(預託金三十二万円が必要)▽災害時や緊急時に備えた安心登録(無料)-など。また、必要に応じて、有料で金銭管理や財産保全、掃除・洗濯・買い物などの生活支援も行う。

 住まいるサポート船橋が開設されるのは、同市本町二丁目の市福祉ビル三階(市社会福祉協議会内)。相談受け付けは月~金曜の午前九時~午後五時。支援サービスのみの相談も可。専用電話は047(437)0055。

 二十五日午後二時からは市勤労市民センターで、居住支援サービスの内容に関する講演会が開かれる。講師は市居住支援協議会会長の小林秀樹・千葉大大学院教授。先着五十人、無料。

◆船橋市の「地域包括ケアシステム」

 人口63万人超の船橋市は将来、高齢者も増加する。市の人口ビジョンによると、高齢化率は2015年に22・6%だったのが、40年に28・9%、45年には30・3%になると予測。要介護認定者、認知症や一人暮らしの高齢者も増える。

 このため地域包括ケアシステムでは「住まい」「予防」「生活支援」「介護」「医療」の5分野を一体的に提供し、元気に暮らし続けられるまちをつくることを目指している。

 具体例としては、24の地区コミュニティーごとに、関係者で支援策を検討する「地域ケア会議」を設置。18年度までに全地区に「生活支援コーディネーター」を配置する。

 市居住支援協議会は、5分野のうち、主に住まいと生活支援のサポートに当たる。

2017年7月3日   東京新聞