ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

岐阜・障害のある長男?の遺体

2012年06月02日 02時15分16秒 | 障害者の自立
市担当者 2カ月会えず…父親、訪問を拒否

 岐阜市常盤町の住宅で5月30日、暴行容疑で逮捕された男(53)の自宅で障害のある長男(29)とみられる遺体が見つかった事件では、市の福祉担当者が2カ月以上、男に訪問を拒否され、長男と会えなかった。今秋から市町村に虐待が疑われる家庭への立ち入り調査の権限が与えられるが、県内の福祉関係者は「明確な基準がないので事例を重ねないと」と慎重な姿勢だ。

◆市「虐待想像できず」

 この事件は5月30日、父親の長野正人容疑者が男子児童への暴行容疑で逮捕された後、長男を保護するため自宅に入った岐阜中署員らが男性の遺体を見つけた。署や近所の住民によると、長野容疑者と長男は2人暮らし。長男は小さいときに交通事故で身体が不自由となり、食事や入浴の際には介助が必要だったという。
 市障がい福祉課によると、長男が自宅で訪問入浴サービスを最後に利用したのは3月7日。その後、市の職員が週1回の頻度で計9回訪ねたが、長野容疑者に断られるなどした。そのため、4月23日に同署に相談し、連絡を取り合うことにした。地域の民生委員らにも情報提供を依頼した。
 同課の林秀行課長は「父親は食事や排泄(はい・せつ)の面倒をみていた。虐待の恐れがあるとは想像できなかった」と話す。ただ、訪問入浴サービスを利用していないので、きちんと生活できているか確認するために訪問は続けた。
 結局、市は暴行事件が起きるまで長男の安否を確認することができなかった。現在、市町村には家庭への立ち入り調査権はないが、10月に施行される障害者虐待防止法は調査権を認める。県や市町村には通報を受ける窓口の設置も求めている。
 岐阜市は施行に伴って今年度、264万円を計上。通報を受ける窓口を担当課に置き、8月からは嘱託職員を1人増やして30人態勢にする。
 新法が施行されていれば、市はもっと実効的な対応が取れたのか。
 この問いに対し、林課長は「分からない」という。寝たきりの障害者の場合、立ち入る前提となる生活状況の把握が難しいからだ。「介護サービス事業者からの連絡が途絶え、家庭にも拒まれると難しい。訪問入浴サービスをやめたことが、虐待の一つであるネグレクト(養育放棄)といえるわけではない」と言う。
 近所の住民によると、長野容疑者は1カ月ほど前から自宅周辺をうろつくようになり、以前は、「(息子用の)オムツをくれないか」と頼んでいたが、最近は「タオルで間に合っている」として金銭を無心していたという。


男性の遺体が見つかった長野正人容疑者宅=5月31日、岐阜市常盤町

朝日新聞 - 2012年06月01日

障害者施設が独自に 「震災がきっかけ、安全確保必要」−−涌谷の「共生の森」 /宮城

2012年06月02日 02時11分38秒 | 障害者の自立
 ◇空き家農家整備し来月開設へ

 障害者の自立を支援する涌谷町涌谷の通所授産施設「社会福祉法人・共生の森」(牛渡重光理事長)は、災害時に利用者を集団避難させる避難所を、独自に開設する。約6キロ離れた同町太田の空き家農家を購入し31日、スタッフが本格的な整備作業を始めた。開設のめどは7月。障害者施設による独自の避難所設置は珍しいという。

 「共生の森」の狩野堯生(たかお)参事(75)によると、避難所設置のきっかけは東日本大震災。「共生の森」では施設に大きな被害はなかったが、ライフラインが途絶え1週間休所した。一方、沿岸部の同種施設では利用者らが津波から身一つで裏山に避難し、数日間、飲まず食わずで過ごしたことを聞いた。江合川に近い低地にある「共生の森」も、豪雨による水害などで孤立する恐れがあると認識。利用者全員の安全確保の必要があると判断し、避難所設置を理事会で決めた。

 空き家農家は、趣旨を理解した持ち主が格安で譲ってくれたという。11部屋もあり、山林を含め2ヘクタールの土地付き。「共生の森」の利用者は42人だが、希望する地域住民も受け入れる予定のため、最大100人が少なくとも数日間過ごせるよう寝具、日用品や食料の常備を充実させる。避難の際は「共生の森」専用ワゴン車をフル出動させ利用者を運ぶ。

 更に、地域住民との常設の懇談会を設け、普段は交流の場にも使用する方針。避難所の名称などは今後決める。同施設によると、同町も避難所設置を歓迎しているという。

毎日新聞 2012年06月01日 地方版

「介護者同伴」福祉パス矛盾

2012年06月02日 02時01分52秒 | 障害者の自立
 障害者の公共交通料金を免除する神戸市の福祉乗車証(福祉パス)=◇=の利用説明書に、2年前から、介護者同伴での乗車を義務づける記述が登場し、車いす利用者らを困惑させている。実際にはそんなルールは存在せず、市民から抗議を受けた市は、記述の削除を決めた。



 「ポートライナー・六甲ライナーを介護付乗車証でご利用の場合は、必ず介護者とともに乗車してください」
 毎年4月に利用者がパスを更新する際、各区役所の窓口で渡される利用案内のチラシには、こう記されている。
 市によると、介護付乗車証とは重い障害がある第1種身体障害者などに交付されるパスで、障害者本人と、付きそう介護者の料金が免除される。障害者が単独で乗車する場合も有効で、本来、同伴は義務づけられていない。
 ところが、2010年版のチラシから突然「必ず~」の記述が登場した。
 きっかけは、両路線を運行する神戸新交通の要望。説明書の更新内容を話し合う毎年の協議の中で「無人駅が多いので必ず介護者を同伴させて欲しい」と市に文案を示した。特に何か事故があったわけではなく、「万一に備えて」ということだったという。
 この要望に、市が本来の運用との整合性を吟味しないまま応じた。記述に気づいた一部の利用者が困惑。長年、街のバリアフリー化運動を続けてきた西区の車いす生活者の男性(47)のもとには、「もう1人じゃ使えないの?」と心配する車いす生活者からの相談が、昨春は2、3件、今春は7、8件寄せられたという。
 この男性は5月中旬、「障害者の外出を妨げる記述で、福祉行政の理念に反している」と市に指摘。市は新交通と協議の上、記述の削除を決めた。
 市保健福祉局と新交通は「単独使用禁止と誤解されかねない表現だった」として、5月23日、削除の告知をそれぞれのホームページに掲載した。
 新交通によると、両路線の大部分の駅には地上、改札、ホームを結ぶエレベーターがあり、多くの車いす利用者らが単独で利用している。一部の駅はエレベーターがないが、電話連絡すれば、有人駅から駅員が昇降器具を持って介助に来ることになっているという。
 市によると、介護付乗車証は今年3月時点で約2万9千人の市民に交付している。昨年の更新時にも、区役所の担当者から同課へ「介護者同伴の必要性について利用者にどう説明すればいいのか」との相談が寄せられていたという。


車いすでポートライナーに乗り込む利用者。「ポートアイランドの市民病院へ1人で通う人も多い」という=神戸市中央区

◇福祉乗車証 神戸市が市内在住の身体障害者や知的障害者に交付しているバスや地下鉄などの共通乗車証。障害の程度に応じて、障害者本人のみ無料になる単独乗車証と、介護者も一緒に無料になる介護付乗車証の2種類がある。

朝日新聞 - 2012年06月01日

障害者駅伝、宮崎入り 副知事「県民に勇気と希望」

2012年06月02日 01時32分43秒 | 障害者の自立
 手足や脊髄などに障害を抱えた人が自転車や車椅子でたすきをつなぎ、日本縦断を目指す「障害者日本縦断駅伝」の走者らが31日、宮崎市の県庁に到着した。ゴールの沖縄県には4日、到着する予定。

 筋肉や関節などの機能の大切さを訴えようと、冒険家の風間深志さん(61)が代表を務める「障害者アクティブ・ロコモーションズ・ジャパン」が2010年に続いて企画した。

 今回は東日本大震災の被災者を元気づけようと、4月28日~5月2日に宮城、岩手、青森県を走る「プロローグ・ラン」を実施。その後、北海道を4日に出発し、各地の参加者がたすきをリレーして日本海側を走り、九州入りした。

 31日はJR日向市駅を出発。県内の参加者7人がたすきをつなぎ、うち5人が午後3時過ぎ、県庁に着いた。牧元幸司副知事が「宮崎は口蹄疫に見舞われ、復興に向けて頑張っている。皆さんの姿は多くの人に勇気と希望を与えた」とねぎらった。

 日向市美々津町から都農町までの約11キロをレース用車椅子で走った宮崎市本郷南方の小川敬さん(53)は「応援を受けながら気持ちよく走ることできた」と話していた。


沿道の声援を受けながら県庁に到着した走者ら

(2012年6月1日 読売新聞)

精神障害者らカフェ開店・・・高知

2012年06月02日 01時27分05秒 | 障害者の自立
 精神障害を抱える人たちによるサンドイッチ専門店「SUN(サン) CAFE(カフェ)」が1日、高知市桟橋通の電車通り沿いにオープンする。授産施設で焼かれた天然酵母パンを調理し、接客もこなす。就労や自立に向けた挑戦の場になると同時に、「精神障害への理解が深まる店に」との願いも込められている。(田水綾)

 精神障害者らを支援している社会福祉法人「さんかく広場」(高知市和泉町)が企画した。「働くことに慣れる挑戦の場を」と、同法人施設に隣接する市の建物を、県の補助金で整備。31日の開所式では、行政や福祉の関係者約40人が開店を祝福した。

 暖色を基調とした明るい店内に約30席を用意。パンは焼きたてを使う。具はハムとチーズ、エビ入りカツ、黒豚の厚切りハムにペッパーを合わせた3種類。いずれも新鮮なレタスやタマネギ、トマトなど県産野菜をたっぷり入れている。

 安心して食べてもらおうと、アレルギーの原因となる卵や大豆などは一切使わないという。サラダとコーヒーやジュースなどのドリンクを合わせたセットは500円。単品のサンドイッチは持ち帰りもできる。

 当面は、社会参加のためのプログラムを受けている成人5人と管理栄養士らで営業。今後はメニューを増やすほか、店舗内で焼き菓子作りも始める予定で、15人程度が働けるようにするという。

 同法人によると精神障害は、ストレスに弱い、コミュニケーションが苦手といった悩みも含むなど幅広く、理解が進みにくい面があるという。開所式では笑顔で懸命に応対する姿がみられ、同法人の武田広一理事長は「社会の一員として生きがいを感じてもらい、いずれは一般企業などに勤めるステップアップの場になれば」と話していた。

 営業は平日午前10時半~午後4時(ラストオーダーは午後3時半)。問い合わせは同店(088・856・8100)。


天然酵母パンと新鮮な野菜を使ったサンドイッチをPRするスタッフ(高知市の「SUN CAFE」で)

(2012年6月1日 読売新聞)