ゴエモンのつぶやき

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点字毎日:創刊秘話 指先に光、90年 盲人救済に一生涯 創刊を提唱、好本督

2012年05月12日 01時34分34秒 | 障害者の自立
 毎日新聞社が発行する週刊点字新聞「点字毎日」が11日、創刊90年を迎えた。1922年の発刊以来、視覚障害者20+件に必要な情報を提供し続け、社会へ開かれた窓としての役割を果たしてきた。今や新聞社が発刊する世界でも珍しい点字新聞となった「点毎」の創刊を提唱したのが、英国で貿易商を営む傍ら、視覚障害者20+件の福祉や教育を研究していた好本(よしもと)督(ただす)だ。「日本盲人の父」と呼ばれる人物だが、生涯や人柄はほとんど知られていない。彼を知る数少ない人たちの証言とわずかに残る資料から、その人物像を探り、「点毎」創刊に至る秘話を紹介する。

 ◆内村鑑三と出会い転機

 好本家は岡山県和気郡の庄屋で、父忠璋(ただあきら)は西南戦争に従軍した元軍医。名家の長男として好本は1878年、現在の大阪市中央区で生まれた。網膜色素変性症による弱視だった好本は、東京高等商業学校(現一橋大)入学のため上京、人生を変える人物と出会う。思想家の内村鑑三だ。
 内村の思想と聖書の教えは、大きな影響を与えた。好本を知る人たちが必ず口にする言葉がある。「敬虔(けいけん)なクリスチャン」。岡山市に住む義理のめい・好本和子さん(88)は、夫の寛さん(故人、元岡山大理学部長)との婚礼で初めて夫の伯父と対面した。不自由な夫の足に「神様が現れてらっしゃるから」と言葉をかけてくれたという。

 恵まれた家庭に生まれた好本自身、「目が不自由なのは神の御業(みわざ)」とする聖書に救われたのではないか。

 更に「汝(なんじ)の隣人を愛せよ」との教えに、弱視である自身の隣人は盲人だとの思いに至り、その救済に注力した。

 ◆渡英し起業、福祉伝える

 1900年に大学を卒業した後、英国・オックスフォード大で神学を学んだ。帰国後は早稲田大で初の視覚障害教員となり、英国の先進的な盲人福祉や教育を紹介した著作を発表。盲人の全国組織も結成したが、資金調達に行き詰まり、職を辞して渡英する。

 08年に貿易会社「オックスフォードハウス」を設立。もうけの全てを日本盲人の救済に充て、後の「点毎」初代編集長・中村京太郎や日本ライトハウス創設者・岩橋武夫の留学などを支援した。
 このような取り組みは内村の日記でも「神と人類と殊に助けなき盲人の為に共に語って話題のつきざる一人の日本人」と高く評価された。

 「すごい紳士。あんな方は会ったことがない」と力を込めるのは、71年から14年間、「点毎」編集長を務めた銭本三千年(みちとし)さん(81)。55年に東京であったアジア盲人福祉会議で初めて好本と会い、英国でも再会した。

 厳格な面もあった。「オックスフォードハウス」神戸支店に丁稚(でっち)奉公し、後に「最後の相場師」と称された是川銀蔵の伝記には「仕事やしつけの面では、一切の妥協を許さない厳格な人」との回想がある。

 ◆地位向上へ「罪滅ぼし」

 12年、好本は英国で社命留学中の大阪毎日新聞記者、河野三通士(みつし)に「何かと罪作りをしている新聞記者の罪滅ぼし」として、「点毎」創刊を提案する。発想のヒントの一つが英国にあった。同国の新聞社・デイリー・メール社が06〜15年、点字の週刊新聞を発行していたのだ。

 好本はこの新聞を知っていたようだ。盲人の社会的な地位向上には、知識や教養を伝える点字による出版が必要と確信していたことから、点字新聞発行を思い描いたのではないだろうか。
 64年、好本は「第1回点字毎日文化賞」を受賞。知らせを受け「私のしたことはただ、英国のいいところを見て、それを報告し、盲人の福祉、教育が進められるよう励ましただけだ」と話した。

 73年、95年の生涯を閉じた好本。彼の言葉から生まれた「点毎」は、確かな情報を点字で届ける新聞として、読者と共に歩み続けている。

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 ◇主な事業

� 点字毎日は新聞発行以外に、盲学校の教科書出版などさまざまな事業を行ってきた。1928年に始まった「全国盲学校弁論大会」は視覚障害者20+件の声を社会に届ける役割を果たし、10月に岡山市で第81回大会が開かれる。64年には視覚障害者20+件の文化や福祉の向上に貢献した人を表彰する「点字毎日文化賞」がスタート。ほぼ半世紀にわたり、視覚障害関係者の目標になってい
 2003年に創設された「オンキヨー世界点字作文コンクール」は今年、第10回の節目を迎えた。当初は国内だけだったが、アジアや太平洋地域、中東、ヨーロッパ、北米・カリブ地域と対象を広げ、点字を通じて国際社会をつなぐ懸け橋となっている。今月末まで作品を募集しており、詳しくは点字毎日「作文コンクール係」(06・6346・8386)へ。

� また、今回の90周年を機に、創刊からの点字毎日のバックナンバーのデータ化事業も開始した。紙の劣化が進み保存が急務である大正期のものから着手し、日本の視覚障害者20+件を巡る近代福祉史の貴重な資料として次代へ引き継がれ

 日本盲人福祉委員会・笹川吉彦理事長の話

 ◇盲人文化の灯、燃やし続けて

 東日本大震災は、東北地方や北関東地方に大きな被害をもたらした。特に巨大津波は2万人に近い死者・行方不明者を生じさせた。テレビやラジオは連日、被害の状況を報道し、世界中に大きなショックを与えた。

 その報道の中には、災害に最も弱い立場にある目の不自由な人々の情報はほとんどなかった。私たちが最も気にしていた障害者20+件の被害状況は、いまだに明らかにされていない。
 一方、点字毎日は現地に記者を派遣し、被害状況を把握するとともに、多くの紙面を割いて被害者の実態や生の声を詳細にわたり、報道してくれた。私も立場上、幾度も現地に赴き、被災者と懇談したり被災者の家庭を訪問し、その実態を把握すべく努めたが、点毎のそれにはとうてい及ぶべくもなかった。おそらく、点毎愛読者の皆さんも紙面を指で追いながら、その惨事に涙したに違いない。

 今、点字毎日には「年表に見る90年の歩み」が連載されている。その記事は克明に記録をとどめており、行を追うごとに歴史の重さが指先に伝わってくる。特に印象的なことは、目の不自由な者までも戦争要員として駆り出した、あの忌まわしい第二次世界大戦のことである。それにしても、極端に物資不足に陥った戦中戦後に、1回の休刊もなく、点字毎日を発行し続けた関係者のご労苦に深く感謝の意を表したい。

 晴盲を問わず文字離れと言われる今日、盲人文化の灯、点字毎日を絶やすことなく、発行し続けてくださることをただただ、こいねがうばかりである。

毎日新聞 -2012年05月11日

国体PRマスコット折り紙が好評 でも折り方「難しい」

2012年05月12日 01時30分37秒 | 障害者の自立
 2014年に開かれる長崎がんばらんば国体(第69回国民体育大会)と長崎がんばらんば大会(第14回全国障害者スポーツ大会)をPRしようと、県は両大会のマスコットキャラクター「がんばくん」と「らんばちゃん」の折り紙を作り、大型連休中に体験イベントを開いた。多くの参加者を集めたが、折り方が複雑で子どもには難しく、普及させるために早速見直すことにした。(松下宗之)

 県大会総務課によると、キャラクターの折り紙は、4月初めに長崎市の折り紙作家・浜田勇さん(64)に依頼して考案してもらった。今月3、6日に同市内で開いた体験イベントには、計約100組の親子連れが参加。縦、横とも約20センチの作品が出来上がると、子どもたちからは歓声が上がった。ただ、体のパーツごとに紙を折ってのり付けするなど、作り方は複雑で、親子で協力しても10分以上かかったことから、参加者からは「子どもには難しい」との声が聞かれたという。

 浜田さんは「折り紙は好評だったが、幼い子どもでも作れることが必要と感じた。県には簡単な折り方を提案している」と話す。

 同課は「多くの県民に大会への理解を深めてもらうため、折り紙を有効活用できるよう工夫したい」としている。


作り方を見直すことになった「がんばくん」(右)と「らんばちゃん」の折り紙

(2012年5月11日 読売新聞)

:「障害持つ子、大きな可能性」 乗馬で支援のNPOに贈呈 /神奈川

2012年05月12日 01時26分55秒 | 障害者の自立
社会公益に貢献した個人・団体に贈られる第35回「キワニス社会公益賞」の贈呈式が10日、横浜市西区のホテルキャメロットジャパンで開かれた。

� 受賞したのはスポーツやレクリエーションとして乗馬を提供し、障害者支援をするNPO法人「RDA横浜」(同市港南区港南台)。同団体は障害を持つ児童向けの定期乗馬活動を年間240回ほど行い、延べ人数で毎年約800人参加している。子供たちが健康的な社会生活を送れるよう、長年にわたって支援してきたことが評価され

 RDA横浜の竹中祐介理事長(54)は「障害を持つ子供たちは非常に大きな可能性を持っている。将来は社会的に自立できるよう、子供たちの手助けをしていきたい」と話した。

毎日新聞 2012年05月11日 地方版

アルツハイマー型認知症の家族介護者対象の介護に関する実態調査結果を発表

2012年05月12日 01時21分28秒 | 障害者の自立
アルツハイマー型認知症の親を在宅で介護する家族介護者300人への介護に関する実態調査
家族介護者の半数以上がアルツハイマー型認知症の
「生活する機能」の維持・改善を重視、「記憶する機能」を上回る
~アルツハイマー型認知症の「生活障害」に、4割の介護者が強いストレスを感じており、
「会話や指示が理解されないこと」に最もストレスを感じている~



 ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:三谷 宏幸)は、2012年3月、症状が軽度から中等度で、治療薬を服薬しているアルツハイマー型認知症のご家族(親)を在宅で介護している30代以上の全国男女300名に対し、介護に関する実態調査を実施しました。

 アルツハイマー型認知症というと、一般的に「記憶障害」や「徘徊」などが典型的な症状として注目が集まりがちですが、アルツハイマー型認知症は、今まで出来ていた様々なことが出来なくなることによって、生活する機能が低下していく症状が見られます。また、それらは、介護をする方々の日常の負担にもつながっています。そこで今回、日常生活の中の行為に関するもの忘れである「生活障害(ADL(*)障害)」に焦点を当て、軽度や中等度のアルツハイマー型認知症の患者さんを在宅で介護している家族介護者の方を対象に、介護ストレスや治療への期待などについて調査しました。

 今回の調査から、介護者の約9割は介護に関わる前から「記憶障害(もの忘れがひどくなる)」が認知症の症状であると知っていたものの、「生活障害」に関してはそこまで知られていないことが明らかになりました。一方で、介護者の約4割が様々な「生活障害」に強い介護ストレスを感じ、中でも最もストレスを感じることとして約3割が「単純な会話や指示が理解できないこと」と回答しており、介護者が患者さんと日常的なコミュニケーションを望んでいる姿が浮き彫りになりました。さらに、治療目標としては「記憶する機能」よりも、「生活する機能」の維持・改善が大切であると全体の半数以上が回答し、介護者が生活障害の改善を望んでいる状況が明らかになりました。

*ADL(Activities of Daily Living):日常生活における食事、排泄、入浴、リモコンを使う、文字を書く、金銭管理など、日常生活を送る際に必要な基本的動作

 今回の調査から、以下のことが明らかになりました。

■9割の介護者が、認知症介護に関わる前に知っていた症状は「記憶障害」
 介護者が、アルツハイマー型認知症介護に関わる前に知っていた症状は「記憶障害」(91.7%)で、「見当識障害」(78.7%)「認知障害」(73.7%)「生活障害」(70%)を上回っていました。(図1)

■4割の介護者が患者さんの「生活障害」に強い介護ストレスを感じており、そのうち「会話や指示が理解されないこと」が最も大きなストレスに
 患者さんの「生活障害」によってストレスを感じることがあるかを介護者に聞いたところ、約4割(42.4%)が「とてもストレスを感じる」と回答しました。「ややストレスを感じる」(48.1%)と合わせて約9割(90.5%)が「生活障害」に何らかの介護ストレスを感じていました。(図2)
 また、「生活障害」のうち、約3割(32.2%)の介護者が「単純な会話や指示が理解できない」ことを、最もストレスを感じる例として挙げており、介護者が患者さんとコミュニケーションをうまくとれないことにもどかしさを感じている様子が伺えました。次いで多かった回答は「正しい時間に薬を飲めない/正しい用法・用量で薬を飲めない」(17.1%)、「介助がないとベッドやトイレの場所が分からない」(12.4%)でした。(図3)

■アルツハイマー型認知症の治療目標として、「生活する」機能の維持・改善が大切だと、半数以上の介護者が考えている
 半数以上(54.3%)の介護者が、アルツハイマー型認知症の現実的な治療目標として『「生活する」機能を維持・改善』することがより大切であると考えており、『「記憶する」機能を維持・改善』することが大切だと考える介護者(18%)の3倍に上りました。多くの家族介護者が、「記憶」よりも「生活する機能」を重視していることが示されました。(図4)

■介護者がアルツハイマー型認知症治療薬に期待するのは、コミュニケーションの改善(単純な会話など)
 アルツハイマー型認知症の治療薬で効果を期待する「生活障害」の症状をたずねたところ、半数以上(55.3%)が「単純な会話や指示が理解できない」と回答し、コミュニケーションの改善を期待する介護者が多いことがわかりました。また半数近く(49.7%)が「正しい時間に薬を飲めない/正しい用法・用量で薬を飲めない」という服薬アドヒアランス(患者自身の治療への参加、積極性)に期待を寄せていることが明らかになりました。(図5)

■介護者の約半数が現在の治療薬に満足しておらず、認知症の治療薬に新薬が加わったことを、半数以上の介護者は知らない
 介護者の約半数(49%)が、患者さん(ご家族)が現在服薬しているアルツハイマー型認知症治療薬に満足していないことがわかりました。一方で、介護者の半数以上(55.7%)が、昨年アルツハイマー型認知症治療薬3剤が新たに発売され、治療の選択肢が増えたことを知りませんでした。(図6)

■香川大学医学部精神神経医学講座教授 中村祐先生のコメント
 今回の調査結果を受け、香川大学医学部精神神経医学講座教授の中村祐先生は次のように述べています。『アルツハイマー型認知症は、患者さん本人ばかりでなく、介護者の方までも「治らない病気」、または「治療しても効果がない」と思い込みがちです。アルツハイマー型認知症の症状は、記憶障害や、暴言や徘徊などの周辺症状だけに限られるわけではありません。日常生活における行動の障害である「生活障害」があり、この障害は患者さんや介護者の方の生活の質(QOL)を低下させる症状です。
 今回の調査では、家族介護者の方たちが、アルツハイマー型認知症患者さんの「記憶」よりも「生活機能」の維持・改善を「治療目標」として大切と考えていることが明らかになりました。「生活障害」の進行抑制を治療目標に設定することは、介護者の方が患者さんを日々、観察・注目することにもつながるため、治療の評価がしやすくなるばかりではなく、介護者の方の治療に対するモチベーションを高く維持することができます。現在は、治療の選択肢も増えているので、「効果がない」とあきらめるのではなく、患者さんそれぞれの「生活障害」を正確に捉えることで、より良い治療の選択につなげることが大切と考えます。』

以上

<ノバルティス ファーマ株式会社について>
 ノバルティス ファーマ株式会社は、スイス・バーゼル市に本拠を置くヘルスケアにおける世界的リーダー、ノバルティスの医薬品部門の日本法人です。ノバルティス グループ全体の2011年の売上高は586億米ドル、研究開発費は96億米ドル(減損・償却費用を除くと92億米ドル)でした。ノバルティスは、約124,000人の社員を擁しており、世界140カ国以上で製品が販売されています。詳細はインターネットをご覧下さい。http://www.novartis.co.jp/


日本経済新聞 (プレスリリース) - 2012/05/11


焼酎用サツマイモ作り始動 南アのNPOと障害者施設

2012年05月12日 01時17分22秒 | 障害者の自立
 南アルプス市のNPO法人「南アルプスファームフィールドトリップ」(小野隆理事長)や同市などでつくる南アルプス遊休農地活用協議会は、障害者施設と協力して、市内の遊休農地でサツマイモを栽培するための開墾作業を始めた。収穫したサツマイモで芋焼酎を造り、来年からの販売を目指している。

 同協議会は、障害者の社会参加や遊休農地の活用を目的に取り組みを開始。4月下旬から開墾作業を始め、同協議会のメンバーや活動への賛同者が、農機具を使って約500平方メートルの農地を耕した。

 今後は、6月上旬に障害者と苗を植えて、10月にサツマイモ約400キロの収穫を見込んでいる。県外の酒蔵に協力を得て約400本(1本720ミリリットル)の芋焼酎を製造する計画で、来年2月ごろからの販売を予定している。

 富士川町の知的障害者更生施設「くにみ園」に勤務し、活動に参加している石川陽介さん(38)は「障害者の積極的な社会参加につなげていきたい」と話す。小野理事長は「さまざまな方法で遊休農地を解消していきたい」と話している。


遊休農地を開墾する活動への賛同者ら=南アルプス市西南湖

山梨県内のニュース(山梨日日新聞から)2012年05月11日(金)