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【ムーリアル怪談】UFOを撮影した少年が消えた…

2017-05-14 22:32:03 | ブログ
【ムーリアル怪談】UFOを撮影した少年が消えた…UFOの証拠を闇に葬る「黒ずくめの男」がもたらす恐怖
ムーPLUS


UFOや宇宙人に関する物的証拠などをマスコミなどで公表しようとする情報提供者、目撃者に警告や脅迫といった圧力をかけて、一切を隠匿しようとするふたり組、あるいは3人組の男たち――MIB(Men In Black)。アメリカやロシアなどで、UFO事件や陰謀論などとともに語られ、流布している話である。ところが、日本でも何十年も前から、そのような話が実話として存在しているのだ。
1999年、私は、木原浩勝と共同執筆した実話怪談集『新耳袋・第四夜』に、「黒い男たち」という話を掲載した。これが、結果的に、公にされた日本での最初のMIB事件の報告であったといって間違いないだろう。
ひとつは、私が中学生のころに聞いた話であるから、事件があったのは、1970年の半ばということになる。
T君というUFO好きな中学生がいた。いつもカメラを持ち歩き、空を見ているような少年だった。その彼が、UFOの写真を撮ったと教室ではしゃいだ日があった。
「UFOを撮った。現像したらみんなに見せてやる」といって、未現像のフィルムケースをクラスメイトに見せていた。
ところが、翌日からT君は学校に来なくなり、担任からは「T君は行方不明になって、家族から捜索願が出された」と聞かされ、そのまま未だにT君の姿をみたものはいない、というのだ。実は、お葬式が出された、という。家族がT君への未練を断ち切るために、彼を死んだことにした仮葬だったそうだ。
その葬式に、私に話を聞かせてくれた友人が参加したという。棺桶の中は空だったそうだ。そして、友人はこんな話をT君の母親から聞かされたそうだ。
T君が教室ではしゃいでいたその日の夕方のことらしい。
家の玄関に、身長2メートル近い、黒いソフト帽、サングラス、黒いコートに黒いズボンという黒ずくめの男がふたりが立ち「T君はいますか?」と母親にいったという。「息子は学校です」というと、「大切なものを預けてありますので、二階へ上がらせていただきます」と男たちは勝手に階段を上がり、しばらくして下りてきて「失礼しました」と帰っていった。
その直後にT君が帰ってきて、二階の部屋が荒らされていることに気づいた。母親がふたり組の男が訪ねてきたことをいうと、「そんな人は知らない」という。そこに電話がかかってきた。電話に出たT君の顔はみるみる紅潮し、電話を切ると「お母さん。俺、すごい写真撮ったんだけど、それ、雑誌に載せてくれるって。駅前の喫茶店で雑誌社の人が待っているから、俺、会いに行ってくる」と、フィルムケースをもって出て行った。それが、「息子を見た最後だった」と聞かされたという。
この話は意味がわからなかった。しかしそれだけに、衝撃的な話であった。そして私が大学に通うようになって、この話を何人かに話したことがあった。そのひとりがO君であった。
O君は大学を中退してある会社に就職した。その社員研修旅行の夜、宿で怪談会となった。霊体験もないO君は、私から聞いた「黒ずくめの男」の話を披露したらしいが、「なんの話だ?」とみんなに責められた。
だが、後である女性社員に呼び止められ「あれは本当の話なの?」ときかれた。そのときの彼女は顔面蒼白であった、という。そして「実は、今まであれはなんのことか、わからなかったんだけど……」と、その女性から、こんな話を聞かされたのだ。
この女性もUFO好きだったらしく、この春に仲のいい女の子と北海道に卒業旅行に行った。北海道はUFO多発地域だという雑誌の情報があり、UFO写真を撮る、ということが目的だったらしい。同行した女の子は、そういうカンが働くらしく、「あそこの湖」とか「あの山の上」とか言って撮影ポイントとタイミングを教えてくれたが、UFOが写っていたかどうかはわからなかった。
ある夜、ユースホステルに宿泊した。彼女はロビーのソファに腰かけてテレビを見ていると、肩を叩かれた。見ると、2メートル近い長身のふたりの黒ずくめの男が立っていて、自分の名前を呼ばれた、という。そして、「旅行中に撮った写真見せてください」といい、「フィルムはまだ未現像なので」とためらう女性に、「私たちは公的なUFO研究所の所員です」と名刺を見せると、「今から研究所にご案内します」と手を引っ張られた。
もとよりUFOには興味がある。行くのはやぶさかではないが、友人が部屋にいる。「あの、友達がいるので」といいかけると「行ってはダメー!」と叫びながら、こっちへ走ってくるその友人がいた。
すると、ふたり組の男は手を離してホテルから出て行った。
浴衣をはだけてゼーゼーと息を切らせている友人は「すぐ、カメラの中のフィルム、抜き出してゴミ箱に捨てて」という。フィルムはいわれるがまま、全部捨てた。なぜ捨てなければならなかったのか、友人は答えてくれなかった。
今まで黒ずくめの男に対する不信感もなかったが、O君の話を聞いて、はじめて意味が分かったような気がして、ゾッとした、という。
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