「リ〜ナ〜さ〜ん」
「何よアメリア…変な声出して……」
「変な声とは何ですか!!
普通に呼んだつもりだったのに…変な声って。
って、言いたいのはそんな事じゃなかったです……」
「だから何よ」
「リナさんの怖いモノは何ですか?」
「は?」
『そんなモノあるわけないじゃないっ!』という答えは
もちろん私もちゃんと想像してたんですよ。
でも聞くだけ聞いてみようかなって思ったんですけど……」
「あのね…人をそんな怖いモノ無しみたく言われても
困るんだけど…あるわよ、怖いモノくらい」
「えぇええぇええええええええええええええ!!!!!!!!!?
り…リナさんに怖いモノってあるんですかぁああああああああ?!!!!!」
「ちょっと……むかつくわね…その反応……」
「ああああごめんなさいごめんなさいびっくりしちゃったんで!!」
「(“ない”って答え想像してたって言ったくせにこの娘は!)」
「それで、リナさんの怖いモノってなんですか?」
「姉ちゃんと金欠と寒いのと
ぬめぬめとした塩かけたくも近寄りたくないあの物体」
「…………。」
「何よその沈黙は」
「えぇっと…私が期待してた答えはそんな答えじゃなくて
……あ、じゃあ質問を変えればいいんですね!
リナさんの怖いコトは何ですか?」
「姉ちゃんのお仕置きとお金が無くなる事」
「もういいです……。」
「ちょっとアメリア!あたしはちゃんと答えたんだから
あんたも言いなさい!あんたの怖いモノと怖いコトは何なのか、
さぁさぁ教えなさいよっ!うりうりっ!」
「り、リナさんちょ、くすぐった、あはははっ!!
脇腹はやめっ、きゃはははっ!!リナさぁあん!!」
「う〜りう〜り♪さぁさぁほらほらっ!
言う気になったのかな〜?アメリアちゃ〜ん♪」
「あははっ、言います、言いますからぁっ!
……ぜぇぜぇ……あの…笑いませんか……?」
「今まで自分が笑ってて何言ってるのよ」
「私は……大切な人を失う事が…怖いです」
「アメリア……?」
「…………。」
「ふぅ、あのねぇアメリア?人間誰もが完全完璧に生きてる
わけじゃないのよ?怒りたいならどんどん怒って、苦しかったら
いつでも苦しいって言って、悲しかったら大声で泣く。
それが人間ってもんよ!もしもあんたの言う”大切な人”が
危なそーになったら手助けしてやればいいだけのコトじゃない。
あんたの言う大切な人が死にそうになったら力ずくで
生き返らせてやればいいじゃない。怖いと思ってたら余計に
怖くなるわよ?いつも前向きなあんたらしくないんじゃないの。
それにあいつがそんな目に合うわけないじゃない、まったく」
「……リナさん……」
「……ん……?」
「危ない目にあわせてる張本人が何言ってるんですか
……って、はっ!!!」
「アーメーリーアーちゃーんー?
んっふっふっふっ……♪」
「きゃー!!リナさん駄目です止めてください!!
ごめんなさいぃいいいいいいいいい!!」
「問答無用っ!!」
「きゃー!!あははははははっ、あははは!!
けほけほけほっ……あははははっ!!」
「夜中に何を騒いでるんだ…あの2人は……っ」
「……ね、寝られないぞ……」
END.










