散歩から探検へ~個人・住民・市民

副題を「政治を動かすもの」から「個人・住民・市民」へと変更、地域住民/世界市民として複眼的思考で政治的事象を捉える。

市民が「異次元緩和」を評価するには?~ロイターとアゴラが有益だった~

2013年04月07日 | 経済
いわゆるアベノミクスが出現してから、市場の相場が政府の政策の成否を判断する物差しとして使われ始めた。更に黒田日銀総裁の異次元緩和によって、相場の乱高下も政策評価の対象に示された。しかし、一般市民は、これを評価するすべがない。

しかし、私たちは別世界の市場の評価をせざるを得ない状況に引っ張り出されたのだ。円安になって差益が出た、一方、普通の人はトヨタの従業員でもなく、ガソリン代、灯油代、電気代、ガス代の値上がりに汲々とするのが現実であり、判りませんと言うのが正直なのだ。

一から勉強をして理解できる自信はない。勿論、時間も無い。テレビ、新聞、ネットに氾濫する情報から、先ず自分の常識を働かせながら、ざっと当たって、集中的に読むものを決める。筆者が選んだのは、以下の二つである。
 報道…「ロイター」 ネット…「アゴラ

ロイターは経緯だけでなく、市場参加者の心理的動きも加え、記事にしている。
更に、インタビュー記事として、斉藤誠・一橋大教授「日本のデフレは国際競争力の低下に起因するものであり、金融政策だけで克服するのは難しい」、
中原伸之・元日銀審議委員「あまりに急激な金融緩和で驚いた、戦時中の統制経済を連想させる」との見方を紹介している。

アゴラは、経済・金融の専門家、池尾和人、辻元、藤沢数希、池田信男が常連の寄稿者として揃っており、
現代ビジネスBLOGOS を遙かに凌ぐ力量を示す。問題は、おそらく、筆者も含めて読者がついていけるかであろう。最近は、こども版として易しい解説を池田信男が執筆している。
(例えば、「少子化って何?

少しでも理解を深め、判断を的確にできるように、以下の永井陽之助の言葉を自戒の銘にし、知的努力を試みるだけだ。
『われわれが深い自己観察の能力と誠実さを失わない人であればあるほど、自己の内面に無意識的に蓄積、滲透している“時代風潮”とか、“イデオロギー”や“偏見”の拘束を見出さざるを得ないであろう。その固定観念からの自己解放の知的努力の軌跡こそが政治学的認識そのものといっていいだろう。』

        

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