Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

徐々に右肩上がりに(3節山口戦)

2017-03-12 23:56:01 | マッチレポート17'
前節ヴェルディ戦は後半に修正。今節は前節の敗戦から修正。負けたり、調子を落としてもちゃんと修正が出来そうなチームであることが頼もしい。


リーグ戦で初対戦となったレノファ山口。新旧J3チャンピオン対決。開幕戦の岐阜戦と前節の福岡戦の2試合とも観た。圧倒的に岐阜に支配されながらも2ゴールで勝ち点1をもぎ取った開幕戦、逆に福岡を押し込み続けながらも2ゴールを許し勝ち点0に終わった第2節。どちらが本当の山口なのか測りかねるところがあり、どんな試合になるか想像がつかなかった。蓋を開けてみれば、このスタイルでのサッカーに一日の長がある山口がボールを支配する展開となったものの、いわゆるラストパスの部分に恐さがないというか、適当というか、これは危ないっていうシーンは前後半1回ずつの上福元の好セーブに救われたところくらいだった。あれだけのメンバーが変わりながらチームスタイルをほとんど変えていないところは感心するけど、まだ去年のサッカーを思い出しているところくらいで、どうやってゴールを決めるかはこれから熟成させていく段階なのかな。シーズンの早い段階で当たれたのは幸運だったかもしれない。


前節から3人のメンバーを変えてきた片野坂監督。週中に代表で抜けてたこともあり岩田→山岸で怜と左右をチェンジ。エルゴラの予想では岸田となっていたので、山岸起用は意外だったけど、岩田や怜とは違う持ち味で良かった。ボランチは姫野→鈴木惇。山口が2戦ともにセットプレーに弱いところを見せていたので、高精度のプレースキックを持つ鈴木惇の起用は納得。思ってた以上に守備も良かったので、ボランチの激戦区ぶりがハンパないことに。そして一番意外だったのがGKの高木→上福元。高木は開幕から2戦続けて失点はしていたものの、セーブ、フィード、足元での繋ぎ、カバーエリアと高水準なところを見せていただけにしばらくは不動かなと思っていたところに上福元の起用。しかしその起用に好セーブで応えた上福元も素晴らしかった。前半のは本当にビッグセーブだった。途中出場した姫野は自分の良さをフルパワーでアピールし、伊佐も林、さんぺーに先んじて今季初ゴールを決める等、3節にしてメンバー選考が混沌としてきた感がある。


今日はフク(not福元洋平)をMOMに推したい。前半最も作りの良かったさんぺーのシュートで終わった攻撃でも山岸の大外を豪快にまくっていって可能性のあるクロスを入れていて、とても良かった。そしてそれをさらに上回る圧巻の60mドリブル。決して華麗にとは言えないけど、その豪快さに相手がひるんだところはあると思う。ラストパスを出す前でグッと内に進路を取ったところで勝負ありだった。そしてこれ以上ないパスの精度。あのスピードの中で枠に流し込んだ伊佐もうまかったけど、8割方フクのゴール。守っても今季初完封と文句なし。正直に言って、大分がずっとJ2より上のカテゴリーにいたら、フクの開花はもう少し遅れてたかもしれないとよく思う。今日素晴らしいゴールを決めたごっちゃんもそうだし、J3に落ちたことは悪いことばかりではなかったなと今なら思える。


今週末は生で観ていたサッカーで4本全てPKが決まらないという本当に奇跡みたいことになってる。昨日はガンバ−FC東京で大久保、その後のプレミアリーグのボーンマス−ウエストハムでは、キングが1本、アフォベが1本で3本連続失敗で今日を迎えていた。林がPKを獲得した瞬間に悪い予感がしないわけないよね。まあ失敗するよね。「あー。。」とかすら思わなかったよね。勝ててホント良かったよ。でもPKを獲得したプレーは良かった。キレイに崩すだけがサッカーじゃない。ああやって強引にゴールに向かう姿勢が林の良さだと思う。クソ雑魚野郎も決めたことだし、さあ次は林の番だよ。


やりたいサッカーの3割も出せなかったと思うけど、スコア上は完勝とも言える試合が出来ること。これは本当に素晴らしいと思う。鈴木惇の試合後のコメントに前節の教訓が活かされてることがよく分かる。4→3→4ときて、次は多分3。ディフェンダーの枚数でサッカーをするわけじゃないけど、苦労しそうだなという予感はする。1つ1つ課題を克服して、徐々に右肩上がりでいきたい。
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